涼感つるり!秘伝のこんにゃく~福岡県みやま市~
今回の食いち!は福岡県みやま市の手作りこんにゃくをご紹介しました。
食物繊維が豊富で、低カロリーなことから、整腸作用や便秘解消に効果があり、ダイエット食品としても見直されているこんにゃく。
昔ながらの手作りを守り続けているのが、江戸末期に創業した「こんにゃく工房・高巣」の5代目・髙巣幸俊さんです。原料となる群馬県下仁田産のこんにゃく芋をスライスしてミキサーにかけ凝固剤を加えます。現在、こんにゃく製造に使われている凝固剤には「石灰」と「ソーダ灰」の2種類あります。ほとんどのこんにゃくには、賞味期限が1~3か月と長くできる石灰が使われているのですが、髙巣さんは賞味期限が5日程度のソーダ灰を選んでいます。流通面での不利は大きいのですが、風味や食感がソーダ灰の方が優れていると感じているからです。そのソーダ灰を混ぜた後が製造過程最大のポイント。全身を使って手と腕を動かし混ぜていきます。この「手ごね」こそが代々伝わるおいしさの秘訣なんです。手のひらの感触だけで時間や力加減を調整し、空気を練りこむように混ぜていきます。機械でこねたこんにゃくと断面を比較すると、その差は歴然。髙巣さんのこんにゃくには大小様々な気泡ができているのが分かります。これが独特の食感を生み出し、味の染み込みに差をつけるのです。
販売する「道の駅みやま」では、週末には売り切れることもあるという人気の手作りこんにゃく。手間がかかる上に製造現場は妻・和子さんと2人きり。1日に350個程度作るのが限界なんだそうです。その分、正月休み以外は毎日、工房に立ってお客さんの声に応えています。おいしいと言ってくれるお客さんがいる限り、手作りこんにゃくを作り続けていきたいと語ってくれました。
■福岡県みやま市の手づくりこんにゃくに関するお問合せ
▽こんにゃく工房 髙巣
電話:0944-62-2019
▽道の駅みやま
電話:0944-67-6477
※お盆期間中は入店制限が実施されます
2020年8月8日(土)~16日(日)9:00~15:00
こんにちは!中田理奈です。
今回の食いちは福岡県みやま市の「手作りこんにゃく」でした!
小さい頃にこんにゃくってどうやって作るの?と母に聞いた覚えがあります。
今回はその謎を解ける!とわくわくしながら、こんにゃくを作っている高巣幸俊さんを訪ねました。
高巣さんは、見たことがないくらい大きな芋を切るところから見せてくださいました。
“こんにゃくいも”という名前は存じ上げていたのですが、見たことはなかったので、これがあの噂の!と思いながらその大きさに驚きました。
しかも、素手で触るとかぶれてしまったりする芋にも関わらず、高巣さんは、何事もないように素手で切っていました(笑)
高巣さんいわく、慣れ、だそうです。(笑)
その後、その芋をミキサーにかけて、大量の水を足していました。
この時点でもまだ、これがこんにゃくに…?という気持ちだったのですが…。
ソーダ灰を加えて混ぜ始めると、一気にこんにゃく感が出てきました。
ちなみにこの時、混ぜるのを体験させてもらったのですが…
もう、重い重い…(笑)
高巣さんの体格ががっしりしている理由がわかりました。
重すぎて、全然混ぜられませんでした…(笑)
それから型に入れて少し寝かせ、その後熱湯の中に投入します。熱湯の熱気で部屋がすごく暑いんです。
そんな中で毎日作業しているのだなあとこんにゃく作りの大変さが垣間見えました。
翌日、できあがったこんにゃくを試食させていただきました。
初の手作りこんにゃく。酢味噌につけていただくと、おいしくて感動しました!
気泡にしっかりと酢味噌が絡みついていて、こんにゃく独特の臭さもありません。
つるっと食べられて、いくらでも食べられそうでした!
みな様もぜひ、手作りこんにゃく、召し上がってみてください。
暑い夏、冷たいものを食べ、涼を取りながら乗り越えましょう!