30兆円に迫り、さらに年々増加する医療費。国は今の通常国会に「医療制度改革関連法案」を提出し、糖尿病や高血圧など生活習慣病を予防することで将来の医療費を削減する方針を打ち出した。しかし、医療費削減のモデルケースといわれた北海道旧瀬棚町では、財政負担増大への懸念から、この3月予防医療を全面的に見直すことが決定。さらに保健指導や運動指導などの生活習慣病予防事業をはじめている全国34の自治体でも、参加者の脱落が相次ぐなど試みは必ずしも成功していない。そうした中、参加者に歩数計などを配り「手軽」に「達成感」を味わってもらうことで参加者の継続率を上げ、長期的に医療費を削減しようという取り組みも始まっている。予防医療によって医療費を削減することが本当にできるのか?動き始めた現状と課題を探る。
みんなのコメント