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キャスター通信
吾妻謙のキャスター通信
2009年3月27日

第199号、200号、ありがとう福島 大感謝合併号!

ということで、最終回です。
更新が遅くなったのは、今年度最終回、そして私が担当するのも最後の
「はまなかあいづToday」を終えてから書き始めたからです。

4年間、本当にありがとうございました。
かつて担当していた「スタジオパークからこんにちは」の流れを汲み、
こっそり始めたこの「キャスター通信」も、読者の方々の反応が思ったよりも多く、
やめるにやめられず、記念すべき200号を数えるに至りました。
え?本来なら199回でしょうって?
そうですが、良いじゃないですか、最後くらい。
これまでお読み頂いたことに、心から感謝しています。

さて、月曜日のインタビューコーナー、「今週の聞きたい」、
最後のゲストに、三春町福聚寺の住職で芥川賞作家の玄侑宗久さんをお迎えしました。

これだけでピンと来た方は、流石です。
去年暮れの「年末スペシャル」でお迎えした際、雪の影響で大渋滞に巻き込まれ、
スタジオに到着したのは、終了数分前。
お話を伺うことができなかったのです。
そこで、最後に「この不況の中、安寧に過ごすためのヒント」を聞きました。

その答えは!
「計画を立てない、予定を立てない、先を見すぎない」
ということ。

「ビジョンを持ち、計画的に物事を遂行するのが美徳では?」の私の問いには
「計画を立てるのは自分。所詮、自分の想像の範囲を超えない。
現実に起きることが想像以上だと、対応できないじゃないですか」と。
また、「計画を立てることで、自分に縛りをかけてしまっていませんか?」との問題提起も。
「自分をがんじがらめにし、計画通りいかないことにストレスを感じ、
落ち込むのはよしましょう。ものごと臨機応変がいいんです」ということなんです。

そうは言ってもと思わなくもないのですが、そんな考え方を知っていれば、
すっと肩の力が抜けますよね。
これまでも玄侑さんの言葉に、力を頂きました。素晴らしいご縁でした。

今週は「福島大学陸上部の川本和久監督が、県立医大を卒業」というニュースがありました。

このページでもお馴染みの川本監督。
福島大学からオリンピック選手を育てています。
その川本さんは、6年前から福島県立医科大学の大学院に入学し、
分子免疫学を学んできました。
そしてこの春、医学博士の学位が授与されたのです。
すごいです!この努力。

この研究は、簡単に言ってしまえば、アスリートの遺伝子情報から、
その選手の「適正な走る距離」を探ろうというものです。
これによって、選手に最も向いている種目で、競技力の向上を目指せるのではないかというわけです。
こんな研究を続けていたとは・・・。
「努力するのは選手ですから」と笑っている川本さんですが、こうした努力があったんですね。
オリンピックのメダリスト育成を目指す川本さんに、
「そうは言っても、外国人選手の体格にはかなわないのでは」と聞いたことがあります。
「吾妻さん、『そうは言っても』って言った時点で負けよ」
忘れない一言です。

そして最後に挨拶に出掛けたのが、これからがシーズンという福島市の花見山は
園主、阿部一郎さんのところです。

天気が良かったこの日、レンタサイクルで花見山に向かいました。
20分の道のり。終盤5分は緩やかな上り坂で汗が吹き出します。
が、お〜、ウメが綺麗じゃないですか。

もう、たくさんの人が訪れています。
「先週土曜日には1500人が来ましたよ」とは、ボランティアガイド、花案内人の方。
待ちきれない方、多いんです。

山頂にて。
「吾妻小富士の雪うさぎは、ここからは見えないんだねぇ」とのご夫人の声。
「そうだねえ、向こう側なんだね」と連れの方も。
黙っていられなかった私。
「まだ、耳がつながっていてうさぎの形に見えないだけですよ」と。

聞けば、郡山市からのお客さん。
番組でも当たり前のように雪うさぎについてお伝えしてきましたが、
県内の方が皆さんご存知というわけではありません。

「自分も福島県の知らないこと、まだたくさんあるんだろうなぁ、もっと知っていれば
皆さんにもっと伝えられたのに」そんなことを思いながら花見山をあとにしました。

4年間、福島の事をいっぱい知ろうと過ごしてきました。
そして、素晴らしい景色や人に巡り合いました。
でも、まだまだ力不足の点もあります。お許しください。
とっても楽しい4年間でした。

一番好きになった、福島のサクラのある景色。
開花を前に去るのは本当に心残りですが、また必ず見に来ます。
その時も、皆さん声をかけて下さいね。

新年度、といってももう3日後ですが、私、「おはよう日本」の「まちかど情報室」の担当になります。
毎朝5時40分過ぎと、6時40分過ぎに登場します。
引き続き、応援よろしくお願いします。
今も次々にホームページにメールが届いています。「70歳以上」の男性からも頂きました。
パソコン、インターネットに、世代や暮らす地域の壁なんてありません。
皆さんとつながっている。そう思いながら、福島から旅立ちます。
最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。お元気で。(おわり)

 
出荷作業中にお邪魔して
阿部さん、ありがとうございました!
  地蔵桜(戸井田武彦さん撮影)
震えるほどの美しさが忘れられない・・・。

2009年3月19日

あっ、あつい・・・。
今日、福島市は夏日。最高気温が25度を超えました。
福島市で3月の夏日は、観測史上初めてです。

昨日も20度以上という暖かさでしたが、その中で、わが家は引っ越しを行いました。
4年前、福島に来た時、妻は双子がお腹にいたため四国に里帰り中。
ひとりでは作業が間に合わず、母や親戚の手を借りながら引っ越した記憶が蘇りました。

同じこの時期なのに、その時、外は雪。
3月中旬の雪を眺めながら、今後の生活に大きな不安を抱きましたが、
それも懐かしい思い出です。
いわきから応援に駆け付けてくれた叔母と従妹は、
「福島って、彼岸に雪、降んだねぇ」と驚いていました。
聞くと、「福島市に来ることはほとんどない」とも。県内の方でもそうなんだ・・・。
「ならば、広い福島県、東西南北を貫く、情報の橋渡しができるキャスターになろう!」
と決意した瞬間でもありました。

あれから4年。赴任したときの市町村の数は89でしたが、今は59。
その全てを訪れ、たくさんの人とお話しすることが出来ました。

昨日荷物を出してガランとした部屋に身を置き、しみじみ振り返りました。
家族が3人も増え、壁やふすまの落書きひとつひとつにも月日の流れを感じます。
「ここまで届くようになったのね〜」なんて。

部屋を明け渡した後、家族で向かったのが福島市飯坂町の穴原温泉。
折角温泉どころで暮らしたのだから、最後にのんびり、引っ越しの疲れを癒そうとの発想です。
まだ「はまなかあいづToday」は担当しているので、私が職場を離れられるのは午後7時以降。
それでも夕食に間に合うところがあるのが、さすが福島!
本当に良い所です、ここは。
最初に来た時に、なんであんなに不安に思っていたのか、今となっては謎です。
知らないってことは怖いですねぇ。
それに気付いてから、このページを通しても毎週県内の魅力を発信してきたつもりです。
「福島っていいね」って感じて頂けたなら本当にうれしい。

今朝、早起きをして露天風呂につかりながら福島の自然を満喫しました。
それから出局していつも通り仕事ができる幸せ。

今、最も残念なのは、もう咲かんとつぼみが膨らんだサクラの、
その美しい満開の姿を見られないこと。
またいつの日か、福島県内各地のサクラを回っている私の姿を目にする方も
きっといるはずです。その時はまた声をかけて下さいね。

「転勤しても『キャスター通信』続けて下さいね」という嬉しいご意見も届いています。
「おはよう日本」のページでキャスターのリレーブログが始まる予定です。

そこで、たまには読んで頂けるかと。さあ、次回が最終回です。お付き合い下さいね。
 

引っ越しでお腹ペコペコ。
宿の食事で元気回復!

 

早朝の露天温泉。
貸切状態で贅沢なひと時。


2009年3月13日

上村愛子選手、やりました!
フリースタイルスキー世界選手権 猪苗代大会。
7日(土)のモーグルで金メダル!翌8日(日)のデュアルモーグルでも金メダルで2冠!!
目の前でこの滑りを見られた方、うらやましいですね〜。
金曜日まで会場と中継で結んでお送りしていた「はまなかあいづToday」で
日本人メダリストをご紹介できなかったのが、残念です・・・。

番組の中で「この猪苗代町のモーグルコースは世界で最も難しい」とお伝えしました。
平均斜度が30度と急な上、自然につくられたコブを利用しているため
スピードが出る一方でリズムが取りにくいということなんです。
そんな難コースを制して五輪出場が内定した上村選手のバンクーバーでの滑りに
益々期待が高まります。
また、ここを拠点に練習を重ねている地元勢にとっても、世界を見据えたいい機会になりました。
雪不足や財源確保など、様々な課題を克服して大会が成功したことは、とてもうれしい出来事でした。

さて、花粉が飛散し始め、まさに悲惨な日々がやってきました。
私、スギ花粉に加え、アレルギーになるのは「ハウスダスト」です。
屋外でスギに泣かされ、部屋ではハウスダストにやられています。
それも、引越しのため。

日に日に段ボールの山が高く、大きくなっていきます。
福島に来た4年前は夫婦2人。
それが3人の子を加え、5人家族で初めての引っ越しとなり、想像を超える荷物の量です。
そして、作業が進むにつれ、タンスの上や裏からふわりふわりと出てくる憎たらしい埃ども。
もうナミダが止まりません。

うれしくて出てくる涙も。
福島市内の30歳代の男性からこのページに届いたメールです。
男性からのメールは非常に珍しいんです。その内容にグッときました。

 > 「吾妻謙が異動!」我が家では大ニュースです。
 > 初めてお見受けしたのは美術館。妻と駐車場で「双子って大変そうだねー」
 > 「あれ、NHKの吾妻謙じゃない?」
 > それ以来、「キャスター通信」を時々チェックしておりました。
 > 子育て世代にとっては身近に感じられる話題も多く、
 > ときどきスーパーで見かけたときも、吾妻謙もがんばってるから自分も、
 > というのは大げさですが、がんばってるねえ、と見ておりました。
 > 子育てがんばりましょう。

私の日常の行動や「キャスター通信」が、ささやかながらこの方の子育ての励みに
なっていたのなら、こんなに嬉しいことはありません。

皆さんも、「キャスター通信」の感想、メッセージをお寄せ下さい。

更新は、あと2回しかありませんので。では。
 
壁一面も段ボール
地震が起きませんように
  子どもたちの「アート」
ふすまも持って行きたくなります

2009年3月6日

東北初の「フリースタイルスキー世界選手権」開催中。メイン会場の猪苗代町は
人口1万6000。そこに、世界30数カ国から500人のトップスキーヤーが集い、
連日3000人の観衆がその技に歓声を上げています。
さあ、明日(7日)は、期待のモーグル上村愛子選手、地元勢の上野修選手、附田雄剛選手が登場!
目指せ、金メダル!そして、バンクーバー五輪出場を決めて欲しいですね。

さて、1日(日)は、福島市の民家園に行ってきました。
民家園は、江戸時代中期から明治時代初期にかけての福島県内の民家などを
移築したり、復元したりして展示しているところで、
ひな祭りにあわせて、それぞれの古民家に、古くから伝わるひな人形が飾られます。
そこで、子どもたちと散歩かたがた見に行きました。
まだ寒さは残るものの、日が差すとぽかぽかと春を感じさせてくれます。
広い敷地に10棟ほどが点在していて、子どもたちがはしゃぎながら駆けていきます。
そして、古い家の開け放たれた戸口からそっと覗きこんでは、
「ひな人形あった〜」と声を上げていました。

雪化粧が美しい吾妻連峰の麓の長閑な景色。この風景ともお別れかぁ。
休日に出掛ける場所に事欠かなかった、と言うよりむしろ、
どこに行こうか悩んだほど魅力的な地に4年間暮らせたことを感謝しつつ、
感傷に浸ってしまいました。

素晴らしい友人もできました。
それは、スノーラビット・ジャズオーケストラの面々。
(関連記事 2006年6月9日8月18日10月6日12月8、15日
2007年1月5日
きっかけは、上記のキャスター通信をお読み頂けるとわかるかと思います。
そして、彼らに影響されてトランペットを始めた私。
楽譜なんて読めません。でも、トランペットを吹く皆さんがカッコ良かったので。
メンバーの一人にトランペットを借りて3年。
が、寮の薄い壁では思い通りに練習できません。
出す音を小さくする「メカ」も購入し、何とかモチベーションを保とうとしてきましたが、
「それを着けてたら、本当の音がわからなくなるよ」の、一言で
トランペットケースの蓋が開けられる機会がグッと減ってしまいました。

先日、メンバーに異動の連絡をしたところ、「東京に行く前に、ペット返せよな」。
「しれ〜っと持って行ってもいいかな」なんて思っていたのがバレバレでした。
ここで手放したら、二度とトランペットにチャレンジできないと、
「中古でいいので、安くていいものを探してください」とお願いしました。
手にしたトランペットは、2万5千円也。
お小遣い制の私には、決して安い買い物ではありませんが、
この懐の痛み具合で、また吹いてみようという気にもなるってもんですよ。
本当に吹けるようになって、メンバーと再会したいと思います。

先週、このキャスター通信で異動のご報告をしたところ、県外の方が
「福島のことをたくさん知ることができた」と寄せて下さいました。嬉しいですね〜。
更新は、あと3回です。皆さんの感想も紹介しながら最終回を迎えたいと思います。

暇つぶしにお付き合い下さっているあなた、メッセージを下さい!では。
 
囲炉裏とひな人形は趣がありますね   バンドの愉快な仲間たちです!