2020年02月05日 (水)色鮮やかな世界を走る!  @淺川理沙


こんにちは、キャスターの淺川理沙です!

 

まずは、お知らせです♪

ラジオ第一で、毎朝午前5時から放送されている番組『マイあさ!』の「マイあさだより」のコーナーに、今月も出演します。

来週・11日(火・祝)の朝5時17分ごろから出演の予定です。

祝日の早朝ではありますが、全国のみなさんに福島をお伝えできる機会!私も楽しみにしています!ぜひお聴きください♪

 

さて、先週のブログでは、先月23日(木)の『はまなかあいづTODAY』でお伝えした「ココに福あり~fMAP~」について書きました。

(先週のブログ→ https://www.nhk.or.jp/fukushima-ana-blog/2400/420244.html

 

きょうは、放送ではほとんど触れることができなかった、視覚障害のある方々が走るときの「伴走者」のことについて書こうと思います。

視覚障害のあるランナーと伴走者とは、50センチほどの長さのロープでつながり、足並みをそろえます。

2020-0205-01.jpg

そして、伴走者は、周りの状況を声に出して、視覚障害のあるランナーに伝えます。

伴走者が言葉に出す周りの情報をもとに、視覚障害のあるランナーは、状況を判断しながら走っていきます。

2020-0205-02.jpg

2020-0205-03.jpg

私が取材した、会津若松市の聖火ランナー・菊池正光さんは、

「走り始めたころは、怖くて一歩も足が出なかった。しかし、伴走者を100%信じないと、不安な気持ちが伝わってしまう。

 命を預ける感じで、安心して走るようにしている」と話していました。

2020-0205-04.jpg

菊池さんの伴走者の1人の馬場さんは、最初は戸惑いがあったといいます。

「何を言っていいのか分からなかった。菊池さんに『あれ言って、これ言って』と言われて、

正直に伝えたのが始まりだった」と話していました。

2020-0205-05.jpg

馬場さんは、学生のころからクロスカントリーをやっていたため、走ることに抵抗なかったといいますが、

「伴走者」として、初めてハーフマラソンを完走したときは、1人で走ったときの気持ちとは格別だったそうです。

 

「菊池さんの目になれて、一緒に完走できた。同じ気持ちで走れたという充実感を、

とても不思議な気持ちで感じられた」と話していました。

 

私が取材した菊池さんは、「走りたい!」と思い始め、チラシを作って伴走者を探しましたが、

伴走者が見つかるまでに3年ほどかかったといいます。

2020-0205-06.jpg

現在、菊池さんが参加している『視覚障がい者とともに走ろう会』のメンバーは、17人。

そのうち、菊池さんを含めて3人が、視覚障害のある方々です。

2020-0205-07.jpg

なので、14人が伴走者。3人に対して、14人の伴走者がいれば、十分なのでは!?と思った方もいるかもしれません。

 

しかし、伴走者は、大学生や社会人が多く、

ふだん、学校や仕事があるために、視覚障害のある方が「走りたい!」と思った時間帯に、

伴走できる人がいないことも多々あるそうです。

菊池さん曰く、「1人の視覚障害者に対し、最低でも5~6人の伴走者がいると、継続した練習が可能になる」とのことでした。

2020-0205-08.jpg

視覚障害のあるランナーは年々増えている一方、全国的にも、伴走者の数はまだまだ足りていないといいます。

菊池さんの“聖火ランナー”としての姿、そして一緒に走る“伴走者”の方の姿を見ていただき、

少しでも伴走ボランティアが増えてくれたらいいなぁと思っています。

 

先週のブログでも少し書きましたが、今回の取材で一番印象に残ったのは、

菊池さんは、一緒に走る伴走者の言葉によって、色鮮やかな景色を想像しながら走っているという点でした。

正直なところ、視覚障害のある方々は、暗い中を歩いたり、走ったりしているのだと思っていました。

しかし、実際は、とても色鮮やかな世界で暮らしていることを知りました。

2020-0205-09.jpg

ロケでは、早朝の練習を撮影させていただいたのですが、

オレンジ色の朝日が昇ってきて、薄く積もった白い雪がキラキラと輝く中を走っていました。

 

伴走者の馬場さんは、菊池さんに「東側から少し陽が出てきましたね」「きょう1日天気ですね」など話しながら走っていて、

菊池さんも、その風景を想像しながら走るのが楽しいとおっしゃっていました。

2020-0205-10.jpg

2020-0205-11.jpg

伴走者には、もちろん「視覚障害のある方の安全を確保する」という役割もありますが、

「色鮮やかな世界を表現し、一緒に楽しむ」という役割も担っているのだと実感しました。

 


聖火リレー当日の風景も、菊池さんには見えません。

しかし、菊池さんは、「声を出してもらえると、そういう雰囲気は感じることができる。

 『頑張って!』とか、名前を呼んでもらえると感極まるかもしれない」と話していました。

 

どんな風景を思い描いて聖火リレーを走るのか、走り終わった菊池さんに聞いてみたいなぁと思いました。

3月27日(金)、聖火のトーチを手にして、会津若松市内を走る菊池さん。

ぜひ、みなさんからも声援を送っていただけたらと思います!

2020-0205-12.jpg

投稿者:淺川 理沙 | 投稿時間:15:53 | 固定リンク


ページの一番上へ▲