会津地方
IT社長、移住する
三島町のたかえださん
福島市から80キロ、奥会津の山間にある三島町。約1,700人の人口の半数を65歳以
上が占める、県内でもとりわけ高齢化の進んだ町だ。そこで暮らす、髙枝佳男(たかえだ
・よしお)さん(51)。東京から三島へ移住。パソコンのソフトウェアを開発する、ベ
ンチャー企業を経営している。
20年にわたり、東京でソフト開発などをしてきた髙枝さん。転機となったのは5年前、
三島町で建設会社を営む佐久間源一郎さんとの出会いだった。当時、県外から移住者を呼
び込みたいと、古い空き家のリフォームを手がけていた佐久間さん。髙枝さんが田舎暮ら
しをしたがっていると知るや否や、三島町に招待、移住するよう猛アピールしたのだ。
そのおかげで、髙枝さんは三島へ移住。その後も佐久間さんから全面的なバックアップを
得て、東京ではあり得なかった自然と共にある暮らしを満喫している。
三島町への移住は、髙枝さんの本業のソフト開発にも新たな展開をもたらしている。
いま開発中の、道路の劣化状況を診断するソフト。売りは、市販のドライブレコーダーを積んで車を走らせれば、道路の傷み具合が簡単にわかるというものだ。
通常、見た目では分からない地中の傷み。ドライブレコーダーは、道路から車体に伝わる
振動の微妙な変化を検知し、リアルタイムで送信。それを解析すれば、道路の傷んだ箇所を地図に落としこむことができる。このソフトが実用化できれば、道路の内部を手軽に診断、補修も効率的に行う道が開けると、髙枝さんは考えている。
このソフトに、佐久間さんは、冬の除雪作業で道路がひどく傷む「雪国ならではの悩み」を解決する切り札になると期待する。髙枝さんは、三島町に来ることで、東京では中々感じられなかった、仕事の「やりがい」を身近に感じられるようになったという。
さらに髙枝さんは、プライベートでも三島町で幸せを手にした。同じ大阪出身の移住者で、漫画家の桜沢鈴(さくらざわ・りん)さん。去年2月に結婚。2人のことを、仲人を務めた佐久間さんをはじめ、三島の人たちは盛大に祝福した。
「佐久間さんも始めとして、皆の顔が見えてくるんですね。
ご恩返しをしたいと言うこと自体が、もうはばかられる。全身全霊で仕事に取り組む」
髙枝さんは、自ら開発する「道路劣化診断ソフト」が三島の人々の役に立つ日がくるのをめざし、きょうもパソコンと向かい合う。
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