今月16日に成立した「がん対策基本法」。がん対策の充実を図るため、国や自治体などの責任を明確にし計画的に対策を進めていくことや、がん患者を委員に加えた協議会を設け、国のがん対策の策定に関わることなどが盛り込まれた画期的な法案だ。しかし、治療成績などを正確に把握するために必要と患者団体が求めていた「がん登録制度」の導入が見送られるなど、課題も残された。がんによる死者が年間32万人を超える中、短期間で奇跡の成立を遂げたといわれる「がん対策基本法」。法案成立にかけたがん患者や遺族たちの声を伝えるとともに、今後の”がん医療”に何が必要なのか、検証する。
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