自転車の補助席からの転倒、テーブルの角、ドアの隙間、ベランダからの転落・・。大人が気づかない身近な危険で子どもたちが大ケガをしたり、死亡するケースが相次いでいる。そんな中、改めて子どもの目線で周囲を見直し、身近な危険を発見し、そして製品の改良にまでつなげていこうという動きが、産業界、国、医師、建築家、そして市民の間に大きく広がってきた。背景は先進国で最も多い子どもの事故率。しかし、日本では、行政機関、治療にあたる医師、製品のメーカーなどの間に連携がなく、子どもの事故情報の収集・分析・活用はもちろん、「予防」につながる動きは容易ではない。そんな状況を変えようと立ち上がった市民やメーカーの新しい動きを追いながら、普段気づかない身近な危険の再発見と事故防止の道筋を考える。
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