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うしお会のみなさん

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“太鼓であの日を伝える”

楢葉町にある太鼓サークルのうしお会、20人以上が週に一度、太鼓の練習をしている。

 

 

30年以上前に「うしお会」を立ち上げた、髙原カネ子さん。

震災から10年を前に、それぞれの“あの日”を伝える曲作りを始めた。

 

 

2011年の3月11日に見た津波、地震の揺れ、それぞれが

当時感じた不安な気持ちなど太鼓にのせて表現しようとしている。

 

 

メンバーの1人、矢内洋子さん。

あの日感じた地震の揺れを太鼓で表現しようとしている。

 

 

矢内さんの家は津波で流され、今はいわき市で息子家族と暮らしている。

家があった場所は震災後、災害危険区域に指定され、二度と住むことは叶わない。

長年暮らした家や、大切な畑を失った震災が、二度と起起きて欲しくない

という願いを込めて太鼓を演奏するつもりだ

 

 

メンバーに指導している若者がいた、溝口周平さん。

7歳の時からうしお会で太鼓を叩いてきたが、高校2年生の時に被災、

その後はいわき市で暮らしている。

 

 

溝口さんが曲で表現したいのは、高校生の自分が当時感じた将来への不安。

生まれ育った楢葉町に戻ることができるのか、残りの高校生活をどこで過ごすのか

あの日を振り返った時に一番、印象に残っている不安という感情を太鼓の音にのせる。

 

 

うしお会を立ち上げた髙原さんは、震災の時に言えなかった想いを

10年目をむかえる今、太鼓の音にのせて叩くことで、さらに前を向けると考えている。

 

 

そして完成した曲が、その後も演奏し続けられることで、

ふるさとを追われるって、こんなに切ないことなんだと、二度と同じことが起きないために、後世にも伝え続けられることを願っている。

 

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