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2016年9月1日(木)
“常識”が通用しない!?~徹底検証・台風“異変”~

“常識”が通用しない!?~徹底検証・台風“異変”~

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“常識”が通用しない!?~徹底検証・台風“異変”~

東北、北海道を襲った、台風10号。これまでに11人が亡くなりました。グループホームにいた9人が命を落とした岩手県の岩泉町では、まだ複数の場所で、住民17人と連絡が取れない状態が続いています。さらに、岩手県では、およそ1,100人が孤立していると見られ、現在も救助活動が続いています。そんな中、また台風12号が週末にかけて接近すると見られています。西日本を中心に、引き続き警戒が必要です。今回の台風10号の被害を、私たちは「NMAPS」というシステムを使って分析しました。降水量や土壌の水分量、河川などのビッグデータを分析し、可視化したところ、これまでの経験に基づく常識が通用しない事態が起きていたことが分かってきました。九死に一生を得た住民の証言とあわせてご覧ください。

出演者

  • 矢守克也さん
    (京都大学防災研究所教授)

  • 加藤大和
    (NHK記者)

  • 鎌倉千秋
    (キャスター)

質問
コーナー

Q1

なぜ、これまで太平洋側からの東北への台風上陸がなかったのか?

台風の進路には高気圧の配置が大きく影響します。例年、太平洋高気圧が日本列島を覆い、その西側を台風が通るため、西日本に上陸することが多かったのですが、今年は太平洋高気圧の張り出しが弱く、西側の高気圧が張り出したことで、三陸沖に台風の通り道ができたと考えられています。
Q2

台風にどのような備えをしておけばいいのか?

これまで台風の影響が比較的少ないと思われてきた地域で台風の被害が起こることは今後もあると専門家は指摘しています。ふだんから自治体が公表しているハザードマップなどを通じて洪水や土砂災害に警戒が必要な場所を把握するなど、お住まいの地域の特性を知っておくことが大切です。また、台風が近づいてきたときは気象庁や自治体などが発表する情報を参考に していざというときは空振りをおそれずに早めに安全な場所に避難してください。

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