中国からの留学生や就学生の数が急増、今年に入り10万人を突破した。特に増えているのが東北部の出身者で、全体の半数以上を占めている。大連市では2000社(中国随一)を超える日系企業がひしめき合い、日本語の出来る留学経験者が好待遇されていることから、若者の間で空前の日本留学ブームが沸き起こっている。
しかし、こうしたブームの陰で、現実の日本生活では就学生をねらった詐欺などが横行したり、福岡市一家殺害事件以降、アルバイトの雇い控えが発生したりするなど、中国人学生を取り巻く環境は厳しさを増している。入学シーズンの10月に来日した若者と故郷の大連の取材を通して過熱する留学ブームのもたらす危うい現実を描く。
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