2012年01月27日 (金)「伝統の賑わい、今も」~会津若松「十日市」~

 先日、会津若松の「十日市」のVTRリポートを制作しました。

事前の取材で訪ねた時には、人影もまばらだった会津若松市の中心街は大変な人出で、大いに賑わっていました。

前に行こうにも思うように進めず、人とぶつかるよう感じで立ち止まること度々。

おまけに、私たち取材クルーはカメラの「三脚」を持ち歩いているので、人には当ててしまっては危険と、気を使いながらの取材でした。

かつては20万人以上の人出でにぎわったという十日市ですが、今年は平日の開催にも関わらず、連休中に行われた去年と同じ「15万人」の人出がありました。

会津若松市の人口が13万人弱ですから、いかに人出が多かったかわかります。

昼前頃から天気が持ち直したのと、浜通りから会津に避難している方々も伝統の「市」を楽しんだからかもしれません。

 P1010955_R.PNG

ご存じの方も多いと思いますが、この「十日市」は400年以上の歴史があり、毎月10日に行われていた市の、1年最初「初市」ということで昔から大変にぎわったそうです。食べ物や日常の生活用品を買いに、近郷近在から泊まり込みでやってくる人たちもいて、「会津最大の初市」として知られていました。

 時代は変わって、日用雑貨などは一般のお店で買うようになりましたが、現在でも変わらないものがあります。それは「縁起物」!

 十日市のお馴染みは「風車」。「何事も良く回る。仕事もお金回りも良くなるように」という願いが込められているそうです。

 

P1010963_R.PNG

その中心の羽根止には「豆」が使われています。「1年中、1年中クルクル元気に、“マメ”で元気に暮らせるように!」というわけです。

しかし、ロケではこれが悩みのタネでした。最近は豆ではなくプラスチックが使われているものもあるということで、お店を何軒か回って、本物の豆を使っているお店を見つけて取材しました。

   もう一つの定番が「起き上り小法師」。「七転び八起きで、転んでもすぐ起き上る」という縁起物です。実は、この小法師も最近は中国製の安いものも売られているそうで、地元の方の中には「縁起物なのに、ありがたみが、ねぇ~」という声もありました。

気にすれば気になる話ですが、事実をわかって買うのであれば「プラスチック」も「中国製」も構わないかな?とは思うのですが…

  P1010961_R.PNG

周辺人口が多かった頃に比べれば減っているかもしれませんが、普段の街並みを見ていると、十日市に賑わいは、かつての城下町の賑わいを感じさせるものがありました。

歴史がある街だからこそ宝物だと思いました。

この賑わいが普段もあればなあと思ったのは私だけではないと思いますが、お城や「市」を持たない街から見れば、うらやましい伝統の「十日市」でした。

 

投稿者:澤岸隆幸 | 投稿時間:19:10

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