2019年3月 8日

8年の "いま"を見つめて 発信す @吾妻謙


また「3月11日」がやってきます。あの日から8年、さまざまな思いが交錯する日です。

すでに「はまなかあいづTODAY」では、震災8年の状況を伝えるリポートを

シリーズでお伝えしていますし、全国放送でも震災関連の番組が、次々と放送されています。

 

その中で、私は、10日(日)の全国放送「特集 明日へつなげよう」で

大熊町の現状を、中継とリポートでお伝えします。

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現在建設中の大熊町役場です。大熊町には、今も全域に避難指示が出ています。

その中で、放射線量が比較的低い地域の除染を進め、

来月、大川原地区と中屋敷地区の避難指示が解除される見通しです。

 

ここに、小さくとも新しい“町”を作って、今後の帰還につなげていこうというのです。

そこで、町づくりの様子を、高い位置から見てみます。

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高いところが好きな私と、あからさまに嫌な顔をするディレクター。

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高所恐怖症だとか。

たかが20メートルですが、下を見ると・・・。

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苦手な人は怖いでしょうね。

海側の東の方に目をやると、たくさんの住宅が建てられています。

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災害公営住宅50戸。

住む人は「何とか大熊町に戻ってきたい」という人たちの中から、抽選で選ばれました。

6月に引っ越してきます。

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道路をはさんで、大規模な住宅団地があります。

 

ここは、原発事故があった東京電力福島第一原発から、およそ8キロ。

廃炉作業にあたる人々の単身寮が、特別に建てられ、

毎日およそ700人が、ここから原発に通っています。

 

8年たって、やっと大熊住民が戻ってきます。その現状をしっかりと伝えます。

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そして、「ラジオ深夜便」の11日(月)の午前4時台には、

南相馬市在住の芥川賞作家、柳美里さんのインタビューを放送します。

 

柳さんは、去年秋、自宅の倉庫を改装して劇場にし、演劇を上演しました。

29年前に柳さんが書いた「静物画」という作品を演じたのは、

福島県立ふたば未来学園高校演劇部の皆さんです。

 

そこで、その演劇について、部員2人にも加わってもらい、対談しました。

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この上演は評判になり、

15日(金)から3日間、東京の北千住にある劇場で再演されることになりました。

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今月卒業式を迎えた、関根颯姫さんと鶴飼美桜さんです。

小学4年生の終わりに被災しました。舞台で、その思い出を語るシーンが加筆されています。

 

「これまで、震災体験を語ると、聞く人につらい思いをさせると思い、話せなかった」と

2人は言います。

それが、柳さんに話し、舞台で語ることで「すごく楽になった」と。

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柳さんは「8年たとうが、大切なものを失った喪失感は埋まらない」

「人に言えないつらい話を、信頼して話せる相手、聞く人が必要ではないか」

「体験を伝える人がいて、聞き手がいて、

その苦しみや悲しみを、水のように流す水路を作りたい」と話します。

 

40分間の対談、ぜひお聞きください。

投稿者:吾妻 謙 | 投稿時間:21:06 | 固定リンク


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