去年12月25日、「佐賀銀行が倒産する」といううわさが広まり、500億円もの預金が引き出される取り付け騒ぎが起きた。警察の調べや関係者の証言から、携帯電話のメールなどが使われ、わずか1日のうちにうわさは広まったと見られている。
携帯メールやホームページの「掲示板」などで大量のうわさがやりとりされるネット社会。佐賀銀行だけにとどまらず、「株が管理銘柄に」「製品に猛毒の枯葉剤が混入」などのうわさで大きな影響をこうむる企業が後を絶たない。
ネット上のリスク管理を専門に手がける会社も登場したが、うわさの拡大を防ぐ有効な手立ては確立していない。ネット社会のうわさの影響力と対策の現状を見つめる。
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