1945年の4月に始まった沖縄地上戦、この戦いには多くの聴覚障害者が巻き込まれることとなる。彼らは戦闘機の機銃掃射や艦砲射撃の中、無数の死体を横目に約一週間にわたって南部の激戦地を逃回った。障害の有無に関わらず誰もが過酷な体を強いられる中、聴覚障害者は口コミで入ってくるごくわずかの情報すら入ってこない、爆弾の音にも平然としているためスパイと疑われる、足手まといになるとして置き去りにされるなどの体験をすることになる。かつての戦跡をたどりながら、そうした戦争体験を語っていただく。
沖縄県座間味島に住む井上慎也さん(34歳)は難聴の海洋写真家。普通校に通ったため学校生活にとけ込めなかった日常が、琉球大学のダイビングクラブに入部して以来一変する。海の中では手話が使えるため障害がまったくハンデにならないため、ダイビングの魅力の虜となる。井上さんの海にとけ込んだ日常、海洋写真の数々を紹介しながら海への思いを語ってもらう。
第12回全国中途失聴者・難聴者福祉大会が7月16日から三日間、名古屋で開かれる。今年の大会では愛知万博のバリアフリー度のチェックも日程に組み入れられている。開催にあたっては中途失聴難聴関係者が利用しやすいように、字幕表示設備など設計、設備に対する提言を事前に行っており、どこまでそうした意向が反映されたか、検証する意味合いもある。こうした場面や、大会の議論の模様を伝える。