2019年4月 3日

地域で守る"小さな春"シロウオ


福岡市に春の訪れを告げる魚、それが室見川の下流域でとれる「シロウオ」だ。透き通ったあめ色の体が特徴の5センチほどの小さな魚。漁は、2月から4月上旬にかけ、産卵のために博多湾から川を遡上するシロウオの習性を利用しておこなわれる。河口付近に設置される「ヤナ」とよばれる大きな仕掛けや、川べりの小屋に、地元の人々がシロウオを買いに訪れる様子は、まさに福岡の春の風物詩だ。躍り食いや天ぷら、卵とじなど、家庭ごとの味で親しまれている。
シロウオ漁は、江戸時代から300年以上続く伝統の漁だが、近年、都市開発や河川改修などの影響で、その姿を消しつつある。漁獲量は昭和40年代の年間およそ2000キロをピークに、2010年以降は15分の1ほどまで減少。そのシロウオ漁を後世に残そうと、福岡大学工学部で土木や河川環境について研究する先生や学生が、漁師の小石原義彦さん(79)ら地元住民とともに産卵場の整備をしている。
人間や自然をとりまく環境が変わる中、変わらぬ伝統を守ろうとする人たちの思いを伝える。

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小石原義彦(こいしはらよしひこ)さん(室見川シロウオ組合・組合長)

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シロウオ

■シロウオが購入できる場所
▽室見川シロウオ組合
住所:〒819-0015 福岡県福岡市西区愛宕1丁目5番
電話:090-5298-3585(小石原さん携帯)
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※室見川の筑肥橋のたもとに販売場所はあります
(地下鉄空港線室見駅より徒歩7分)

・シロウオ販売時間:9:00~17:00(12:00~13:30昼休み)
・とれる数が少ない場合、売り切れとなっている可能性があります
今年は4月5日の昼で漁と販売が終了します
 (周辺の飲食店ではその後も食べることができます)

■シロウオが食べられるお店
▽とり市
住所:〒819-0015 福岡県福岡市西区愛宕3-1-6
電話:092-881-1031

※室見川のシロウオをいつまで食べられるかは事前にお店にお問い合わせください


■スタジオで紹介した 小石原さんオススメ!「シロウオのぶっかけ」レシピ
(1)あごだしでとったスープに薄口しょうゆで味付けをする
(2)グツグツした状態でシロウオを入れる
(3)1分ちょっとしてシロウオが浮いてきたら火を止める
(4)あたたかいごはんの上にのせ、お好みでしょうゆをかける

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■スタジオで紹介した 地元の人に人気「シロウオの卵とじ」
(1)お好みの出汁をとり、しいたけの戻し汁を加える
(2)そこに野菜(しいたけ・にんじん・たけのこなど)を加える
(3)しょうゆ、みりん、酒で味付けをする
(4)グツグツした状態でシロウオを入れる
(5)シロウオの色が変わったらすぐ卵でとじる

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こんにちは!中田理奈です。
今年度から「食いち!」のコーナーを担当することになりました。
これから九州・沖縄の魅力をたくさん発見して、
皆様に旬な情報を届けていけるよう頑張ります!

さて、今年度初の「食いち!」は、福岡市、室見川のシロウオでした。
シロウオは、地元では春の風物詩として知られていますが、
私は生まれも育ちも九州ではないため、初めて聞く名前でした。

少しドキドキしながら初取材に行き、
シロウオ漁をされている小石原さんにお会いしました。
小石原さんは、まるで自分の孫の自慢をするように
シロウオのかわいさや魅力について話してくださって、
その言葉の端々からシロウオへの愛が、ひしひしと伝わってきました。
温かい気持ちになり、シロウオを食べる時も、
“大切に”、と思いながら食べました。とても、優しい味がしました。

また、その日は小石原さんだけでなく、
シロウオを見に来る地元の方々にも話を聞くことができました。
シロウオの仕掛け「ヤナ」を見ると、春だなと感じる、とおっしゃっていた方や
シロウオをテーマに俳句を詠んでいた方々もいました。

一口に春の風物詩と言っても、普段生活をしていて、
身近に感じるものは実はかなり少ないと思います。
しかし、地元の方々に話を聞けば聞くほどシロウオは本当に地元に根差す、
馴染みのある“春の風物詩”なのだなと感じました。

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投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:18時30分 | カテゴリ:食いち! | 固定リンク

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