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三池炭鉱関連遺産を含む「九州・山口の近代化産業遺産群」の世界遺産登録をめざしています
これらの三池炭鉱関連の遺産群は、炭鉱、鉄道、港湾が、一貫した線上の炭鉱産業景観を形成しており、
残存状態が日本では最も優れていると評価されています。
明治31年開坑。排水が主目的で建設。囚人労働でも知られています。
国指定史跡・重要文化財(大牟田市宮原町)
明治35年開坑。当時、国内最大規模の炭鉱施設でした。
国指定史跡・重要文化財(荒尾市原万田)
明治41年開港。石炭船積のために建設。
干満の差を克服するために閘門が設けられています。
(大牟田市新港町)
明治38年全通。坑口から港まで石炭運搬のために建設されました。
日本の近代化は幕末に西洋技術を導入して以来、西洋以外の地域ではじめて進められ、しかも類まれなスピードで飛躍的に発展しました。このことは世界史的にも高く評価されるべき事柄といえます。その中心になったのが九州・山口です。この地域は、アジア大陸に近いという地理的特性から、古くから海外との窓口として諸外国の文化や技術を取り入れる役割を担ってきました。一方、19世紀以降に欧米の国々がアジアへ進出しはじめると、植民地化への危機感も増大。防衛のために西洋の科学技術を導入して、軍事力を強化しました。これが近代化のはじまりで、以降も高いモチベーションを維持しながら、近代化を進める日本の先導的な役割を果たします。
「九州・山口の近代化産業遺産群」は近代化のきっかけから達成までの「自力による近代化」「積極的な技術導入」「国内外への石炭需要への対応」「重工業化への転換」という、それぞれ密接に関連する4つの象徴的な要素(時期)を取り上げています。
1994年の世界遺産委員会で選択された「均衡のある世界遺産一覧表を構築するための世界戦略(グローバル・ストラテジー)」。これによると世界遺産の信頼性を確保する手法として、複数の資産を一連のものとして広範囲にアプローチすること(シリアル・ノミネーション)が必要とされています。同じ産業遺産の分野では、イギリスの「コーンウォールと西デボンの鉱業景観」などがシリアル・ノミネーションの手法を使い世界遺産に登録されています。このような流の中で、「九州・山口の近代化産業遺産群」は日本ではじめての本格的なシリアル・ノミネーションの取組みであり、その点でも意義のあるものです。
「九州・山口の近代化産業遺産群」は、西洋以外の地域の近代化の先駆けとなった日本の原点を語り継いでいく上で、重要な文化遺産群であり、世界的にもきわめて高い評価を有するものといえます。
「九州・山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会資料より