表面的には優良とされている企業の不祥事が相次ぐ中、「どのくらい社会的な責任を果たしている企業か」という基準で投資を行う、新しい動きが広がっている。
社会的責任投資(SRI)と呼ばれるこのファンド、法令の遵守や環境への配慮、地域貢献など社会的責任を果たす企業の方が安定した成長が見込めると、年金基金など多くの投資家の資金を集めている。
経団連を始め、企業の側も積極的に社会的責任に向けた取り組みを始めており、大手ビールメーカーでは全社員に誓約書を提出させ、取引先にまで社会的責任を求めるようになった。
これまで利益率や効率ばかりが重視されてきた企業社会に巻き起こる、新しい風。国を挙げて取り組むイギリスの先進例も交えながら、その背景と行方をリポートする。
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