日々変化する仕事量に応じ、一日単位で「社員」を派遣する新しいサービスが今、急速に広がっている。
東京の大手人材会社は、工場の生産ライン従事者から家電販売店の店員まで全国500社と契約。携帯電話を駆使し膨大な登録者のスケジュールを瞬時に把握、前日の要請にも即座に対応している。企業は、熟練、高度な判断を要する仕事以外を、いつでも別の「社員」に代替できる。
このシステムで働くのは、多くが20代、30代前半の若者たち。就職難でやむなく選択したという人も多く、「会社に縛られない」一方で、「技能を蓄積できない」という不安の声も。
全国で数十万人に上るといわれる“一日契約社員”の実態をつかみ、人の働き方を考える。
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