夏の高校野球リポート 戦国福島

2019年07月26日 (金)夏の高校野球福島大会リポート⑤熱戦の裏側でライバル対決


25日に行われた準々決勝。

 

日大東北と郡山の1戦は、3時間19分に及ぶ大熱戦になりました。

 

この最高の舞台で、お互いをライバルと認める2人が対決しました。

 

日大東北のエース磯上航希投手と、

郡山打線を引っ張る主将の角田慧選手。

 

2人は小学校時代からしのぎを削ってきました。

 

角田選手は

「野球では磯上にかなわない」

と言いながら、

 

対磯上投手の通算成績は

「打率3割くらい。」

と対抗心をのぞかせます。

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一方、磯上投手に警戒するバッターを聞くと、

迷わず角田選手の名前を上げました。

磯上投手(春の県大会時のインタビュー)

「ずっと前から知り合いで、対応力があるバッターなので

 注意したいです。」

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迎えた準々決勝。1回、最初の対決。

 

角田選手。

「意識するとダメだと思ったんで 知らない人と思って

 打席に入りました。がむしゃらに打ちました」。

 

打球はセンター前へ。

ヒットで角田選手に軍配があがります。

 

第2打席はフォアボール。

第3打席はセカンドゴロ。

第4打席はレフト前ヒット。

第5打席はフォアボール。

 

30度を超える暑さの中、互いに譲らない戦いが続きます。

 

試合の方は今大会1番と言えるほどの

 

シーソーゲームに。

8対3と日大東北リードで

迎えた7回に郡山打線が磯上投手をつかまえ

同点に追いつきます。

 

直後の8回、日大東北は遠藤雅也選手の

タイムリースリーベースで再び勝ち越しました。

 

そして9回、2人の高校生活最後の対決。

 

磯上投手が9回ながら141キロの

まっすぐを投げれば、角田選手も

必死に食らいつきファールで粘ります。

 

そして7球目、内角高めのまっすぐでした。

角田選手は思い切り振り抜きますが

ふわふわっと上がった打球はセカンドのグラブへ。

10対8で日大東北が勝ちました。

 

角田主将

「磯上は全国でも通用するピッチャー。甲子園での活躍を

見せてほしいです。今後もし対戦することがあれば

今度はコテンパンにしてやります」。

 

磯上投手

「試合終了のあいさつの時に慧が泣きながら

甲子園行ってくれと言ってくれた。あいつの分まで頑張ります」。

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野球を通して出会うことができた2人。

よきライバル関係はこれからも続いていきます。

 

(高校野球担当 中村記者)

投稿者:夏の高校野球リポート 戦国福島 | 投稿時間:11:51 | 固定リンク


2019年07月24日 (水)夏の高校野球福島大会リポート④ふたば未来 もう一つの戦い


20日のいわきグリーンスタジアムの第3試合の試合前、

創部5年目で初の4回戦進出を狙うふたば未来学園の円陣で、

1人の選手が1着のユニフォームを手に持っていました。

一体誰のもの?

 

実は選手たちとは別の場所で戦っていた人がいました。

鈴木智之部長です。24歳の鈴木部長は、大学卒業後講師となって2年目です。

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この日は福島県の教員採用試験の日。

鈴木部長は受験のため、

試合開始に間に合わなかったのです。

 

前の日の夜、鈴木部長のもとにキャプテンの高橋佑輝選手からメッセージが。

「智之先生、明日絶対勝ってくるので採用試験頑張ってください」。

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鈴木部長は高橋主将に電話を掛けました。

「絶対勝ちに行くぞ。球場に入ってから

試合が始まるまでの気持ちの切り替えをしっかりやりなさい」

と伝えました。

 

高橋主将は電話を切ったあと、鈴木部長のことばを部員全員で作る

LINEのグループで共有したそうです。

高橋主将。

「鈴木先生の分まで頑張ろうと思いました」。

 

試合当日。

雨の影響で試合の開始時間が大幅に遅れました。

 

ここで効いたのが、鈴木部長の言葉でした。

 

高橋主将は、試合前にもう一度鈴木部長の昨夜のことばを伝えました。

すると初回に3点を奪うなど、相双地区のライバル

小高産業技術を序盤から圧倒します。

午後2時すぎに試験が終わった鈴木部長。

会場の福島市からいわき市へ向かう道中、

試合経過が気になってしかたがありませんでした。

 

鈴木部長。

「速報を確認すると初回に3点を先制していて

3年生が頑張ったんだなとグッときちゃいました」。

 

雨で試合開始が遅れたおかげで、鈴木部長は

1回裏に球場に到着できました。

チームは14対1の5回コールド勝ちで

4回戦進出を決めました。

 

一方採用試験の方は?

鈴木部長

「ベストを尽くせました」。

選手たち、そして鈴木部長の

“いつもと違う”

ほっとした笑顔が印象的でした。

 

高橋主将。

「次の試合も鈴木先生を含めて

チームの雰囲気を大事に、油断することなく戦いたい」。

(高校野球担当 中村記者)。

投稿者:夏の高校野球リポート 戦国福島 | 投稿時間:14:43 | 固定リンク


2019年07月16日 (火)夏の高校野球福島大会リポート③伝統校の"自主性"


15日、白河グリーンスタジアムの

第2試合に登場した磐城。

 

県内有数の伝統校はあるモットーを大事に

最後まで戦いました。

 

3回、1アウト3塁1塁と先制のピンチ。

岩間涼星捕手が呼びかけ、内野陣がマウンドに集まります。

 

しかし、伝令の選手がベンチから出てきません。

 

どうしたのかなと思いながら、その後も、

磐城ベンチを見ていると、毎回の攻撃前の円陣にも

木村保監督の姿はありません。

 

選手だけで話し合っています。

 

木村監督。

「試合をやるのは選手たち。そしてこの高校の子たちは

 どういう確認をすればいいか、それぞれの場面で

 どんな話をすればいいか理解できている。自主性を大事にしています」。

 

6点ビハインドで5回までを終えた磐城。

 

6回の攻撃前に確認したのは、

「打たされている。狙い球を絞って 決め打ちしよう」。

 

直後、連打とフォアボールで満塁とすると

4番の阿部倫太郎選手。

 

阿部選手。

「ストレート1本で狙っていました」。

 

思い切り振りぬいた打球は高々と上がり、ライトスタンドへ。

この試合1番の歓声に包み込まれる球場。

 

モットーが実を結んだ瞬間でした。

 

木村監督。

「自分がやる。自分が引っ張る。指示を待つ人間ではなく、

 自分から動ける大人になってほしい」。

 

遠藤民生主将。

「この野球部で学んだことを生かして何でも自分から

 起こせる人間になっていきたい。

 これからは受験勉強を頑張ります」。

 

ベンチ裏で互いをたたえあう選手たちの瞳からは

「自分はやり切った!」という思いが

あふれ出ていました。

 

(高校野球担当 中村記者)

投稿者:夏の高校野球リポート 戦国福島 | 投稿時間:18:32 | 固定リンク


2019年07月11日 (木)夏の高校野球福島大会リポート②伝統のライバルどうしの一戦


こんにちは。

キャスターの後藤万里子です。

きょうは高校野球2日目。

郡山市のヨーク開成山スタジアムに

取材に行ってきました。

毎年、暑い!暑い!と言って取材をする

高校野球ですが、

きょうは一変「寒い…」

 

暑くなると選手は大変だとは思いますが、

梅雨が明け、

高校野球らしい、快晴の日が

早く来るといいなと思いました(^^)!

 

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さて、きょう私が注目した試合はこちら!

福島東対福島の試合です。

 

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福島東と福島は平成4年から

定期戦を行っています。

今年の4月の定期戦では、

福島東に軍配が上がりました。

 

福島東の校章の花が桜

福島の校章の花が梅であることから、

福島東では「桜梅戦(おうばいせん)」

福島では「梅桜戦(ばいおうせん)」と

呼ばれているんです。

 

福島東の保護者の方も

「まさか、この組み合わせになるとは…」

と話していました。

 

結果は、

福島東6対0福島で

福島東の勝利。

 

試合後に選手同士が

抱き合い健闘をたたえ合った姿が

とても印象的でした。

 

試合後福島東の佐藤颯汰主将に

話を聞くと、

「福島高校の分も勝ち上がりたい」と

話してくれました。

 

各試合には、

それぞれの思いがあると

改めて感じました。

これぞ青春!

 

またあす以降も、

取材し、このブログでも

お伝えしていきたいと思います(*^-^*)!

投稿者:夏の高校野球リポート 戦国福島 | 投稿時間:20:00 | 固定リンク


2019年07月11日 (木)夏の高校野球福島大会リポート① 清陵情報高校 3人の幼なじみの絆


第101回全国高校野球選手権福島大会の熱闘をお伝えする、夏の高校野球リポート 戦国福島。

 

第一回は7月10日の開幕カードに登場した清陵情報高校についてお伝えします。

 

主将の青木勇大選手。

エースの影山卓也投手。

背番号5の安田浩輝選手。

 

3人は幼稚園から一緒の幼なじみです。

 

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放送では紹介できませんでしたが,実は3人には大会直前に試練がありました。

 

本来キャッチャーの青木選手が肘をケガしてしまったのです。

 

そこで初戦のキャッチャーに抜擢されたのが安田選手でした。

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安田選手。

「中学時代から青木選手が出られないときは何度かやっていたので心配ないです。

    頑張ります」。

 

青木選手。

「長くやってきた仲間。キャッチャーとして出場できないのは残念ですが

  2人を信頼しているので任せます」。

 

内野スタンドが観衆で埋まった開幕ゲーム。

 

マウンドには安田選手のミットめがけて勢いよく投げる影山投手。

 

青木選手はライトから大声でチームを盛り立てます。

 

幾度となくピンチをしのぎ1点リードで9回を迎えた清陵情報。

 

しかし同点に追いつかれ、なおも1アウト満塁。

 

スクイズの打球はピッチャー前へ。

 

影山投手が懸命にトス…。

 

ボールは無情にも安田選手のミットに収まりませんでした。

 

まさかの幕切れにしばらく立てない

安田選手の姿が印象的でした。

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影山投手

「幼稚園から一緒で2人とは,家族の次に

 長い時間を過ごしてきました。これからも

 お互いに切磋琢磨していける、そんな関係でいたいです」。

 

3人の絆はこれからも続きます。

 

(高校野球担当 中村記者)

投稿者:夏の高校野球リポート 戦国福島 | 投稿時間:14:21 | 固定リンク


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