先月、パソコンに「スパイウエア」と呼ばれるコンピューターウイルスを忍び込ませて、ネットバンキングの口座から預金を騙し取る事件が初めて摘発された。スパイウエアは、本人の知らないうちに個人情報を第三者に送信。侵入しても操作には全く影響がないため、ユーザーが情報が盗まれていることに気づかれない。そのため対策が取りにくいのが実情である。アメリカでは、スパイウエアがネット上で容易に手に入り、それを使って他人のプライバシーを容易に盗み見るような事件も多発している。そのためFBIが捜査に乗りだし、スパイウエア専門のセキュリティ会社も対策を強化させているが、技術的に防止することが難しく、連邦議会ではスパイウエアを法律で規制しようという動きも始まっている。スパイウエアの実態と対策の最前線を日本とアメリカで見る。
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