金曜[総合]九州・沖縄地方 午後7:30〜7:55 <再>第2金曜は「特報フロンティア ドキュメント」(福岡放送局発)を放送
NHK福岡放送局6月1日(金)
5月18日(金)
[一部地域除く]
水俣病の未認定患者を救済し、国が最終解決を図ろうと制定した水俣病特別措置法。申請受付は7月末で締め切られる。一昨年5月から先月までの申請者数は、予想をはるかに上回る5万人以上。症状がありながら口を閉ざしてきた人などが数多くいるためだ。
国は特措法で最終決着だと意気込むが、果たして水俣病解決の責任を果たしたと言えるのか?福島第一原発事故の被害者救済策を見つめる上で、水俣病の解決のありかたを改めて問う。
【出演】安藤公彦(NHK熊本放送局・記者)
私が初めて水俣を訪ねたのは5年前です。幾度にも渡る認定申請の末、その年に患者として認定されることになった緒方正美さんにお話を伺いにいくためでした。取材の後、緒方さんから写真の“こけし”を頂きました。水俣湾の「実生の森(汚染されたヘドロを封じ込め埋め立てた場所)」の樹木を材料に、緒方さん御自身で作ったものです。
その日から自宅の玄関に置き、毎朝手を合せています。その時、ふるえる手で、裏面に特別に私の名前を書いてくださりましたが、現在は「祈」の焼印が押されたこけしが2000人を超える人々の手に渡ったそうです。
緒方さんがこめた願いは、「一日も早い被害者の救済と水俣病問題の全面解決」。
先日は、原発事故の被害を受けた福島県の人たちに。そして5月1日には、細野環境大臣に、手渡したと言うことです。
今回の特別措置法におけるいわゆる救済策は、7月末に締め切られます。緒方さんの願う全面解決は実現できるのか。わたしたち報道は、国の動向を注視し、伝え続けなければいけません。あらためて気持ちを引き締め、今日も手を合せました。