2011年12月12日 (月)「報道の自由」か?「プライバシーの保護」か?深くて、悩む問題です
メディアは、たとえ、盗聴などの"違法な"取材を行っても、
「権力の監視」のためには許されるのか?
いや、「プライバシーの保護」のためには、
メディアのそうした取材方法は規制されるべきなのか?
「報道の自由」か?「プライバシーの保護」か?
・・・いまイギリスでは、
この「メディアのゆくえ」をめぐって大揺れになっています。
そこで12月13日(火)はこの問題にクローズアップしたいと思います。
プレビュー(試写)をのぞいてきました。
まず驚いたのは、メディア規制を議論する公聴会に招かれる超有名人の姿です。
イギリスで最も有名な俳優のひとり、ヒュー・グラントさん。
あの「ハリー・ポッター」の作者、J・K・ローリングさん。
こういうクラスの著名人が相次いで公聴会に出席して発言したら、それは大騒ぎになりますよね。
メディアはどこまで規制されるべきか。
このことを考える上で最も注目を集めたのが、
最盛期には1日500万部を売っていたという大衆紙「ニュース・オブ・ザ・ワールド」の取材方法でした。
犯罪被害者に対してまで、盗聴などの違法な取材を行ったことが発覚したのです。
この大衆紙は広告主が引き上げたこともあり、すでに廃刊になっています。
「まあ、メディアだからって、何をやってもいいわけではないし・・・」
という調子で、取材を見ていくと、また驚きが。
今度は、
盗聴など"違法な"取材だからこそ
「権力の不正」や「社会の暗部」などを暴くことができた、
という数々の実例が紹介されるのです。
と、いうことになると、
「やっぱり、ある程度の"違法な"取材も、
権力の監視のためには必要なのではないか?」
というふうに、急に思い直してみたくなったりします。
もちろん「メディアで仕事をしている」とひとくちに言っても、
「市民のなりかわって、権力の監視をしている」のと、
「市民に、娯楽を提供している」のとでは、
大きな違いがあると思います。
ただ、どこまでが「権力の監視」で、どこからが「娯楽」なのか?
実際には、明確に線引きできるものでもないのですよね。
たとえば「権力の監視」が目的のひとつではあっても、
より多くの人に読んでもらったり、見てもらったりするには、
現実には、いろいろな工夫が必要になるということもあります。
イギリスは日本とメディア文化のちがいもあり、
この問題を日本にそのまま当てはめることはできません。
ただメディア激変の状況自体は同じで、
わたしもメディアに関わるひとりとして、
とても考えさせられる、深い問題です。
みなさん、ぜひご覧いただき、ご意見をお寄せください。
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追記
この番組、
「盗聴する英国メディア ~揺れる報道の自由~」
のページで、
放送した番組の内容を、
「テキスト」と「画像」で
"丸ごとチェック"していただくことができます。
ぜひご覧ください。
投稿時間:18:46
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【NO.3134】盗聴する英国メディア 揺れる報道の自由
過激な取材手法とスクープ合戦で知られるイギリスのメディア。そのあり方を根本から問い直す異例の公聴会が、先月末から始まった。証言台に立っているのは、有名俳優...続きを読む
受信日時 : 2011年12月17日 11:33 | 男45才経営コンサルティング会社社長のNHK「クローズアップ現代」ほぼ毎回(マイ)感想
コメント 承認制です。取材協力者・出演者への誹謗中傷、事実誤認を含む内容以外はすべて掲載します。
きょうの放送にからんでおもいだしたのですが、豊崎愛生氏などがいる人気声優グループスフィアの私生活を個人ブロガーが追跡してブログに発表し、ついにはスフィアの所属事務所が法的措置の可能性までほのめかした事件があります。
この事件でおもったことは、マスコミ企業は人権侵害をふせぐうえで大事な役わりがあること、ジャーナリストのトレーニングをうけていない個人による取材行為のエスカレートにどう対処するのかということです。
投稿日時:2011年12月13日 20:15 | Piichan
一概にとは言いませんが、
商業放送や大衆紙は、売れてナンボの世界。
視聴率や広告収入など、カネがモノを言います。
今回の放送を見て思ったのが、
英国メディアは「社会のため」「報道の自由」というけど、
結局、商売を優先したんじゃないの?
そう、思えてなりません。
英国には、
本当の意味での「民間放送」や「一般紙」が
無くなってしまったのかしら。
日本にも共通して言えますが、
よく「(市民の)知る権利」を振りかざして、
堂々と隠し撮りなどをするメディアがありますが、
それって、あんたらの興味本位なだけじゃないの?
読者が本当にそれを見たいと思っているの?
「報道の自由」ってそんな軽いもんなの?
と思うこともあります。
まあ、そんなんで売れるんですから、
結局、売れてナンボの世界なんでしょうね。
出す側も出す側ですが、
興味に駆られて買ってしまうのも、人間の性なのでしょうか。
投稿日時:2011年12月21日 01:29 | Mullion
「クローズアップ現代」の企画段階の仮タイトルは
「スクープ930」。
しかし現タイトルになった理由は、
いわく「まあ、現実には……、
そんなに毎日、スクープできるわけないから……」。
世の中、そんなにホームラン級のスクープなんて
転がってはいません。
記者だって、狙えるものなら狙うでしょうが、
そんな大振りすれば、だいたい三振です。
だからこそ、こつこつ単打を積み重ね、
確実に1点を取っていくように
丁寧に記事をつくっていくことが重要なのです。
長打は無くとも走者がたまり、
単打の積み重ねで結果的に大量得点になる。
スクープってむしろ、
そういう努力の賜物の方が大きいのではないでしょうか。
一気に満塁本塁打なんて、ちょっと虫が良すぎます。
でも、やっぱり記者としてみれば「勝利打点」は欲しいだろうなあ。
投稿日時:2011年12月21日 02:01 | Mullion








