吾妻 謙

2019年03月15日 (金)それぞれの 思いは重い 受け止めて @吾妻謙


震災8年関連のさまざまな番組を担当しました。

 

10日(土)の「特集 明日へつなげよう」での中継。

東京電力福島第一原子力発電所の立地自治体として初めて、

大熊町の大川原地区と中屋敷地区で、避難指示が来月解除される見通しです。

その大川原の現状を、全国に向けて中継しました。

 

ご一緒したのは、伊達市出身のタレント、長沢裕さんです。

「小学生の時に、原発を社会科見学で見た。まさか、こんなことになるとは」と。

原発事故から8年たって、やっと大熊町民がここで暮らすことができるようになります。

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先月、取材に訪れた時と比べると、災害公営住宅の建設が着々と進んでいるのが分かります。

 

入居予定の山本千代子さんは、大川原の出身ではありませんが、大熊町に帰りたいと入居を決めました。

「かつて営んでいたカラオケスナックは、町民の憩いの場だった。

夫を亡くし、再開は厳しいけれど、早く大熊に戻って、人が集う場を作りたい。私は負けません!」と。

悲しみとさまざまな憤りを超えた千代子さんに、強い力を感じました。

 

震災を通して、自治体のつながりも盛んになっています。

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福島県相馬市と岡山県総社市は、災害時相互応援協定を結んでいます。

去年の西日本豪雨の際は、被災2日後に、相馬から総社に、毛布や布団などの物資が届けられました。

 

「震災の時に支援してもらったので、今度は、その恩返し」と

迅速な対応に当たった相馬市地域防災対策室長の阿部勝弘さん。

また、総社から相馬にきている応援職員の谷口雄紀さんは、

「災害復興を、実際に被災した人に接しながら進められたのが勉強になった」と。

 

中継前夜に泊まったのが!

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Jヴィレッジです。

原発事故後、収束作業の最前線になっていましたが、

サッカーを中心としたトレーニング施設として、営業を再開しました。

 

天然芝のグラウンドは、トラックや作業車の駐車場になったり、

作業員のプレハブが建ったりしていましたが、美しい緑のグラウンドとして復活!

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間近に見て、感激しました。その日は、老若男女の宿泊客も。

聞けば「震災後、避難を通して福島市と神奈川県川崎市のサッカークラブで交流が始まり、

毎年交流試合をしていて、ことしは、復活したJヴィレッジで、ぜひやろうと」と。

そんな交流もステキだと感じました。

 

「はまなかあいづTODAY」でインタビューした、

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映画「福島は語る」の土井敏邦監督と、

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ふたば未来学園高校の演劇部と演劇を上演した作家の柳美里さんが、同様の話をしていたのも印象的でした。

それは「それぞれの震災体験は、信頼される聞き手にのみ、話される」

「8年前と今では、同じ人でも言えることが変化するので、ずっと聞き続けなければならない」ということ。

 

私も、福島を離れても、ずっと心を寄せていきたいと思います。

3月11日(月)の午前4時台に「ラジオ深夜便」でも放送した柳さんとの対談は、

らじる★らじるの「聴き逃し」で、今月18日(月)午後6時まで聴くことができます!

投稿者:吾妻 謙 | 投稿時間:18:25 | 固定リンク


2019年03月08日 (金)8年の "いま"を見つめて 発信す @吾妻謙


また「3月11日」がやってきます。あの日から8年、さまざまな思いが交錯する日です。

すでに「はまなかあいづTODAY」では、震災8年の状況を伝えるリポートを

シリーズでお伝えしていますし、全国放送でも震災関連の番組が、次々と放送されています。

 

その中で、私は、10日(日)の全国放送「特集 明日へつなげよう」で

大熊町の現状を、中継とリポートでお伝えします。

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現在建設中の大熊町役場です。大熊町には、今も全域に避難指示が出ています。

その中で、放射線量が比較的低い地域の除染を進め、

来月、大川原地区と中屋敷地区の避難指示が解除される見通しです。

 

ここに、小さくとも新しい“町”を作って、今後の帰還につなげていこうというのです。

そこで、町づくりの様子を、高い位置から見てみます。

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高いところが好きな私と、あからさまに嫌な顔をするディレクター。

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高所恐怖症だとか。

たかが20メートルですが、下を見ると・・・。

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苦手な人は怖いでしょうね。

海側の東の方に目をやると、たくさんの住宅が建てられています。

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災害公営住宅50戸。

住む人は「何とか大熊町に戻ってきたい」という人たちの中から、抽選で選ばれました。

6月に引っ越してきます。

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道路をはさんで、大規模な住宅団地があります。

 

ここは、原発事故があった東京電力福島第一原発から、およそ8キロ。

廃炉作業にあたる人々の単身寮が、特別に建てられ、

毎日およそ700人が、ここから原発に通っています。

 

8年たって、やっと大熊住民が戻ってきます。その現状をしっかりと伝えます。

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そして、「ラジオ深夜便」の11日(月)の午前4時台には、

南相馬市在住の芥川賞作家、柳美里さんのインタビューを放送します。

 

柳さんは、去年秋、自宅の倉庫を改装して劇場にし、演劇を上演しました。

29年前に柳さんが書いた「静物画」という作品を演じたのは、

福島県立ふたば未来学園高校演劇部の皆さんです。

 

そこで、その演劇について、部員2人にも加わってもらい、対談しました。

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この上演は評判になり、

15日(金)から3日間、東京の北千住にある劇場で再演されることになりました。

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今月卒業式を迎えた、関根颯姫さんと鶴飼美桜さんです。

小学4年生の終わりに被災しました。舞台で、その思い出を語るシーンが加筆されています。

 

「これまで、震災体験を語ると、聞く人につらい思いをさせると思い、話せなかった」と

2人は言います。

それが、柳さんに話し、舞台で語ることで「すごく楽になった」と。

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柳さんは「8年たとうが、大切なものを失った喪失感は埋まらない」

「人に言えないつらい話を、信頼して話せる相手、聞く人が必要ではないか」

「体験を伝える人がいて、聞き手がいて、

その苦しみや悲しみを、水のように流す水路を作りたい」と話します。

 

40分間の対談、ぜひお聞きください。

投稿者:吾妻 謙 | 投稿時間:21:06 | 固定リンク


2019年03月01日 (金)全国に 「エール」を送る 朝ドラで @吾妻謙


来年の春から放送の「朝の連続テレビ小説」102作目は!!

「エール」!!

福島市出身の作曲家、古関裕而と妻の金子の物語に決まりました!

 

ということで、私、発表があったきのう午前11時過ぎ、

JR福島駅前に、街頭インタビューに繰り出しました!

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東口には、古関さんのモニュメントがあります。生誕100年の2009年に設置されました。

1時間おきに、なじみの古関メロディーが流れます。どんな曲か?

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古関裕而は、明治42年(1909年)福島市生まれ。

80歳で亡くなるまでに、5000曲以上を作ったといわれます。

 

例えば「高原列車は行く」「とんがり帽子」「長崎の鐘」「君の名は」

それに「栄冠は君に輝く」などが、ここから流れます。

この他「六甲おろし」や「モスラの歌」も、古関メロディーなんですよ!

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そんな、古関裕而を「朝ドラの主人公に!」という活動が数年来行われていて、署名活動もありました。

もちろん、年配の方はよ~くご存じで、大変喜んでいました!

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「ありがとう」や「おめでとう」と私に言うご婦人方も多くって、

「私は何もしていませんが・・・」と恥ずかしいやら、うれしいやら・・・。

 

ところがです!

高校生をはじめ、30代でも「知らない」とか「聞いたことがある程度」という人が少なくありません。

それでも、曲名を言えば「あ~」となります。「音楽の力」って、すごいですね。

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この高校生は、「野球部だったので、夏になると必ず聞いていました」と

「栄冠は君に輝く」で、古関さんを知ったそうです。

 

出張で横浜からよく来るという50代の男性は、

「福島駅の新幹線の発車メロディーが、

なんで『栄冠は君に輝く』なのかが分かりました!」とすっきりした表情。

 

「知らない」と言う女子高生たちは、古関さん役を演じる窪田正孝さんの写真を見せると

「キャ~!!ファンです~」と喜んでいました。

 

私は、子どもの頃に見たテレビの歌合戦で審査員を務めていた古関さんの姿を鮮明に覚えていますし、

NHKに入ってからは、スポーツ中継の放送開始時に流れるテーマ曲が、

古関さん作曲の「スポーツ・ショー行進曲」なので、盛り上がってしゃべり始めています!

 

そんな古関裕而の「朝ドラ」決定に、新聞の地方紙も「号外」を!

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これは、記念になります。

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皆さん、ドラマの内容はもちろん、「福島の美しい風景をドラマに盛り込んでほしい」とか

「たくさんの人が訪れるといい」と「朝ドラ効果」にも期待していました。

 

福島の夏祭り「わらじまつり」の「わらじ音頭」も、古関裕而作曲。

それがこの夏、同じく福島ゆかりの音楽家で、

大河ドラマ「いだてん」の音楽を手がける、大友良英さんによってリニューアルします!

ステキなリレーですね。

 

「いだてん」からの「エール」と、NHKのドラマからも目が離せません!!

投稿者:吾妻 謙 | 投稿時間:14:49 | 固定リンク


2019年02月22日 (金)ニッチでも 自分が欲しけりゃ あたるでしょ @吾妻謙


伊達市の両面刺し子の布を使った、会津伝統の「山袴」。

会津若松市のセレクトショップが、新たに商品化しました。

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東京の展示会で、バイヤーの評判を聞きます。

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出展したのは、関昌邦さん・千尋さんご夫妻。

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会津若松市のセレクトショップには、会津漆器や会津木綿といった会津の伝統工芸品が並びますが、

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ちょっと普通と違います。

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カラフルな漆器のカップや皿には穴があけられ、革ひもがつけられています。

「会津漆器を、もっとカジュアルに使ってほしい」と、アウトドア用品として売り出しました。

その評判が口コミで広がり、人気商品となっています。

 

漆器店の3代目の関さんは、

「伝統に裏打ちされた優れた品に、新しい価値を加えて売り出そう」というビジョンがあります。

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その中で、風呂敷やランチョンマット、ハンカチとして店先に並んでいた

「両面刺し子の布」で、会津伝統の作業着「山袴」を作りたいと、関さんはひらめきました。

 

この布は、伊達市の織物職人、大峡健市さんが機械で織っている「両面刺し子」です。

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その高い技術は、いま、海外からも注目されています。

去年10月、関さんたちは、大峡さんの布でパンツを作りたいと、伊達市の工場を訪ねました。

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その時の大峡さんの指摘が「刺し子を、アウトドアパンツに使ったら引っかかる」という点でした。

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複雑な柄を、糸で描く刺し子は、

「アウトドアでは、枝などに引っかかって糸がほつれてしまい、不向きだ」というのです。

 

しかし、関さんたちは「刺し子は、元々破れたり、端切れをつなげたりして生まれた技術。

そんなストーリーも織り交ぜて展開すれば、うまくいくはずだ」と考えます。

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そこで、布はシンプルな刺し子にして、

おしゃれ、かつ着心地の良いデザインになるよう、試作を繰り返しました。

これは、取材の際に履かせてもらった、試作品の1つ。

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「ジャケットでも合うんじゃない」なんて言われながら履きましたが、動きやすさは抜群です。

コーディネート次第では、かなりおしゃれに着こなせるのではないでしょうか。

 

漆器店が展開するアパレルですが、

そこには「服」ではなく「道具」として長く使ってほしいという思いが込められています。

太さの違う木綿の糸を織って作られた丈夫な布は、修理をしながら長く着られます。

関さんたちは、それを「自分用に育ててほしい」と言います。

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「漆器も修理を繰り返せば、何年でも使い続けられる」

「良い品は、道具として価値が下がらない。それが分かれば、山袴も気に入るはず」

「自分が欲しいのに、売っていない、ならば作ってしまえばいい」

「たとえ少数でも、自分と同じ感性の人がいるなら、きっと売れますよ」

ニヤリと笑う関さんに、かなり共感する吾妻でした。

投稿者:吾妻 謙 | 投稿時間:16:45 | 固定リンク


2019年02月15日 (金)この無念 いつか 晴らしてみせようや @吾妻謙


エアレース室屋義秀選手、UAEのアブダビで行われた今シーズン開幕戦で見事優勝!

その優勝報告会が、本拠地「ふくしまスカイパーク」で開かれました。

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おととし、8戦のうち4戦で優勝し、年間総合優勝に輝いた室屋選手。

その勢いで臨んだ去年は1度も優勝できず、総合5位に終わりました。

それが、今シーズンいきなりの優勝!かなりの覚悟で飛んでいました。

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「去年はファイナル4(上位4機)に残って、ポイントが取れれば良しとしていたが、

この開幕戦は、絶対に優勝すると!その中で、1000分の3秒差で競り勝ったのは大きい」

 

去年、開幕戦・2位、第2戦・4位と好調を維持していましたが、

第3戦・千葉戦で、まさかの失格。そこから、調子を落としました。

 

これについて、室屋選手は「3、4戦のミスが大きかった。

それを反省し、入念に対策を立ててきた。それが今回は生きた」と。

 

去年の千葉での敗戦の悔しさが、今に生きているんですね。

報告会が開かれたのは、去年秋に、新しく建てられた航空機展示場。

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入り口には、室屋選手のパイロットスーツや

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これまでに獲得した、5つの優勝トロフィー。

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それに、浪江町大堀地区に300年以上前から伝わる焼き物、大堀相馬焼に

室屋さんのレース機が描かれた大皿などが展示されています。

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今後、飛行機に親しむイベントが、ここで予定されていますので、開催時に見てくださいね。

 

開幕戦の優勝は、9日(土)の晩、「いわきサンシャインマラソン」の中止が決まったあとに

「はまなかあいづマラソン部・HNA42」のメンバーで「残念会」と称し、

店で肉をつつきながら見届けたんでした。

 

そう、人生初のフルマラソンは、なんと「雪で中止」という、思いもよらぬ結末だったのです。

“なりゆき”で走ることに・・・なんて言ってはいたものの、

それなりに準備もしてきたので、少なからずショックもあります。

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Twitterで紹介した「1キロ6分なるか!」を、こんな形で表現してみました。

チームのユニフォームは、番組ポスターと同じデザイン。

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以前、マラソン大会で、私を追い抜きながら「すてきなTシャツですね」と声をかけてくれる人もいました。

今回の「いわきサンシャインマラソン」は、これを「黄色」にチェンジ!

そのわけは!

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大会参加賞のTシャツと、色がかぶったから・・・。

事前に送られてきたこのTシャツを参加者が着て走ると、カメラマンが私たちを見つけられません!

そこで、中テレとのコラボもあったので、中テレカラーでもある黄色に。

 

これを着て、走ることはかないませんでしたが、

「次回のために」と、ゲストランナーの柏原竜二さんにアドバイスをいただきました。

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「強くなるランナーは、体調不良やケガの時に、きっちり休める人。

食事は、大会前だけでなく、日ごろからバランスよく、栄養素を摂ること。

そして、走っていてきつくなっても、常にポジティブ思考で!

目標を作って1つ1つクリアしていくこと」だそうです!

 

いつになるかはわかりませんが、フルマラソン、1度は走らないと気が済まないかもです。

投稿者:吾妻 謙 | 投稿時間:21:38 | 固定リンク


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