公開前の映画や新作ゲーム、テレビ番組など、違法にコピーされた大量の著作物が、インターネットで出回り、数百万人の間で自由にやり取りされている。推定被害総額は数十億円。
こうした事態は、日本人プログラマーが開発した「Winny(ウイニー)」というフリーソフトなどによってもたらされた。Winnyは、やり取りするデータが暗号化され、発信元も特定しにくいため、関係者は対策に頭を悩ませている。去年11月には、無断で映画やゲームを不特定多数に配信したとして逮捕者まで出た。
アメリカでは違法コピーを行ったユーザー数千人を相手に訴訟を起こす動きも始まっているが、根本的な解決策は見つかっていない。ますます高度化するネット社会で、急速に広がり深刻化する違法コピー問題を考える。
みんなのコメント