ものがたり

中通り

丹治邦夫さん

  • ポジぃちゃん図鑑

81歳、働く。

そのじいちゃんは、81歳にして現役バリバリ。

農家、丹治邦夫さん。

30種類の野菜と6反歩の田んぼを作り、毎日、水道工事などの仕事もこなす。
地域の行事では、先頭にたって現場を取り仕切る。

酒もタバコも一切やらず、誰かのために働き続けてきたじいちゃんなのだ。

 

 

朝5時。邦夫さんは、既に田んぼの中。朝飯前は、台風でもこなければ、いつでも農作業だ。

野菜を収穫すると袋詰めにして、邦夫さんがもっていくのはお手製の無人販売所。

なんでも100円の野菜は、旨いと評判だ。

 

 

朝6時をまわると、お客さんがちらほら。

「みんなが楽しみにしてるから、身体がきつくてもやめられないのよな」

と、邦夫さんは笑う。

 

 

 

昭和12年。農家の長男として生まれた邦夫さん。10歳の頃には農作業に慣れ親しんでいた。

ところが、昭和40年代。減反政策で農業だけでは生活が厳しくなると、知人友人から頼まれる仕事を幾つも引き受けていった。左官、大工、足場建設、溶接工、道路工事、植木屋、住宅販売、ゴルフ場のグリーンキーパー・・・・・・。

30近くの仕事を覚えた。

八細工七貧乏。そんな風に呼ばれることもある。
色んな仕事が出来る人は、どれも中途半端になりがちで、かえって貧乏するという言葉。

しかし、邦夫さんは、八細工できる自分を気に入っている。
頼まれごとに応えてあげられることが嬉しいのだ。

 

 

集落の人から、井戸用のポンプをしまう小屋作りを頼まると、これまでの知恵と技を総動員して、立派すぎるほどの小屋をつくってしまう。しかも、手間賃はゼロ。喜んでくれればそれでいい。

損得抜きで汗まみれ、自ら選んだ人生だ。

ボクらの福島は、いつだって誰かを想って、汗を流してる。

 

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