ふるカフェ系 ハルさんの休日

古民家や古建築のカフェを紹介するブログです。

本放送:毎週水曜 午後11時00分~ NHK Eテレ

再放送:毎週日曜 午後6時30分~ NHK Eテレ

にて放送中。ドラマも合わせてお楽しみください!

いきなりですが、これ、今から220年前に作られた三連水車。

動く水車としては日本最古なのだ!

cafe_asakura001.jpg

今回は、「上がれない2階」、「入れない客間」がある

挑戦的なカフェがあるというので、福岡県朝倉地区にやって来た。

cafe_asakura002.jpg

 

そして、僕が訪れたのは、あの豪雨被害の一週間前だった。

 

この荘厳な建物が、今回のふるカフェだ。

切り妻屋根と寄せ棟屋根を合わせた入り母屋造り。

門構えも、武家屋敷のようだ。

cafe_asakura003.jpg

店内には、広い雄勝石(おがついし)の土間があり、

その奥には小上がりがあった。

cafe_asakura004.jpg

回廊をめぐらした吹き抜け。

その中央には、味わい深い大正ガラスで作られた照明が。

cafe_asakura005.jpg

だが、見つからない。2階の回廊へ行く階段が見つからない!!

と思ったら、この引き戸の奥に階段は隠されていた。

まさに、「上がれない2階」だ!

cafe_asakura006.jpg

やっと2階に上がり最初に入ったお部屋は通し間。

この奥に特別な人しか入れない本間がある。

「入れない客間」とは、このことだったのだ。

cafe_asakura007.jpg

そして、こちらが本間。

床の間の左には、琵琶やお琴のような楽器を置く琵琶床まである。

cafe_asakura008.jpg

僕を2階へ、そして本間へと案内してくれたのは、

全国古民家再生協会福岡支部、理事長の川口さんと、

店主の滝田さんだ。

cafe_asakura009.jpg

(川口智廣さん(左)・滝田英徳さん(右))

 

この建物は明治40年に、造り酒屋がお得意さんを

歓待するために建てたものだそうだ。

隠し階段や本間は、お得意さんに特別意識を

持ってもらうための仕掛けだったのだ。

そして、この貴重な古民家を多くの人に見てもらいたいと、

滝田さんは2011年にこのカフェをオープンした。

 

存分に古民家を堪能したあとは、

濃厚なチーズケーキとハーブティーを堪能しちゃいます。

cafe_asakura010.jpg

ふんわりやわらかで、濃厚な味わいが口の中でとろけちゃいまーす!

cafe_asakura011.jpg

ハーブティーには、特別に自家製のハチミツを入れさせてもらった。

滝田さんご一家は、裏庭で日本蜜蜂の養蜂をやられていた。

cafe_asakura012.jpg

ご主人が定年退職されたあと、

日本蜜蜂の養蜂がやりたくてここに移住して来たそうだ。

山の蜂と言われる日本蜜蜂の養蜂は、

里山を守ることにもつながるのだと教えてくれたのは滝田さんの妻、洋子さんだ。

cafe_asakura013.jpg (店主の妻 滝田洋子さん)

 

また、店内には和ろうそくが置いてあった。

この原材料は、ハゼの実だ。

cafe_asakura014.jpg

ここ朝倉地区はハゼの木の一大繁殖地だったが、

多くが伐採され今では最盛期の100分の1に減少したそうだ。

cafe_asakura015.jpg

(常連客の矢野眞由美さん)

 

常連客の矢野さんは、ハゼの木を復活させようと、

和ろうそく作りの教室を開くなどしてハゼの魅力を伝えている。

cafe_asakura016.jpg

「ハゼの木は秋になると紅葉し、夕日に映えて田んぼ一面を真っ赤に染め、

それは、それは美しかった」。そう語る多田さんの家は、

江戸末期から明治にかけてハゼの実を採って櫨(はぜ)ろうを作っていたそうだ。

cafe_asakura017.jpg(常連客の多田安子さん)

 

失われつつあるこの地の原風景を再び取り戻すための挑戦を、

みなさんが続けている。

cafe_asakura018.jpg

このカフェで、自分たちが暮らす朝倉地区のために挑戦をしている人たちと出会い、

僕は元気をもらったし、応援したくなった。

cafe_asakura019.jpg

僕のブログを通して、ここ朝倉地区の魅力が一人でも多くの人に伝わればうれしい。