クロ子のプレビュー見学記

2012年05月23日 (水)エネルギーについて総合的に考えてみよう!


エネルギーというと何をイメージされますか?
いま日本は、原発がすべて停止し、世界的にエネルギー価格が高騰するなど、
エネルギーをどう確保していくかが、日本の大きな課題になっています。

そんな中で、大量のエネルギーが有効利用されることなく捨てられていると聞いたら、
どう思われますか?

あす(5/24)のクロ現は「眠れるエネルギーを利用せよ ~排熱利用・最前線~」
さっそく、プレビュー(前日試写)に行ってきました。


日本が消費する石油や石炭・天然ガスといった燃料、その燃料がもつエネルギーのうち
電気や熱に変換され、家庭や企業で最終的に利用されているのは、わずか3分の1だといいます。
残りの3分の2は、「排熱」として使われずに、放出されているのだといいます。

photo3203-1.jpg
(特殊なカメラで撮影した工場 熱が放出されているのがわかる)


この「排熱」を有効利用できれば、燃料の節約につながるだけではなく、深刻化するエネルギー問題の
解決にもつながるのではないか、というのです。

なるほど。電気にするときの一般的な効率の悪さについては聞いたことがありましたが、
それは、そういうものなのだ、と思いこんでいました。でも「排熱」を有効利用するといってもどんな方法が
あるのでしょう。

さまざまな方法がある中、「コージェネレーション」というのが、知られているかもしれません。
電気を作り、その時に出る排熱を使って水を温めるなどして利用するという仕組みです。
CMでもやっている「エネファーム」というのがありますね。あれも、家庭用のコージェネレーションになります。

pic_kanzen01.jpg

(5月22日に開業した「東京スカイツリー」)

昨日開業したスカイツリーの地下にも画期的なシステムが導入されているそうです。

「地中熱」を利用する仕組みで、大気に比べて、夏は冷たく、
冬は暖かい地中の熱を水を使って運び出し、冷暖房に
使うというものです。地中熱を冷暖房に使うことで、
エネルギーの消費を48%も削減できるのだといいます。

すごいですね!

さらには、下水の熱を効率的に使うことも研究されているとのこと。

私たちは、これまで、エネルギーというとすぐに電力と考えてきましたが、
エネルギーの総合マネジメントというか、トータルに考えることで、
まだまだ使えるエネルギーがあるという報告に、目からウロコでした。

みなさんは、この番組を見てどんな感想をお持ちになるでしょうか?
ご意見を「スタッフの部屋」コメント欄にお寄せください。

参考リンク:
東京ガス:エエネファームとは-エネファームって何?(NHKを離れます)

「東京スカイツリー地区」熱供給事業許可(東武鉄道)<PDF>(NHKを離れます)

 

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2012年05月22日 (火)民主化運動の次のステップ? エジプト大統領選でみえるもの


去年の1月末から2月にかけて、エジプトのタハリール広場に世界中の視線が集まっていました。
エジプトの民主化運動、いわゆる「アラブの春」です。そして、ムバラク政権を打倒した際には、
行方を見守っていた人々の間に、ある種の高揚感さえあったのを覚えています。

そのエジプト大統領を選挙で選ぶ、エジプト大統領選の投票がまもなく始まります。
クロ現、5/23の放送は、「“アラブの春”はどこへ ~揺れるエジプト大統領選挙~(仮)」
さっそく、プレビュー(前日試写)に行ってきました。

大統領の有力とされる候補の4人を見ると、意外に思えるのですが、
ムバラク政権関係者の守旧派と、
イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」出身者になるというのです。

photo3202-1.jpg

(エジプト大統領 候補のひとり)

実は、1月に実施されたエジプト議会選挙では、イスラム勢力が議席の7割を占める結果に
なっており、大統領もイスラム勢力になるのではないか、と懸念する人たちもいるといいます。

photo3202-2.jpg

しかし、「アラブの春」を実現した若者たちの理想は、
いったいどうなってしまったのでしょうか?
どうやら、民主化運動の中心となった若者たちは組織力がないために、
有力な候補を擁立できなかったのだといいます。

「革命の皮肉」というとあまりに冷たい言い方になってしまうかもしれませんが、
現実というのは、なかなかに複雑なものだと思いました。

エジプトにとっての本当の民主化とは何なのでしょうか。

というのは、国の形を規定する新しい憲法はまだ制定されておらず、
先に大統領を決めようというのです。
大統領がどんな権限になるかもわからない中での、選挙。
まずは、「国の顔」を決めることになっているのです。
民主化のプロセス、一つひとつを、いままさに手さぐりで試しているという感じですね。

本当の民主主義とは何なのか、エジプト大統領選を通して、日本についても考えてみたくなります。

みなさんは、この番組を見てどんな感想をお持ちになるでしょうか?
ご意見を「スタッフの部屋」コメント欄にお寄せください。

参考リンク:
エジプト大統領選挙 「アラブの春」の行き着く先は - NHK 特集まるごと

ピックアップ@アジア 「イスラム勢力圧勝 エジプト議会選挙」

 

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2012年05月21日 (月)芸術家にとって「生きる」とは?!


脳出血で倒れ、右手が使えなくなったピアニスト、舘野泉さん

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ステージに再び立つことは難しいと医者も思う中、舘野さんは、
左手だけでピアノを弾き、またステージに立つことを
選びました。

先週金曜日からは、2年をかけたコンサートツアーもはじまりました。

22日(火)のクロ現「挑み続けてこそ、人生」は、ピアニスト・舘野泉さんがテーマです。
さっそく、プレビュー(試写)を見学してきました。

番組は、75歳になる舘野さんのピアノの演奏で始まります。
左手だけで奏でられるアヴェ・マリア。その豊かな演奏に、心が洗われます。

ただ、そもそも、ピアノは88鍵を、左右両手をフルに使って演奏します。
左手は主に伴奏、右手は主に旋律を弾くものとされています。

それを左手だけで演奏する舘野さんの技と体力と、そして何よりも熱意に打たれてしまいます。
それを舘野さんは「(自分で弾くという)たまらない飢え」があった、といいます。

そんな餓えを抱えた舘野さんは、ある楽譜がきっかけで、左手のためのピアノ曲があることを知ります。
そして、ラベルやプロコフィェフ、ブラームスなど左手のピアノ曲を探します。
さらには、自ら友人や知人に新たに左手のピアノ曲を依頼するようになります。

リンク:「これまで舘野泉のために書かれた左手の作品」

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プレビューを見ていた思ったのは、何よりも、自分は音楽とともにある。
音楽を弾けないなら、生きていることにならないという、「生」に対する強い思いです。

そして、生きるということは、ただ、日常を生きるのではなく、
自分の天分であるピアニストとして生きるということです。
そのためには、挑戦することを厭わない。

芸術家として人生を生き抜くとはどういうことなのか、改めて考えさせられます。

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2012年05月21日 (月)2012年、中国はどこに行くのか?!


2012年は、世界のリーダーが変わる年と言われています。
すでに、ロシアでは、プーチンが大統領に選出され、フランスでは、オランド大統領に変わりました。

ウェブ特集 世界のリーダー

この秋に予定されている共産党大会で、中国の最高指導部が大幅に入れ替わるのです。

きょう(5/21)のクロ現は、「揺れる中国~権力闘争の内幕」です。

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国家主席は、胡錦濤氏から、習近平氏に代わると見られていて、10年に1度の重要な節目を迎えています。
そんな中、誰が最高指導部に入るのかをめぐって、熾烈な争いが繰り広げられているといいます。

最高指導部入りの有力候補としてしのぎを削っていたのが、重慶市の元書記の薄熙来氏と、
広東省とトップの汪洋氏。

薄熙来氏は、毛沢東時代への回帰を訴え、庶民の支持を得ようとしてきたが、権力闘争の
過程で失脚。

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(失脚した薄熙来氏)

一方の、汪洋氏は、改革開放路線を忠実に推進し、最高指導部入りの有力候補となっている。

こうした権力の座を巡る攻防で明らかになったくるのは、格差の拡大や、民主化を求める声の高まりなど、
今の中国で国民が抱いている不満の実態です。

今後、中国がどこに向かうのか、見ていきます。

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2012年05月16日 (水)「生きる」とは? 改めて問われる時代


「生きる」とはなんだろう?
そんな、ちょっと哲学的な問いに、誰もが直面してしまう時代になっている。
17日(木)のクロ現「問われる延命医療」のプレビュー(試写)を見学して、そう感じました。

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もし家族が(あるいは自分が)、
年をとって、体が衰えて、自力でものを食べることができなくなったとき、
・・・みなさんなら、どうしますか?

もうあまり人工的な治療はしないほうがいいと思われるかもしれません。
ただ、人工的な栄養補給を行えば、しばらく生きられると聞けば、
それを導入すべきだと感じられるかもしれません。
でもそのときに、認知症で、すでに終末期の患者になっていたら、どうでしょう?

ことし3月に日本老年医学会がこうした"重い選択"に一石を投じました。
「高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン」です。

「本人にとって最善を考え、水分・栄養補給の差し控え・中止も選択肢に」
というものです。

特に議論となっているのは、
食べられなくなった患者のお腹に穴を開け、胃に直接栄養を流し込む「胃ろう」なのだそうです。
もちろん「胃ろう」には多くのメリットがあって、救われている患者もたくさんいます。
どう考える 胃ろう「胃ろうのメリット・デメリット」(NHK『きょうの健康』
ただ、なかには、寝たきりで意思疎通もできないまま、
「胃ろう」によって、何年間も、10年以上も、生き続ける例もあるそうです。

今回の番組の取材では、
寝たきりで、意思表示もできないまま何年も生きる患者を前にして、
「本人は生きることを本当に望んでいるのか?」と悩んでいる家族のかたが登場します。

120517-iryo1.jpg

ひと昔前なら、「人間、食べられなくなったら、終わり」などというように、
食べられなくなると、少しずつ弱って死んでしまったのかもしれません。
しかし取材させていただいた家族は、医療技術の進歩によって、新たな現実に直面しています。
とても考えさせられる、貴重な証言だと感じました。

今回の取材で行った患者の家族へのアンケート調査もとても重いものでした。
「『胃ろう』などをしたことについてどう考えているか?」と聞いたところ、
「わからない」「つけなければよかった」と答えたかたが半数。
「もし医師から『胃ろう』などをやめる選択肢が出されたらどうするか?」という問いには、
3人に1人が「やめる」と回答していました。

もちろん「どんな状況でも、すこしでも長生きしてほしい」というかたも多くいます。
「意思の疎通ができなくても、生きていてくれるだけでいい」とお思いになるかたも多いと思います。
「生きる」とはなんなのか?
「長く生きられるのならば、生きられるほうがよい」と無条件に言えるのか?
延命医療の技術の進歩で、
こうした根本的な問いを考えざるをえない状況になっていることを痛感しました。

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VTRでは、患者本人の意思を確認できないなかで、
医師や看護師は患者の人生や家族の願いにどう寄り添えばいいのかという取材もありました。
現場の模索に可能性を感じる一方で、課題の大きさも改めて感じるプレビューでした。

みなさんは、この番組を見てどんな感想をお持ちになるでしょうか?
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2012年05月15日 (火)「消防団」254人の犠牲から考える"地域の防災"の未来 


「消防団」という言葉、みなさん、どのくらいなじみがあるでしょうか?

総務省消防庁のHPによると、
全国で「およそ88万人」の消防団員が地域のために活動しているそうです。


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「消防団」というと、なんとなく、
地域のなかで、消火活動を行ったり、防災の活動をしているイメージがあるのですが、
消防団員が実際にどんなふうに決まって何をしているかは、
家族や知人が消防団員というかた以外はあまり知られていないかもしれません。
「消防団Q&A」というHPもあって、そこを見ると・・・、

消防団とは、
消防署とともに火災や災害への対応、予防啓発活動等を行う、
消防組織法に基づいた消防組織。

消防「署」は、常勤の職員(消防吏員・消防官)が常時消防業務に専念しているのに対し、
消防「団」は、日頃各々の職業(サラリーマン・自営業等)に専念し、
災害等の際には消防団員としてその対応に当たるのが一番の違いなのだそうです。
また、平時においても、災害に備えての訓練や予防広報、所有機材の整備点検等にも従事しているそうです。
火事や災害が起きたら、消防隊員と協力して消火活動を行ったり、
風水害等の際は、水位の警戒や土嚢拵え、土嚢積みほか、様々な災害対応を行うことになっています。

こうした消防団員のうち「254人」が東日本大震災で犠牲となりました。
その多くが最後まで危険地域で避難を呼びかけ、地域住民を守るために水門を閉めている最中に大津波に飲み込まれたそうです。
なぜ消防団員にこれほど大きな犠牲が出てしまったのか、そしてその後、地域の消防団はどうなっているのか。
ということで5月16日(水)のクロ現は「あなたの町は守れるか」として、消防団の危機に迫ります。
プレビュー(試写)を見学してきました。

120516-poster.jpg

取材の場所は、津波で大きな被害の出た宮城県東松島市
消防団員29人のうち2人が活動中に亡くなった地区を追っています。
団員の多くはサラリーマンです。
仕事先から地区にもどり、携帯電話もつながらない不十分な連絡体制のなかで、避難誘導や水門の閉鎖などの活動にあたったそうです。
「ひとりでも多くの人を逃がさなければ」
「自分が助けてやらなければ」
「自分だけ逃げるわけにはいかない」
そんなふうに使命感や責任感が強ければ強いほど危険な状況に陥る事態。
こうしたなかで消防団員の「254人」が亡くなったことを思うと、なんともいえない気持ちになりました。

取材VTRはさらに「消防団の危機」の実態に迫っていきます。
そもそも震災以前から消防団員の数は減少傾向にあったそうです。
そこに震災で壊滅的な打撃を受け、消防団員の減少に歯止めがかからない事態も起きているそうです。
プレビューVTRを見て、消防団員のみなさんの証言を聞くと、
すべて当然というか、「消防団の危機」が構造的なものだと痛感。
「消防団を今後どうすればいいのか?」を考えるために非常に参考になるプレビューでした。

120516-shobo-sha.jpg

東日本大震災時における消防団活動については、
今回のゲストのかたが調査にあたった「実態調査報告」や、
『最前線の消防団をどう守るのか』という観点からの解説もあります。
また国も
「東日本大震災を踏まえた大規模災害時における消防団活動のあり方等に関する検討会」を作って、
「中間報告書」をまとめています。
「安全確保対策の整備」「教育訓練の充実」「団員の処遇の改善」など多岐にわたります。

これまで、団員の使命感や責任感や善意に期待して組織されてきた「消防団」。

震災を受けて、いまどのように「消防団」をたて直していくべきなのか?

番組をご覧になって、みなさんはどんなことをお感じになるでしょうか?
ぜひご意見を「スタッフの部屋」コメント欄にお寄せください。

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2012年05月14日 (月)沖縄の"基地とカネ" その深層は?


「シリーズ・沖縄復帰40年」の2回目。
1回目のテーマ「基地の負担」を、今度は「おカネ」の観点から見ていきます。

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40年前の本土復帰のときに、沖縄の人が望んだ2つの願いは
「本土との経済格差の克服」「米軍基地の縮小」
国は、願いのひとつめの「本土との経済格差の克服」のために、
「沖縄振興計画」を作って、毎年「振興予算」を沖縄に投じてきました。
今年度の振興予算は「2937億円」で、昨年度より増額されているそうです。

シリーズ2回目の5月15日(火)は、
復帰40年のタイミングで、「基地の負担」と「おカネ」の深層にクローズアップします。
プレビュー(試写)を見学してきました。

120515-kaigan.jpg

取材VTRは、おカネの話だけあって、生々しい映像や証言が次々に登場します。
「振興予算」で作られた"ハコモノ施設"、相次ぐ"活性化"のかけ声、予算の奪い合い。
証言のひとつひとつが見る者に突き刺さってきます。

この問題の根底には「基地の重い負担に苦しむ地元の現状の厳しさ」があります。
ここから・・・
       
①なんとか"活性化"させたい。
     ↓ 
②そうはいっても、"活性化"の具体策は簡単には出ない。
     ↓ 
③「このままではいけない」ということで振興予算でハコモノを作る。
     ↓ 
④大きな効果は出ず、逆に「維持費」に苦しむ。
     ↓ 
   ①にもどる(以下、同じ)

・・・というサイクルが繰り返されてしまう現実が取材されています。

全国の原発立地自治体などでも同じ構図があると聞きますが、
沖縄でも、"振興"予算がそのまま「振興」にはつながらない難しさがあると感じました。

120515-kichi.jpg

「基地と引き換えのおカネに依存してきた」という声。
一方で、
「おカネに依存せざるを得ない、こんな状況を元々作り出したのは誰だ?」という声。
どちらの声も重いだけに、とても考えさせられるのですが、
・・・では復帰40年を迎えて、これからどうするのか?

取材VTRの後半では、
こうした"依存"から脱却しようという新たな動きも取材されています。
全体の中では小さな動きなのかもしれませんが、
ここまでが重かった分、なんというか、すこし未来が明るく感じられるような気になりました。

沖縄の美しい映像と、番組の重いテーマがあいまって、
見ながら、さまざまなことに思いをめぐらせてしまったプレビューでした。

みなさんは番組をご覧になってどんなことをお感じになるでしょうか?

ぜひご意見を「スタッフの部屋」コメント欄にお寄せください。


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2012年05月11日 (金)沖縄復帰40年で改めて考える「基地の負担」


1972年5月15日、
いまからおよそ40年前に、本土に復帰した沖縄


120521-okinawa3.jpg

40年・・・とても長い時間です。
「戦後27年間、沖縄はアメリカの統治下に置かれていたこと自体、知らない」
という若いひともいるかもしれません。

40年前の復帰のときに、沖縄の人が望んだのが、
「本土との経済格差の克服」
「米軍基地の縮小」
の2つだったそうです。

復帰から40年たって、望みはかなえられたのか?
40年で何が変わり、何が変わらなかったのか?
クロ現では5月14日(月)と15日(火)の2日間にわたって、
復帰40年を迎えた沖縄から、シリーズでお伝えします。
1日目は「基地負担は減るのか」がテーマ。プレビュー(試写)を見学してきました。

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取材VTRを見てまず感じたのが、
「観光客として見た沖縄」と「住む場所としての沖縄」のちがいです。
基地のアメリカ軍関係者が夜の街に繰り出して、無法な行為を繰り返す姿。
無法者を日本の警察が確保する前に、アメリカ軍の警察に基地に連れ戻されてしまう実態。
こうした「日米地位協定」の理不尽は、
うすうす知っているつもりでしたが、こんなになまなましいルポで見たのははじめてでした。
復帰40年間でもまったく変わらない基地の負担を改めて知る取材です。

では基地負担は今後どうなるのか?
番組はこの点についても、ルポで探っていきます。
現場の声や取材から伝わってきたのは、ある種の「あきらめ」感。
もちろん基地の存在が、否応なく沖縄の経済に組み込まれているので、
単純な問題ではないのですが、
「なんとかならないのか?」から「やむをえない」に変わりつつあることを実感します。

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NHKでは沖縄が本土に復帰した1972年から、
沖縄が節目を迎えるたびに世論調査を行っていて、ことしちょうど10回目の調査を行いました。
今年の世論調査では、
アメリカ軍基地についての考え方について、大きな変化が見られたそうです。
沖縄県内の人に、
「復帰後も沖縄にアメリカ軍基地が残っているが、どのように思うか」
と質問したところ、
調査開始以来、初めて、
「必要である」と「やむをえない」の合計が56%と過半数を超えました。
この40年間は、沖縄の人にとって、
アメリカ軍基地が「必要である」と「やむをえない」という思いが増え続けた40年間だったと思うと、
改めて、とても重い現実が突きつけられている気になりました。

世論調査で
「在日アメリカ軍の専用施設の74%が沖縄に集中している」
ことについて聞いたところ、
沖縄県内では「おかしい」が57%、「どちらかといえばおかしい」が29%で、
あわせて86%を占めました。

これに対して
全国規模の世論調査では「おかしい」が25%と沖縄の半分以下
で、「どちらかといえばおかしい」という人も加えて68%でした。

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復帰40年で改めて考える、沖縄の「基地の負担」「基地の矛盾」。

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2012年05月09日 (水)海から電気を作り出す!その可能性と課題は?


国内で唯一、運転を続けていた北海道の泊原子力発電所3号機。
今月5日、北海道電力はこの泊原発の発電を止めて定期検査に入り、
国内にある原発は50基すべてが停止しました。
国内で原発がすべて止まるのは、昭和45年以来、42年ぶりのことなのだそうです。

原発がこういう事態になって、
「自然エネルギー、再生可能エネルギーをどうするのか?」
という問題は、ますます大きな注目を集めるようになっています。

ところでみなさんは
「海洋発電」「海洋エネルギー」という言葉をご存知でしょうか?
「波」「潮流」の力を利用する海洋発電は、
同じ自然エネルギーである太陽光や風力よりも安定して発電できるとされているそうです。
日本でもすでに研究者や企業などがさまざまな試みを始めているのですが、
まだ一般的にはそれほどなじみがないように思います。

国内の原発がすべて停止したいま、
「海洋発電」は自然エネルギーのひとつとして大きな役割を果たしていくことができるのか?
ということで、5月10日(木)のクロ現は、海洋発電の可能性に迫ります。
プレビュー(試写)を見学してきました。

120510-umi.jpg

「自然エネルギーと言っても、
 風力や太陽なども結構課題があるようだし、海洋発電も課題があるのだろうな・・・」
くらいの気持ちで見始めたのですが、まず驚いたのが、イギリスでの取材VTR。
「ヨーロッパ海洋エネルギーセンター(EMEC)」というところで、
実用化に向けた開発環境がきっちり整えられて、さまざまなプロジェクトが進んでいるのですね。
ここでは10を超える海洋発電設備の開発が行われていて、
すでに"開発競争"とでもいうべき状況になっています。
こうしたセンター設立の背景には、
イギリス政府の「海洋発電を自然エネルギーの柱にしよう」という戦略もあるそうです。

うーん?イギリスと同じように、海に囲まれた"海洋国家"日本はこのままでいいのか?
イギリスでは海洋発電による試験的な電力供給もすでに始まっていて、
EU全体では2020年までに海洋発電で原発およそ5基分の電気をまかなう計画があるそうです。
VTRで開発中のさまざまなプロジェクトが量産体制を目前にしている状況を見ると、
「これは日本も乗り遅れてはいられない!」という気持ちになりました。

120510-yojo.jpg

番組では、日本の状況も取材されています。
岩手県では、海洋発電の研究設備などを震災復興に生かせないかということで、
すでに動きを始めているのですね。
※この点については東北ローカルで放送された
『海の力で三陸を創る ~海洋発電が拓く被災地の未来~』という番組も参考になります。
(上の番組タイトルをクリックすると動画で番組を見ることができます)

ただ、日本全体として、
自然エネルギー戦略のなかで海洋発電がきっちり位置づけられているか?
といえば、ここはまだまだいろいろな課題がありそうでした。
導入目標の設定や、開発環境の整備など、考えるべき問題はいろいろありそうです。

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海洋発電の大きな可能性を感じる一方、課題の大きさも見えてくる今回の番組。

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2012年05月08日 (火) 「北方領土」交渉 このチャンスにどう進展させるべきか?


ことし2012年は、
「ロシア、フランス、アメリカ、韓国で大統領選挙が行われ、
 中国でも今秋に指導部が代わるとみられていて、
 世界各国で続々とトップが交代する可能性がある年」

ということで、
年頭にクロ現HPで特集を組みました。
このうち、ロシアで4年ぶりに大統領への返り咲いたプーチン氏に関しては
2月の番組でも詳しくお伝えしています。

今月、大統領選挙で当選したプーチン氏が4年ぶりに大統領に復帰。
プーチン大統領は、
ロシアを世界有数の経済大国にするとして"経済の近代化"を打ち出しているほか、
日本との関係では、北方領土問題で、
「双方が受け入れ可能な解決策で決着させ、この問題に終止符を打ちたい」
と述べて、解決に意欲を示しました。

120508-shunou.jpg

「北方領土問題」は、北海道ではとても身近なテーマで、
北方領土をのぞむ根室市には「北方領土対策課」があるくらいです。
北方四島(択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島)は日本固有の領土であるにも関わらず、
ロシアによる不法占拠が続いています。

120509-hoppo.gif

戦後に島を追われた元島民およそ17000人の半数はすでに亡くなっているそうです。
現在は元島民の平均年齢は78歳を超えて、
戦後67年にわたって進展しなかった日ロの領土交渉が
一歩でも前進してほしいという思いはこれまで以上に高まっています。

プーチン大統領の発言は、膠着した領土交渉を少しでも進めるには、大きなチャンス。
ということで、5月9日(水)のクロ現では、この問題に迫ります。
プレビュー(試写)を見学してきました。

120508-nosappu.jpg

番組ではまず、
プーチン大統領によって本当に領土交渉は動くのか?を考えます。
国と国との利害がぶつかって、これまで進展しなかった難しい問題。
取材によると、特にここ数年は、
四島返還」の原則論のもとロシアの譲歩を迫る日本側と、
そうした態度にいらだちを募らせ、交渉打ち切りさえも示唆するロシア側という
"最悪の関係"になっていたそうです。
今回の番組では、
領土問題についてプーチン大統領が、得意としている柔道用語で、
「ハジメ~!」と掛け声をかける映像があります。
この掛け声とともに、交渉は進展するのか?
交渉の行方について、いろいろと考えてしまう取材でした。

さらに取材は、現在、北方領土に住んでいるロシア人の島民にまで及びます。
北方領土ではロシア政府による大規模な開発が進んでいて、
今後も、島の豊かな資源を背景に、経済成長が期待されているようです。

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「ロシアを世界有数の経済大国にする」というプーチン大統領が領土問題に言及したのは、
当然、北方領土に日本の経済投資を呼び込みたいという思惑もあると思います。
このタイミングで、領土交渉をどのように進展させていくべきなのか?
ますます考えさせられる取材でした。

みなさんはこの問題をどうお考えになるでしょうか。
ご意見やご感想をコメント欄におよせください。

投稿時間:14:51 | 固定リンク
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