2018年5月

店舗の人手不足 AIで乗り切れ!


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少子高齢化による労働力減少は待ったなしの状況にきている。働く世代(15~64歳)の人口はピーク時より1千万人以上減少。それにより苦しむ企業も増えている。特に深刻なのが小売店。人手不足により倒産に追い込まれるケースも起きるなか、AIによる省力化で生き残りを図る動きが広がっている。
ここ数年欠員が続き、製造量削減を余儀なくされていた熊本市のパン屋。今年導入したのが、トレイに乗せたパンの種類や値段をAIが一瞬で認識し、自動会計できるレジだ。会計に関わる時間が短くなり、その分パン作りに人を回せるようになった。1年ぶりに新商品も作れるようになったという。
AIで店の業務全体を省力化しようという動きも。福岡を拠点に全国展開する24時間営業のスーパー。700台のAIカメラが、人の代わりに商品の売れ行きや顧客の動きを把握することで、会計だけでなく、多様な業務を省力化しようとしている。今取り組んでいるのが、欠品を防ぐため1日5回行っている売り場の見回りをAIに代行させること。このスーパーではさまざまな取り組みの結果、従業員のワークライフバランスも向上。「きつい」「長時間労働」と見られがちなスーパーの仕事を改革することで、人手不足の時代にも人材を確保していきたいと考えている。
AIを活用し、生き残りを図る小売りの現場を取材した。

■AIのレジを使ったパン屋
▽石窯パン工房 モワソン 平成店
〒862-0968 熊本市南区 馬渡2丁目6-12
営業時間:7時~19時

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■AIカメラを使った取り組みをしているスーパー
▽トライアル アイランドシティ店
〒813-0017 福岡市東区香椎照葉5丁目2-23
24時間営業

【取材者のひとこと】
いま、ニュースでは「AI=人口知能」のニュースが流れない日はないほど“超加速度的”に技術革新が進んでいます。
今回、小売りの現場に取材にうかがって感じたのは、仕事量の多さ。パン屋さんの製造は朝から仕込み、品だしの繰り返し。どのタイミングで発酵させてどのタイミングで焼いて、など、商品ごとに時間も違います。約80種類のパン作りについて考えながら、レジの対応もしなくてはならない。とてつもない業務量に、頭と体が疲れてしまうだろうなと感じました。働き手が減ると、残されたスタッフにしわ寄せがいきますが、AIレジは、そうした状況も救ってくれると感じました。
AIが、人間が行っている仕事の「あるパート」を肩代わりしてくれる。それだけで、働くわたしたちも、人間らしく生きられるようになるのではないかと実感しました。どんな仕事も大変ですが、AIは、ほんのひととき、ほっとできる時間を、もたらしてくれる存在かもしれないと感じました。

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:18時30分 | カテゴリ:フォーカス福岡 | 固定リンク

厄介な灰でうまいもの!


明治維新150年、大河ドラマ西郷どんに沸く鹿児島。その玄関口JR鹿児島中央駅の駅弁売り場で、人気No.1のお弁当があります。桜島の火山灰を利用し「灰干し」という製法で作られた、魚のお弁当です。灰干しはその昔、鹿児島でも行われていた製法です。
灰干しの魅力は、魚独特のアンモニア臭がまったくなく、噛めば噛むほど出てくるうま味成分が凝縮されていること。魚の切り身をフィルム・さらし・灰で覆い、3日間冷蔵庫で熟成させます。灰が魚の水分の中にある臭み成分を吸収し、また低温でじっくり熟成させることで、うま味も増え、空気にも触れないので、ジューシーなまま。大量生産には向きませんが、最近では、捨てていた雑魚なども少しずつ灰干しとなり、東京などで人気に。町おこしにも一役買っています!

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JR鹿児島中央駅の駅弁の中で66か月売り上げNo.1を更新中のお弁当があります。
その名も「桜島灰干し弁当」です。

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メインのおかずは、桜島の火山灰を利用して作った魚の干物。
季節によって魚の種類は様々。

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日本料理を手掛け30年の梛木春幸さん。
鹿児島の近海魚を世界に届ける夢を持っています。

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灰干しは食材を灰で覆う方法です。
直接灰が触れないように、さらしやフィルムを被せます。

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3日掛け低温で熟成された魚はジューシー。

■灰干しを作っている会社
▽株式会社 樹楽
住所:〒899-5241 鹿児島県姶良市加治木町木田2344-4
電話:0995-73-3812

鹿児島出身
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食べてびっくり!干物とは思えないほどのジューシーさと柔らかさ!
そして、噛めば噛むほど出てくる魚のうまみ...。
とにかくご飯がほしくなります!
私は鹿児島出身で「灰干し」も聞いたことはありましたが、製法も詳しくは知りませんでしたし、正直こんなにおいしいとは思ってもみませんでした。
ですが、実は100年ほど前までは地元で作られていたそうなんです!
それを現代版にアレンジしてよみがえらせた、鹿児島出身の料理人 梛木さん。
「地元の漁師さんに活気を取り戻してほしい」と始めたものだったそうです。
だからこそ、灰干しの原料にしているのは"シイラ""アイゴ""エイ"などの雑魚と言われる魚ばかりなんです。
取材にお邪魔した日にアイゴの灰干しを食べさせていただいたのですが、雑魚と言われるのが惜しいほど、臭もなく、身も厚く食べ応えがあってとてもおいしかったです!
梛木さん曰く「雑魚はおいしくないというのは、ただの先入観であることが多い」そうなんです!
捨てるしかなかった魚も火山灰を利用して、町おこしのきっかけにもなるんだと、可能性を感じました!
姶良市の特産品といえば"灰干し"!となる日も遠くないかも知れませんね!
とても楽しみです♪

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:18時30分 | カテゴリ:食いち! | 固定リンク

ピラミッド組織でも判断力を


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日本大学アメリカンフットボール部の選手が重大な反則行為をした問題で、この選手は5月22日の記者会見で「監督とコーチ陣からのプレッシャーがあったにしろ、自分で正常な判断をするべきだった」と自身の行動を顧みました。アメフトは監督を頂点に、その下にコーチ、さらにその下に選手たちがいて、ひとつのプレーごとに選手たちへ事細かく指示が出される、まさに「ピラミッド型」のスポーツです。そうした中で、どうすれば選手たちは自分で正しい判断ができるようになるのか?福岡で模索が始まっています。

【ピラミッド型のスポーツ】
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はじめにアメフトのチーム形態から見ておきます。アメフトは、攻撃専門の選手と守備専門の選手に分かれています。そしてフィールドにいる選手を、攻撃の時と守備の時で入れ替えます。監督を頂点としてその下に攻撃と守備のコーチがいます。さらにその下にポジション別のコーチがいて、選手がふだん直接指導を受けるのはこのポジション別のコーチです。図を見ても一目瞭然ですが、アメフトのチーム形態は分業制のピラミッド型なのです。一般の会社組織にもよく似ています。

【九州のアメフト界の模索】
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こうした中、福岡には、九州の各大学のアメフト部の選手たちに、コミュニケーションの大切さと自分で判断することの大切さを伝えている社会人たちがいます。アメリカンフットボールの社会人のトップリーグ「Xリーグ」に九州から唯一参戦している「オーパーツ福岡SUNS」の選手たちです。選手の多くは、関西や関東の大学アメフトの強豪校出身です。

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SUNS代表の吉野至さん(29)です。アメフトの指導者と選手との間のコミュニケーションについて、大学生の時から問題意識を持っていたといいます。

(オーパーツ福岡SUNS 吉野至 代表)
「今回の件に関しては、どこの大学とかはあまり関係ありません。アメフトの組織体は監督を頂点にピラミッド構造になっていますが、組織として断れない環境だったり、風通しの悪い組織体だったりしているのが今、どんどんと明るみになってきていて、その辺りが今回の日大問題の原因だと思います」

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SUNSの選手たちは、九州各地の11の大学に散らばってコーチも務めています。取材した日は、日大の問題を受けて、学生とどうコミュニケーションをとるべきなのか、改めて話し合っていました。
「学生に対して言い方を間違えると危険だなという意識はある」
「学生は本気だし、命を賭けている。采配する人間のひと言は学生にとってすごく大きい」
学生を指導する際のことばの選び方や精神面のサポートなど、細かいところまで全員で確認していました。

【異例の取り組み 狙いは?】
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吉野さんは28歳という若さで去年、西南学院大学アメフト部の監督に就任しました。現役の社会人選手でもある吉野さんは、みずから学生とともに練習に参加しています。これはアメフト界では極めて異例の取り組みです。心がけているのは、選手が自分で考えたり意見したりできる環境をつくることです。練習では選手たちと同じ目線で積極的に声をかけ、選手たちも直接吉野さんとコミュニケーションをとっていました。

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(西南学院大の選手)
「監督には言いたいことがあったら言えるし、自分たちが感じたことを監督やコーチに伝えたら『そうしてみていいよ』みたいな答えが返ってきます。そういうコミュニケーションが多いです」

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(西南学院大学 吉野至 監督)
「選手の意志を無視して、コーチ陣の考えを押しつけて勝っても意味がないと思います。『こういう取り組みをしたから勝ったんだ、1つのチームになったんだ』と選手が感じられるように、中から見ることが大切だと思っています。私たちが率先して動いて、少しでもこの問題の解決だったり、これからのアメリカンフットボール界の発展に貢献できたらと思います」。九州のさまざまな大学で指導しているSUNSの選手たちは、日大の問題を真摯に受け止め、学生たちと真正面から向き合っていました。

【スポーツにおける指導とは?】
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アメフトは、1つのプレーごとにすべての選手の動きを定めたサインを指導者が出します。戦術が大きなウエイトを占め、緻密で頭脳を使うスポーツとされます。一方、パワーや運動能力に磨きをかける選手たちは、戦術に詳しい指導者の頭脳を信頼し、その指示は絶対的なものだといいます。しかし今回の日本大学の悪質なタックルは「戦術」ではなく「反則」です。通常の精神状態であれば、選手が悪質な反則を犯してまでプレーすることは考えられませんが、通常の判断ができなくなるほど、日大の選手は監督やコーチに追い詰められ苦しんでいたのだと思われます。SUNSの選手で宮崎大学アメフト部コーチの原龍児さんは「まず、アメフトを始める前に、モラルから始めます。”ルールの中で”いかに相手より強くなるかを精神面や技術面で教えていく必要があると思います」と話していました。

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SUNSの選手たちはそうした指導を心がけるとともに、靴や防具の整理整頓、礼儀正しいあいさつの徹底、そして練習後には地域の清掃も行っていました。フェアプレーやスポーツマンシップは「正々堂々とプレーする」ことだけではなく、スポーツができる環境への感謝など、日ごろの行いから育まれるものだと感じました。

【取材を終えて】
大学スポーツは教育上の課外活動です。勝つために圧力をかけるのではなく、選手の疑問や不安に向き合って、その結果、選手が正しい行動を選択できるような指導が求められます。こうしたことは、スポーツの世界に限らず、同じピラミッド型の組織である一般の会社でも同じだと思います。上司の言うことは絶対なのか?会社の目先の利益や自己保身のために社会のルールを破っていないか?。会社のトップや幹部が現場の社員を正しい方向へ導き、社員も適切に判断出来ていれば、去年相次いで発覚した大手メーカーでの検査データの改ざんなど品質管理をめぐる不正も起きなかったはずです。今回の問題は日大だけの話ではなく、同じことが私たちの身の回りでもありうる話だと思います。自分が属する組織で今回の問題と同じようなことが起きていないか、正しい判断は出来ているか、上司と部下の間でコミュニケーションはとれているか等々を、広く社会に問いかけているようにも感じました。

福岡放送局リポーター 水越理恵

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:19時00分 | カテゴリ:WEBいち! | 固定リンク

裁判員だって語りたい


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裁判員裁判の候補者に送られる呼出状。みなさんのお宅にも届いたことがあるかもしれません。市民が刑事裁判に参加する裁判員制度が導入されてから9年。福岡県内ではこれまでに、のべ548人もの人が裁判員を経験しました。ただ、ここ数年、辞退する人が多いなど、課題も指摘されています。人が人を裁くとはどういうことなのか。裁判員を経験したからこそ、感じたことを語り合い、他の人たちにも理解を広めようと今、福岡で活動が始まっています。

【当初の意気込み】
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白石弘子さん(61)です。3年前、裁判員として殺人事件の裁判に参加しました。

(白石弘子さん)
「裁判員裁判が始まったときに国民の義務と話で聞いていたし、一生懸命やっていこうと思いました」

【殺人事件を担当】
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担当したのは殺人事件でした。被告が、顔見知りだった男性を連れ去って殺害したという事件でした。およそ1年後に始まった裁判員裁判で被告側は「殺意はなかった」と主張。殺意があったかどうかが争点となりました。

【感じた違和感】
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白石さんは法廷で見た被告の様子に違和感を感じました。被告には、軽い精神的な遅れがあり、話をできる状況ではないと感じたといいます。

(白石弘子さん)
「ほとんど、口をもごもごさせた感じで、どう見てもふつうではない状況でした。話が通じるのか?という感じでした。本人に質問するのは、無理なのかなという感じでした」

【判決】
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それでも、裁判官と裁判員が協議を重ねて出した判決は懲役10年。精神的な遅れがあったとしても、相手が死亡するおそれがあると認識できたと判断したのです。

【判決後に悩み】
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納得して出した判決でしたが、時間がたつにつれ、白石さんは思い悩むようになり、被告のその後についても考えるようになったといいます。

(白石弘子さん)
「あれでよかったかなというのが、ずっと残る感じでしたね。裁判員には守秘義務があるので、変にいろんな人に話したりとか、打ち明けたりとかもしていいかどうか分からず、どうしようかと、もやもやしていました」

【裁判員だって語り合いたい!】
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半年後、白石さんは、偶然、裁判員経験者の交流会が大阪で開かれていることを知ります。思い切って参加してみると、そこには、裁判員経験者たちが熱心に語り合う姿がありました。福岡でも交流会が発足したことを知った白石さんは、交流会を運営する団体の中心メンバーのひとりとなりました。3か月に1度、仲間とともに裁判員経験者だけでなく、一般の市民も参加する会を開いています。

【裁判員制度に関心を】
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白石さんを悩ませた裁判員の「守秘義務」ですが、交流会には弁護士も参加しています。そして、経験談の内容が裁判員の守秘義務に違反しないかアドバイスしてくれます。判決を決めた評議の具体的な中身ややりとりに触れなければ、感じたことなどは話すことができるのです。この日参加したほかの裁判員経験者も、過去に発達障害の可能性があった被告の今後が気になると悩みを打ち明けていました。白石さんたちは、こうした内容を裁判員どうしで語り合うとともに、経験していない人にも知ってもらうことで制度に関心を持ってもらおうとしているのです。

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(参加した裁判員経験者)
「1人で思い悩む部分が多かった。経験者の方と色々お話し合いをしたい、思いを分かち合いたいという思いで来ました。こういう場があるのは非常に助けになるかなと思います」

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(裁判員を経験したことがない参加者)
「できれば裁判員には選ばれたくないと思っていたが、経験者の話を聞いてすごく自分のためになるいい機会になるかと思いました。人を裁くことに関わるのは簡単ではないと思うが、もし機会があればぜひ頑張って受けたいと思います」


【裁判員制度に関心を】
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白石さんたちは、活動の輪を広げることに力を入れています。会の情報はSNSでも発信していますが、なかなか裁判員経験者に知り合うことができず、これまでに連絡がとれた裁判員経験者はわずか10人ほどです。白石さんたちは、裁判員制度が本当に市民に根付くには、こうした活動を知ってもらうことが重要だと考えています。

(白石弘子さん)
「裁判が終わったからそれで終わりではなく、せっかくの経験を生かしていければと思います。これから裁判員になる可能性がある方も学べる場でもあるので、そのお手伝いができればと思います」。

【取材を終えて】
これまで司法担当として裁判取材をしていて、裁判員の人たちが判決を終えたあとどのように過ごしているのか、裁判に参加したこととどう折り合いをつけながら生活しているのだろうかという疑問を持ったことが取材を始めたきっかけでした。これまで何度か、白石さんたちの交流会に参加させていただきましたが、裁判員経験者の方々は、白石さんと同じように守秘義務のため悩みや思いをなかなか話せず、苦しかったと話していて、中には、交流会にたどり着くまでに5年もかかったという人もいました。白石さんは、裁判員経験を通じて、刑務所の中のことや罪を犯した人たちの出所後の処遇についても興味を持つようになったとも話していて、交流会では、こうした法的な疑問について専門家を招いた勉強会もしています。参加者からは、司法制度や受刑者の立ち直り支援などについて積極的に質問が出されたり、活発な意見交換が行われていて、これが市民に根づく司法なのではないかと感じました。来年で裁判員制度が始まって10年となります。裁判員候補者の辞退率がここ数年で増加していることが課題となるなか、こうした市民の地道な取り組みで裁判員裁判がどういったものなのか知らない人たちにも知ってもらうことが、制度の定着には不可欠なのではないかと感じました。


福岡放送局記者 寺島光海

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:19時00分 | カテゴリ:WEBいち! | 固定リンク

休日、北九州へ


毎日お伝えしている北九州のニュースや話題。
キャスターとしても、現地に行かないわけには!
ということで、私も行ってきました。

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北九州市若松区の響灘緑地グリーンパーク。
広大な芝生とともに、アスレチックや動物がいる公園です。
長年の友人でもある、この人に案内してもらいました。

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北九州放送局のエース!本澤俊一記者です。
4月には、自動運転実験のニュース解説でスタジオにも登場。
東京時代から、家族ぐるみで6年来のおつきあいになります。

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チャームポイントのひげをさっぱり落として、
若返ってました。

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木漏れ日を感じながら・・・

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昼寝をしてはリラックス!

「中山さん、さらにいいところがあるんですよ…」(笑)と
教えてくれたのがこちら。

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こんなに近くでカンガルーを見るのは初めて!
カンガルーの飼育では国内有数の施設だとか。
おずおずと背中をなでる私でしたが、おとなしく迎えてくれました。

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・・なんだか手の組み方がキャスターっぽいですね。
誰が来ても動じない安定感。
見習いたいものです。

いろいろと引き出しの多そうな北九州。
暇を見つけては、さらにディープな世界にも飛び込んでみたいと思います!

投稿者:中山庸介 | 投稿時間:16時59分 | カテゴリ:中山庸介 | 固定リンク

不合格でもすぐに採用?!~採用の新たな形~


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”お祈りメール”というメールをご存じでしょうか。この時期、大学生の就職活動が本格化していますが、選考から漏れた学生に対して、企業側から「今後のご活躍を“お祈り”申し上げます」などと書き記す、いわゆる不合格通知のことを指すことばとして広がっています。この”お祈りメール”を受け取った学生のうち、最終選考まで進みながら惜しくも不採用になった学生を、優秀な人材の確保に頭を悩ませているほかの地元企業に紹介する珍しい取り組みが福岡県で始まっています。

【新卒確保に悩む地方の中小企業】
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福岡市のシステム開発会社「エミシス」が大手就職情報会社に出している求人募集画面です。しかし、新卒の学生からの応募はこれまで1件もありませんでした。

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(システム開発会社「エミシス」 藤木寛人社長)
「社員の数が少ない中、採用活動に人手もさけない状況で、新卒の学生を採用するのは本当に難しい。つてを頼って、中途採用でしのいでいます」

【中小企業を救う?“就活ファイナリスト支援”事業】
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こうした、人手の確保に苦しむ地元の会社を支援しようという取り組みが福岡県で始まっています。その名も「就活ファイナリスト支援事業」です。企業の最終選考まで進んだ学生(=ファイナリスト)が、惜しくも不採用になったとします。

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不採用を通知した企業は、学生本人の同意があれば、別の企業の特別選考を紹介します。学生は最終選考まで進んだ実績が評価されるため、紹介された別の企業では、1回の特別選考で合格するケースもあります。

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現在この事業に、福岡県内のおよそ60社が参加しています。例えば、めんたいこで有名な「ふくや」や県内を中心にスーパーを展開する「ハローデイ」など、学生でもよく知っている企業も参加しています。また、地元の有力な中小企業やベンチャー企業も多く参加していますが、学生からはあまり知られていないため、採用に苦戦するところも多いといいます。

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この取り組み(就活ファイナリスト支援事業)を始めたのは、企業の採用PR動画などを作る福岡市の映像制作会社、カウテレビジョンです。PR動画を制作する中で、地元企業から「学生から応募がなく、採用できない」といった悩みがあると聞き、この事業を思いつきました。

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(カウテレビジョン 高橋康徳社長)
「人気企業にはたくさんの就活生が受験するが、大半は落とさざるを得ない。一方で、比較的採用に苦戦している企業は、そもそも応募者が少ない。この人材の不均衡をなんとかしたいと考え、この支援事業を始めました」

【”お祈り”ではなく”応援”を!】
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通常の就職活動では選考に落ちると、学生は不採用を知らせるいわゆる“お祈りメール”を企業から受け取り、別の企業を一から受け直す必要があります。

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しかし、この「就活ファイナリスト支援事業」を活用すれば、最終選考で落ちても終わりではありません。この事業に登録している企業は、学生に不採用を通知する一方で、別の企業の特別な選考に進めることを伝えるのです。

【丁寧なマッチングも】
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さらにこの事業では、学生と企業双方の希望が合致するよう、直接、面談で確認します。この事業で内定を獲得した福岡工業大学4年の小早川叶江さんはこの春、あわせて10社を受験しました。大学で学んでいるVR=仮想現実の活用法などをいかそうと、受験したネットテレビ局は最終選考まで進んでいましたが、惜しくも合格通知を受け取ることはできませんでした。面談の中で小早川さんは、システムエンジニアとして地元の福岡で働きたいという希望や、システムエンジニアを大事に育ててくれる企業を探していることを熱心に伝えたといいます。

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この事業を手がける映像制作会社は、これまで企業の採用PR動画を制作してきたため、企業の強みや働き方、職場の雰囲気などを熟知しています。その映像製作会社が小早川さんに紹介したのが、VRのシステム開発を検討している福岡市の「エミシス」でした。

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この会社のイベントで社員たちと話し、働き方などに共感したという小早川さん。一方、新卒の学生が集まらず悩んでいたこの会社にとっても、今後の事業展開と、大学での専攻が合致している小早川さんはまさに求めていた人材でした。このため、わずか1回の面接で内定が出たのです。

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(システム開発会社「エミシス」 藤木寛人社長)
「小早川さんとは本当に『渡りに船』というような出会いでした。他社の最終選考まで進んだ実績があるのは、優秀なことの裏返しだと思いますし、マッチングを経ているので、非常に受け入れ側としては安心感が高い」

【狙いは「地域活性化」!】
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最終選考で涙を飲んだ学生と、優秀な学生の確保に悩む中小企業をつなぐ新たな取り組みで、これまでに8人の学生が内定をもらいました。この取り組みが行われる背景には、企業の人手不足や学生優位の売り手市場が広がっている現状があります。実は、優秀な学生を求めて、東京の企業がわざわざ福岡まで足を運び、積極的に採用説明会を開催するなど、地方でも優秀な学生の獲得競争が激しくなっています。この取り組みは、優秀な地元の学生を有力な地元の企業に紹介することで、学生の県外への流出を防ぎ、地元経済の活性化につなげようという狙いもあったのです。

【参加企業の拡大がカギ】
一方、この取り組みは2年前に始まったばかりとあって、参加企業はおよそ60社にとどまっています。このため、必ずしも学生の希望と一致する企業が必ずあるわけではありません。しかも、学生と企業のマッチングを丁寧にすればするほど、時間や手間などのコストがかかっています。参加企業を増やすことも含め、行政や地元の商工会などが協力できれば、そうした課題の解決につながり、地元企業と学生の双方にメリットがある取り組みに発展する可能性はあると思います。この事業を行っている高橋社長は「もっと多くの人に知っていただいて共感の輪を広げて、企業同士が助け合う文化をつくり、全国の都道府県にも広げていきたい」と話していました。今後の広がりに期待したいと思います。


福岡放送局記者 仲沢啓

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:19時00分 | カテゴリ:WEBいち! | 固定リンク

ロクいち!初登場☆


九州・沖縄の食の魅力を伝える「食いち!
リポーターとして新たに加わったのが…

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北九州放送局の山本奈央リポーターです!

美味しいもので溢れている九州・沖縄。
中でも大好物というのが…

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「タコ!!!」

この写真は…
タコになりきっているのか?食べられているのか?
とにかく嬉しそうです。笑

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去年は「関門海峡たこ」の企画も作ったということで、
舟の上で、はじける笑顔です☆

“福岡・北九州はご飯が美味しいので、
いろいろな定食屋さんに行くのが好きです。
食いち!」で各地を訪れて、新しい発見を
たくさんしていきたい思っています”

と、気合十分の山本リポーター。

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新しい仲間と一緒に
九州・沖縄の豊かな食を楽しんでいきたいです。

投稿者:松崎洋子 | 投稿時間:15時34分 | カテゴリ:松崎洋子 | 固定リンク

どう防ぐ?はしか感染


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福岡県内でも「麻しん=はしか」の感染拡大が止まりません。はしかのウイルスは感染力が極めて強いのが特徴です。いったい、どう防げばいいのか?現状と対策をまとめました。

【感染確認の時期】
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こちらは福岡県内で、はしかに感染した人が確認された日とその人数をまとめたものです。5月2日に最初の患者が確認されました。その後、11日から15日にかけて毎日確認され、18日には1日で5人が確認されました。※非公表となっている人が1人います。

【患者の内訳】
5月22日までに感染が確認された17人について詳しく見てみます。

年齢・・・・ 乳児(2か月・6か月・7か月) 3人
  幼児(3歳) 1人
  10代 1人
  20代 7人
  30代 3人
  40代 1人
  非公表 1人
性別・・・・ 男性 11人
女性 5人
  非公表 1人
居住地・・・ 春日市 3人
  大野城市 3人
  福岡市城南区 3人
  福岡市博多区 2人
  福岡市南区 1人
  福岡市早良区 1人
  福岡市東区 1人
  福岡市西区 1人
  糸島市 1人
  非公表 1人

このうち、5月2日に感染が確認された春日市の20代の男性と医療機関で接触した可能性がある人が7人います。また、この男性が利用した小売店で接触した可能性がある人も1人います。

【強い感染力】
はしかは麻しんウイルスによる感染症で、感染力が極めて強いのが特徴です。感染すると、ほぼ100%の人に症状が現れ、はしかの免疫がない集団に1人の発症者がいたとすると12人~14人が感染すると言われています。空気感染するため、例えば、コンビニエンスストアなどの広さの場所に感染者がいるだけで、感染する場合もあるということです。インフルエンザの場合1人の発症者がいると、感染するのは1人~2人とされていますから、はしかの感染力がいかに強いかが分かります。

【症状】
ウイルスに感染すると10日前後で発熱やせきなど、かぜのような症状が出ます。その後、38度前後の発熱が続き、けん怠感やせき、鼻水、くしゃみ、結膜の充血、目やに、光をまぶしく感じるなどの症状も出ることがあります。さらに、赤いぶつぶつ「発疹」が全身に広がります。合併症がないかぎり1週間~10日後には主な症状は回復しますが、免疫力が低下するため、しばらくは他の感染症にかかると重症になりやすく、体力などが戻るのに1か月ほどかかることもあります。また、乳幼児が感染すると重症になる場合があるほか、妊婦は流産や早産のおそれがあるとされているので注意が必要です。

【検査ですぐ分かる?】
ところでインフルエンザの検査だと、綿棒で鼻の奥をぬぐってすぐに結果がでる簡易の診断キットがあります。しかし、はしかは技術的に難しく、そうしたものは開発されておらず、その場では感染しているかどうかわかりません。さらに日本は、はしかの患者数が大きく減ってきていたので、はしかの患者を診たことがない医師も多いため、設備が整った機関で遺伝子検査を行いはしかかどうか確認する必要があり、判明まで数日の時間がかかります。

【どう予防?】
はしかは感染力が極めて強いため、手洗いやマスクだけでの予防は出来ません。しかし、ワクチンを接種すれば、95%以上の人が免疫をつけることができて、予防が可能になります。ワクチンは2回の接種が必要で、過去に予防接種を受けた人でも1回だけという人は注意が必要です。

【知っておきたいワクチンのこと】
母子健康手帳を確認するなどしてワクチンを接種した記録がなければ、予防接種を検討する必要がありそうです。ワクチンの効果が出るまでには、2週間程度かかります。また、妊娠中は接種できず、接種後、2か月間は、妊娠を避ける必要もあります。このため、妊娠している方はできるだけ外出を避けて、人混みに近づかないようにするなどしてください。

【年代別で免疫に違い】
ところで、はしかの免疫は、年代別に違いがあることをご存じでしょうか。これは、年代によって定期予防接種の回数が異なっているからです。

平成2年4月以降に生まれた28歳以下の人(2回接種の対象)
→2回の接種を終えていれば、ほとんどの人に免疫あり

昭和47年10月~平成2年3月に生まれた人(1回接種の対象)
→免疫が十分でない人もいる

昭和47年9月以前の生まれの45歳以上の世代(定期接種なし)
→多くの人が子どもの時に自然感染している可能性
任意接種を受けず感染したことない人は免疫なし

つまり、30歳前後から40代半ばの人たちの感染リスクが最も高いといえます。ところが、福岡県で感染が確認された人のうち、およそ7割が20代以下となっています。これについて福岡県では「なぜなのか、理由は分からない」と話しています。ワクチンは2回接種すればほとんどの人に免疫ができるとされていますが、ごくまれに免疫が出来ない人もいるということです。ちなみに、県内で発症した患者のうち4人はワクチンを2回接種していたということです。

【疑わしい場合は・・・】
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もし、はしかが疑われる症状があらわれた場合、感染の拡大を防ぐための次のような行動が必要になります。
(1)受診前に、医療機関に電話をして症状を伝える
(2)他の患者がいない時間帯や別の出入り口から入るなどの相談をしてから医療機関に行く
(3)移動には電車やバスは使わない
(4)ワクチンを2回接種している人に車を運転してもらう

【予防接種受けるには】
はしかワクチンの定期予防接種は1歳の時と小学校入学の前の年の計2回となっていて、医療機関に出向けば無料で接種してもらえます。定期予防接種ではなく、はしかワクチンの接種を希望する人は有料になります。料金は医療機関ごとに異なりますが、県によりますと県内では、おおむね1万円余りだということです。

【今後の見通しは?】
今後、はしかの感染拡大は続くのか?おさまるのか?福岡県がん感染症疾病対策課に聞くと「何とも言えない」と答えていました。県内には患者との接触などで、はしかに感染した可能性があるとされ、経過観察の対象になっている人が900人以上にのぼっています。県ではこれらの人たちになるべく外出を控えたり、ワクチンを接種するよう呼びかけているということで、こうしたことを通じて感染の拡大を防いでいきたいと話していました。

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:19時00分 | カテゴリ:WEBいち! | 固定リンク

苦しみ続けた女性の証言


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70年あまり前の終戦直後、大陸や朝鮮半島から139万人にのぼる人たちが博多港に引き揚げてきました。実はそのなかに、大陸で性的暴行を受けて妊娠したまま日本にたどり着き、ひそかに福岡や佐賀で中絶手術を受けた人も数多くいたことをご存じでしょうか。
これまで語られることがなかった女性たちの苦しみを後世に伝えようと、動き始めた女性を取材しました。

【ある水子供養祭】
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筑紫野市では、毎年5月に水子供養祭が行われています。かつてこの場所で、大陸からの引き揚げの途中、暴行を受け妊娠した女性たちの中絶手術が行われていたからです。ことしの供養祭の中に特別な思いで参加した女性がいました。

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神奈川県から訪れた鈴木政子さん(83)です。鈴木さんも72年前、旧満州から博多港に引き揚げてきた経験があります。

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当時11歳だった鈴木さんは、引き揚げの途中で弟や妹4人を亡くし、自らも飢えに苦しみました。それだけでなく、幼かった鈴木さんが目撃したのは、ソ連兵から周囲の女性に加えられた性的暴行でした。「女性を連れて、女性を自分たちのところに呼んで、相当連姦するんですよね。5、6人いたかな。暴行は皆がいる目の前で行われました。その女性の子どももいました・・・」(鈴木政子さん)

【大陸での性被害と中絶手術】
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終戦前後のソ連軍による侵攻が、悲劇を生みました。ソ連兵や現地の男性は、祖国に引き揚げようとする日本人女性に対し、性的暴行を加えました。中には、暴行のはてに妊娠し、日本にたどり着いた女性も数多くいました。

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今の筑紫野市の二日市温泉にあった保養所とされていた施設で、妊娠した女性たちは当時違法だった中絶手術をひそかに受けていました。その数は、記録が残っているだけで200人。手術に関わった医師の証言によると400から500人に上るとみられます。

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鈴木さんは最近になって、かつて目撃した性的暴行について詳細に語るようになりました。きっかけは、共に引き揚げ、長年姉のように慕ってきたゆう子さん(仮名)からの告白でした。暴行を受け、二日市で中絶手術を受けたゆう子さんは亡くなる数年前に、長年隠し続けた性被害を、鈴木さんに打ち明けたといいます。

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「ゆう子さんが『私も言わなきゃね』って。『言おう、もういいよね』『もういいよね』って言いました。それで私は『真実だから書いて記録に残さなければならない』と思ったんです」(鈴木政子さん)

【被害の事実を後世に】
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鈴木さんはゆう子さんから聞き取った内容を一冊の本にまとめました。暴行による望まない妊娠であっても、自分の体の中で育って行く命に愛着も覚える、葛藤。これまで語られてこなかった女性たちの心情を克明につづっています。

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「きっと青い眼の子だろう」
「でも半分は私の血を受け継いで、こうして動いている」
「どうしたらいいのだろう」

「大きくなったお腹の中で動く子を見る。そして、この子を今、亡くそうとしている。おなかの中の子は動くでしょ。それなのに抹殺しなければいけない。どういう気持ちだったんでしょうね。強姦された子でも、自分の一部。半分は自分でしょ。だから自分を捨てるような感じだったのでしょう」(鈴木政子さん)

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葛藤の末、ゆう子さんは中絶手術を受けました。しかし、器具も薬も不足していた当時の中絶手術は事実上、出産した赤ちゃんを殺すことに近い形だったといいます。

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「耳の底に残っている赤ちゃんの産声」
「謝っても謝っても涙が止まらない」

【被害女性たちの『二重の苦しみ』】
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鈴木さんがゆう子さんから譲り受けたこけし人形です。ゆう子さんが「中絶した子どもの身代わりに」と生涯大切にしていたものです。子どもの命を奪った罪悪感を抱え、ゆう子さんは二重に苦しみ続けたといいます。
「なかったことにはできないでしょ。体が証明するものですので。戦争が原因で、こんなことも起きるんです。こんな苦しみを味わった人がいたのよ、いるのよっていうのを多くの人たちに知って欲しいですね」(鈴木政子さん)

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中絶した赤ちゃんたちを埋めたとされる場所を5月に訪れた鈴木さんは、ゆう子さんが大切にしてきたこけし人形を供えて、祈りをささげていました。

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「『私が代わりに、ゆう子さんの代わりに来たよ』と語りかけました。ゆう子さんも『来てくれたんだ』と、きっと思っているんでしょう。赤ちゃんも同じように思っていると感じています。ゆう子さんみたいな被害は、先の戦争で終わりにしなければなりませんね」(鈴木政子さん)

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胸の奥にしまうしかなかった女性たちの苦しみ。2度と繰り返させまいと、鈴木さんは語り続けます。

【取材を進める中で・・・】
当時違法だった中絶手術。大陸から引き揚げてきた女性に対する手術は、今回取材した二日市の施設の他にも、国の命令で福岡や佐賀の施設でも行われていました。国の意図は「異民族の血を国内に入れたくない」というものだったとされています。ある医師の調査では手術を受けた女性は3施設で少なくとも計800人に上ると推定されています。取材を進める中で感じたのは、当事者の女性たちは何を思い、どう戦後を生き抜いたのかという率直な疑問でした。公式なカルテなどの資料がほとんど残されない中、手がかりとなったのは、手術にあたった医師たちが書き残した証言でした。医師たちは人道的な観点から女性を助けようと手術にあたっていましたが、いずれの証言でも「手術後、女性たちは、晴れやかな顔で施設を後にした」と書かれていたのです。戦後を生き抜くために、中絶は女性たちにとって必要不可欠なことで、救われた思いだったと想像できます。その一方で、手術を受けたからと言って、苦しみから解き放たれたわけではないのでは?と私は取材を進めながら感じていました。そうした中、鈴木さんの本に出会い、初めて当時の女性の赤裸々な思いに触れることができました。

【女性は今も戦争の被害者】
戦争は戦場に行く男性だけでなく、一般市民にも凄惨な被害をもたらします。先の戦争ではソ連兵だけでなく、国内での進駐軍による性被害もありました。また、日本軍による中国などでの現地女性への加害があったという証言もあります。戦争は、戦地に赴かない女性たちにも被害をもたらしてきたのです。また、こうした状況は、過去の話ではありません。ミャンマー軍による少数民族ロヒンギャの女性への性暴力、また、シリアでのISによるものなど、世界の紛争現場では、いまも女性が性被害を受けている現状があります。

【取材を終えて】
性被害を語ることができなかった女性たちに対しては被害の補償もなく、史実さえも埋もれようとしています。戦後70年あまりが経過して、心と体の傷を乗り越えてようやく語られ始めた女性たちの声を、どう受けとめ、どう向き合っていくべきか。戦争のない世の中を次世代の子どもたちに残すために、いまを生きる私たちがこれからも、常に問い続けていくべき課題だと強く感じました。

福岡放送局記者 小林さやか

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:19時00分 | カテゴリ:WEBいち! | 固定リンク

よかとこ in 北九州


きょうも暑いね~。
そんな会話があちこちで聞かれた1週間。
わたしは、
「冷やし中華 はじめました」ならぬ、
「そうめん はじめました!」

さて先日、
大学時代の友人が福岡に来てくれたので、
北九州に遊びに行きました。

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九州側の陸地から関門橋を見たのは初めて♪


門司に来たよ。
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九州鉄道記念館に来たよ。
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昔は恥ずかしかったのですが
今は、もっぱら出す派です(笑)

静岡で。
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北海道で。
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話が脱線してしまいましたが…。

門司のレトロな町並みを散策した後は、
モツ鍋、ぎょうざ、屋台…と、お店をはしご☆
友人も満喫してくれたようで、必ずまた来る!と言ってくれました!

“復原”中の門司港駅の完成も待ち遠しいです。

投稿者:松崎洋子 | 投稿時間:12時29分 | カテゴリ:松崎洋子 | 固定リンク

休日には空港へ?!~福岡空港民営化で何が変わる?~


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「今度の休日は福岡空港へ買い物に行こう!」このような会話が家族の間で交わされる日が来るかもしれません。福岡空港の運営は来年4月から民間に委ねられることになっていて、このたび国土交通省は地元の西鉄や九州電力などで作る企業グループに優先交渉権を与えました。
なぜ空港の運営を民営化する必要があるのか?民営化で空港はどう変わるのか?詳しくひもときます。

【空港運営権は地元企業などのグループに!】
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国土交通省は5月16日、福岡空港の運営について地元の西鉄や九州電力などで作る「福岡エアポートホールディングス」と「三菱商事」、それにシンガポールのチャンギ国際空港の運営会社などで作る企業グループに優先交渉権を与えると発表しました。

【なぜ空港を民営化?】
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なぜ、福岡空港の運営を民営化するのでしょうか?その大きな理由は「財源の捻出」です。福岡空港の過密化対策として、国は現在、2本目の滑走路の建設事業を進めています。総事業費は国の負担分だけで約1600億円にのぼります。このため国は今回、福岡空港を運営する権利(=運営権)を民間に売却して、2本目の滑走路の建設費を捻出する計画なんです。

【空港の何を運営?】
空港の施設は大きく分けて▼国内線や国際線の「ターミナルビル」と▼「滑走路」の2つに分けられます。「ターミナルビル」は県や福岡市などが出資する第三セクターの福岡空港ビルディング株式会社が管理しています。いっぽう「滑走路」は国が管理しています。
今回、国はこの「ターミナルビル」と「滑走路」の両方をまとめて運営する権利を民間に売却します。

【空港運営のメリットは?】
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では、ターミナルビルと滑走路を一体的に運営するメリットは何なのでしょうか?現在、滑走路の着陸料は国が決めていますが、今後は運営する民間が自由に料金を決められるようになります。ターミナルビルへの集客が増え利益が出て、その分を滑走路の着陸料などの引き下げに回せれば、海外との新しい路線が増えたり、既存路線が増便される可能性があります。また、福岡空港は過密化していますが、比較的利用が少ない昼間の時間帯の着陸料を大胆に引き下げられれば、便を飛ばしたいという航空会社が出てくるかもしれません。

【安全は担保されるの?】
一方で、空の便は公共交通機関です。空港の民営化で安全は大丈夫?と感じる人がいるかもしれません。国土交通省によりますと、管制の業務は引き続き国が行います。また、滑走路などの維持管理といった安全対策は、空港を運営する民間企業が担うことになりますが、安全をおろそかにして空港の利用者が減ると、収益も減ることになります。このため民間だからこそ、安全対策に万全を期すという考えができると思います。

【デメリットも?】
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民間が空港を運営することに伴うデメリットは、ないわけではありません。ターミナルビルの集客が進まず、思うように収益が伸びなければ、空港の利用料、例えば駐車場の料金などが値上げされる可能性もなきにしもあらずです。民営化された海外の空港では、過去に荷物を運ぶカートの利用料まで徴収しはじめた空港もあるくらいです。ただ、さまざまな料金の値上げで利用者が減れば、収益は結果的に下がりかねません。それだけに、いかに魅力ある空港に仕立て上げ、多くの人に訪れてもらえるかが大きなカギを握ります。

【どんな空港に?】
では、優先交渉権を得た「福岡エアポートHDグループ」はどのような空港づくりを目指そうとしているのでしょうか?実はまだ、その詳細は明らかになっていません。提案した内容や審査の詳しい結果について国は今後、明らかにするとしていますが、関係者によりますと、福岡エアポートHDグループは、空港までの移動や国際線と国内線ターミナルの間の移動を便利にする策を提案し、評価されたということです。また、西鉄の倉富純男社長は、空港に高級ホテルを建設することや、国内線と国際線の行き来が今よりもしやすくなるようにしたいという考えを明らかにしています。

【注目点は?】
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福岡空港の民営化で注目したいのは福岡エアポートホールディングスのグループに、シンガポールのチャンギ国際空港などを運営している「チャンギエアポートグループ」が入っている点です。チャンギ国際空港は利用者の人気ランキングで世界の空港の中でも常に上位に位置しています。空港には、24時間楽しめる映画館やプール、それにさまざまなチョウが舞う庭園まであります。福岡空港は過密化が進み、2本目の滑走路の建設事業が進んでいるとはいえ、滑走路どうしの距離が近いため、同時に離着陸することは難しいとされています。このため、実は大幅な便の増加は見込みにくいのです。それだけに、空港に買い物客やレジャー客などを多く空港に呼び込んで、収益を最大化できるかがポイントになります。例えば、いまでは当たり前になりましたが、駅に商業施設が入り、電車は利用しなくても買い物のために駅に行く人が増えました。福岡市でも買い物や映画鑑賞を目的に博多駅の商業施設に出向く人も多いと思います。幸い、福岡空港は世界でも指折りの都市部に近い便利な空港です。そのメリットと、チャンギエアポートグループのノウハウを生かして、市民や観光客が買い物やレジャーなどでも気軽に集まれるような新たな空港を作れれば、空港が空港だけではなくなる可能性を秘めています。「今度の休日は福岡空港へ買い物に行こう!」。市民の間で、そんな会話が出てくる空港づくりができるのか、地元の企業グループの手腕が問われます。

【今後のスケジュール(予定)】
2018年 6月 基本協定を締結
2018年 8月 実施契約を締結
2018年 11月 民間がターミナルビル事業を開始
2019年 4月 民間が空港全体の運営を開始
2025年 3月 2本目の滑走路の供用開始

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:19時00分 | カテゴリ:WEBいち! | 固定リンク

鮮度が命!米水津湾(よのうづわん)のしらす ~大分県佐伯市~


大分県佐伯市の米水津湾では今、春しらす漁が盛んです。海辺にある漁師直営のお店の名物が「生しらす丼」。めったに味わえない春が旬の「生しらす丼」は鮮度が命!新鮮であればあるほど歯ごたえも味も抜群です。
もう一つの町の名物が「釜揚げしらす」。加工すると言えどもこちらも鮮度が命なんです。漁港では、毎日、新鮮なシラスを落札するために加工業者たちが待ち構えます。落札後は急いで工場へ。ゆで始めるまでの時間は5分。そして、ゆで時間は2分40秒。このスピードが鮮度と絶妙なおいしさの秘密なんです。仕上げにもひと手間。「ちりめんモンスター」と呼ばれるしらすに混ざった小さなエビやイカなどのやっかいものをピンセットで取り除いていきます。ふわふわな食感の釜揚げしらすは、分単位で時間を刻むスピードと、丁寧な手仕事によって生み出されているのです。

■しらす加工会社 四代目
▽中宮 重樹(なかみや しげき)さん
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■「生しらす丼」が食べられるお店
(冒頭で紹介したお店)
▽しらす料理の「豊洋丸」
住所:大分県佐伯市米水津大字浦代浦680
生しらす丼:1300円
営業時間:午前11時~午後4時
店休日:金曜日(予約可)
電話:0972-35-6959

※「生しらす丼」が食べられるかどうかは、その日の水揚げ次第です。
詳しくは、店までお問い合わせください。

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※天候により、漁に出られない場合は入荷がないこともあります。
詳しくは直接店舗へお問い合わせ下さい。

■釜揚げしらすを購入できるお店

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▽有限会社 中宮商店(番組で紹介した加工場)
住所:大分県佐伯市米水津大字色利1281
営業時間:午前7時30分~午後6時
電話:0972-36-7249
※全国へ発送を行っています。

▽有限会社 高橋商店
住所:大分県佐伯市米水津大字宮野浦144-5
電話:0972-36-7435
※全国へ発送を行っています。


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はじめまして。北九州放送局のリポーター、山本奈央です。
今年度から「食いち!」のメンバーに加わりました。
しっかりとお伝えしていきますので、よろしくお願い致します。

さて、今回私は、大分県佐伯市に行ってきました!
ここにある米水津湾でとれる名物が…しらす!

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まずは頂いたのは、「生しらす丼」。生しらすを食べたのは初めてでした。
口の中に入れると、プリプリしていて、ほんのりと潮の香りが。
そして、しらすの中は甘みがギュッと凝縮されていました。

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また、加工会社の方に作って頂いた、ふわふわの釜揚げしらすを使った料理も絶品でした。
全部で11品!しらすでこんなにたくさんの料理ができるのだと驚きました。
しらすには、ほんのりとした塩気があるので、味付けがいらないそうです。
いろんな料理に使えそうですね!

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そんな美味しいしらすが食べられるのは、地域の人が鮮度にこだわって届けているからなんです。漁師や加工会社のみなさんから、1番美味しいしらすを届けたいという思いを感じました。
鮮度が命!ぜひ、皆さんも食べに行ってみて下さいね!

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:18時30分 | カテゴリ:食いち! | 固定リンク

ウエイトレスはろう者 笑顔あふれる"手話カフェ"


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【「手話カフェ」とは】
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ことし2月、福岡市博多区千代に全国でも珍しい手話カフェ「nico」がオープンしました。このカフェで接客をしている6人はすべて聴覚に障害がある人たちです。注文をとったり、レジでの会計などは手話や筆談で行われます。また、お客の口の動きから話の内容を読み取ることもできます。このため、手話ができない人でも利用でき、実際に客の半分以上は健常者です。

【接客の仕事にやりがい!】
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接客を担当している宮崎柚希さん(21)も聴覚に障害があります。接客の仕事にやりがいを感じ、いきいきと働いています。手話がわからないお客とも、ジェスチャーなどを使って、積極的に笑顔でコミュニケーションをとります。

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(店を訪れたお客)「ここが手話カフェだと知らずに、初めて来ました。すてきな笑顔で接客してもらいよかった」。

【なぜ接客?】
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宮崎さんにとって、接客の仕事は憧れだったといいます。高校生の時の職場体験で、手荷物を預かるデパートの仕事を体験し、お客から「ありがとう」と言われたことがうれしかったことがきっかけです。しかし就職するにあたり、接客の業務で聴覚に障害がある宮崎さんを受け入れてくれる会社はありませんでした。結局、お客との接点がない衣服の検品などを行う仕事につきました。

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「私は人と話すことが好きです。でも前の職場では、先輩と手話でコミュニケーションをとったら怒られました。手話は手を使うから仕事が進まないからです。人と話すことができる接客業がしたい!と思いました」。

【なぜ手話カフェを運営?】
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手話カフェを運営している松本昌彦さん。市内の別の店でも、知的障害や精神障害など障害の種類にかかわらず接客業を希望する人を雇っています。なぜ、手話カフェを始めたのか?それは、耳が不自由な人でも接客できるのに、そうした仕事の場がほとんどないことを知ったからだといいます。

「大事にしていることは対等。同じだということです。どんな仕事をするか私は、私で決めました。健常者だけそうしたことが出来て、障害者はそれが出来ないっていうのは、それこそ差別だと思います。なので、手話カフェをオープンしました。健常者の方には、もっとろうのことを知って欲しいし、ろうの方はもっと健常者の社会に入っていくべきだと思います」。

【希望の職場で増す輝き!】
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宮崎さんにとって手話カフェは、ようやく見つけた希望の仕事です。持ち前の明るさと笑顔でお客の評判も上々です。

「とても感じがいい方だなと思いました。私も手話を習って、もう少し会話ができるようになりたいと思いました」。

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「宮崎さんの笑顔がいい。手話で接客できることを、さまざまな人たちに広めてほしい」。

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この仕事にやりがいを感じている宮崎さんは、積極的にさまざまなアイデアも提案しています。親しみをこめた手書きの看板もその1つです。「手話カフェ」では、弁当の店頭販売も行っています。しかし、声がうまくかけられない宮崎さんたちにとって、道行く人に弁当を売り込むことは、かなりの勇気が必要です。そこで宮崎さんは、ひと目で分かる大きな手作りの看板を通行人や車道に向かって掲げることにしました。すると数日後、「看板を見た」というお客が次々とカフェを訪れ、集客につながったといいます。また、私が取材した日は、新たに始める店内でのイベントについて、店長と打ち合わせしていました。この中で宮崎さんは、身ぶり手ぶりで伝える伝言ゲームなど、お客が手話に親しめるアイディアを次々に提案していました。

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(手話カフェ 本野有華店長)「宮崎さんの『お客様に来て欲しい』という思いはすごいです。周りのサポートはどの職業でも、聞こえる人も聞こえない人も必要だと思います。そうしたサポートがあれば、耳が不自由でも出来ることはたくさんあるので、広報やお知らせなど、外に向けた発信を任せていきたいと考えています」。

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「手話カフェを作ってくれた会社には感謝の気持ちでいっぱいです。言葉が通じなくても“ありがとう”など、振るまいをきちんとして、自分から積極的にコミュニケーションをとれるよう頑張りたいです」。
憧れの接客の仕事に目を輝かせ、生き生きと働く宮崎さんは、手話カフェを訪れる多くの人たちにも笑顔と元気をもたらしていました。

【取材を終えて】
宮崎さんは、接客の仕事を通じて性格も前向きに変わったと話していました。この秋からは1人暮らしにも挑戦する予定で、生活の大変さを経験することで、働くことのありがたみをより実感したいと意欲的に話していました。ただ、障害がある人で、希望する仕事につけている人はまだ、少ないのが現状です。宮崎さんにとって接客の仕事はまさに天職なんだと思います。その場をパッと明るくする笑顔。お客さんも元気をもらえると話していました。しかしその宮崎さんですら、これまで接客の仕事につくことができなかったのが現実です。この4月から、企業に対しては障害者をさらに雇用するよう、法定雇用率が2%から2.2%に引き上げられました。一方で、取材を通して、簡単な作業を任される仕事に満足できない障害者は多いと聞きました。障害がある人たちが、希望する仕事や、活躍できる仕事の求人は増えているのか?単に、障害者雇用率という数字だけが良くなっていたりしないか?そうした点にしっかりと目を向けて、障害がある人たちの活躍の場を増やしていく必要があると感じました。


NHK福岡放送局リポーター 水越理恵

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:19時00分 | カテゴリ:WEBいち! | 固定リンク

活用広がる"自動翻訳"


外国語の文章や音声を機械が翻訳する自動翻訳技術。近年、AIの導入などで急速に進化し、外国人観光客が急増する九州でも活用が広がっている。
福岡市のもつ鍋店で去年導入したのが、メニューを外国語にしてくれるサービス。外国人客がスマホでQRコードを読み込むと、韓国語や中国語などのメニューが表示される。福岡のベンチャー企業が開発した自動翻訳システムを使うことで、手軽に利用でき、北部九州だけで2千か所以上の店や観光施設などに広がっている。福岡県警も、交番に自動翻訳機能のついたタブレット端末を導入した。
今特に注目されているのが、外国語の“声”を瞬時に日本語の声にしてくれる音声翻訳機と呼ばれる端末。福岡空港で先月貸し出しが始まった音声翻訳機は、旅行に特化した手乗りサイズの端末。移動や買い物などに役立つだけでなく、日本人と会話のやりとりを楽しめると好評だ。開発した企業では、音声記録から誤訳されやすい文章を分析し、更なる精度向上に取り組んでいる。東京五輪に向けて注目される自動翻訳。活用の最前線を取材した。

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■QRコード導入店
▽博多もつ鍋 前田屋 リバーサイド中州店
住所:〒812-0026 福岡県福岡市博多区上川端町3-1
電話:092―716―6578

■メニュー翻訳QRコードサービスを提供している団体
▽一般社団法人タグフィット
住所:〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名2-6-11
電話:050-3852-0283

■自動翻訳機能搭載の翻訳タブレットを導入している交番
▽天神警部交番
住所:〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神2-2-31
電話:092-771-4580
中央警察署代表電話:092-734-0110

■福岡空港で、VTRで紹介した音声翻訳機のレンタルサービスを行っている
▽グローバルWIFI
電話:0120―510―670

■VTRで紹介した音声翻訳機の開発会社
▽株式会社ログバー
住所:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4-7-6 Urban Ebis Studio 1A
電話:03-6721-6659

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海外旅行に行くとき、日本にいても外国人と話すとき、などなどみなさんは言葉の壁を感じたことはありませんか?
そんなときに役立つのが「自動翻訳機」です!
初めて聞いた方も多いかと思いますが、いわゆる、人ではなく機械が翻訳してくれるものです。
最近では、携帯できるような小型のものも多く、文字から文字だけでなく、音声から音声というハイテクなものも開発されているんです!
しかも英語や韓国語、中国語など、私たちになじみのある言語だけでなく、ベトナム語やポルトガル語、ロシア語、ヒンディー語など、なじみのない言語にも対応している優れものまで!
自動翻訳機があれば、「外国語なんて全くできない!」という方はもちろん、「英語はなんとなくできるけど、それ以外は…」という方にも、便利なアイテムなんです!
私は実際に使ってみたのですが、スピーディーで簡単!
ふだんなかなか話しかける勇気が持てなかった外国人とも話すことができ、会話も楽しむことができました。
これから東京オリンピック・パラリンピックも控えていますし、ますます外国人とふれあう機会が増えると思います。
外国語習得に励むことももちろん必要ですが、それにプラスして、自動翻訳機を使えばさらに幅が広がるかも…!期待が膨らみますね♪

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:18時30分 | カテゴリ:フォーカス福岡 | 固定リンク

家庭で暮らせない子どもたち ~里親制度の普及に向けて~


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”約3万5800人”。この数字、何のことだかわかりますか?実は、虐待を受けたり、経済的な理由など、さまざまな事情で実の親と暮らせない子どもの数なんです。この中には心に傷を負った子どもも少なくありません。そこで大きな役割を期待されているのが「里親」です。「里親」は、家庭的な環境の中で子どもを育てる存在です。しかし、まだまだ制度への理解が浸透せず、里親として登録している人は少ないのが現状です。そうした中、福岡市が始めている里親制度の普及に向けた新たな取り組みを取材しました。

【なぜ里親が必要?】
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福岡市に住む後藤美香さんは、母親が入院して家で一緒に生活できなくなった幼い男の子を里親として一時的に預かっています。子どもを受け入れたのは、今回が初めてです。

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(後藤美香さん)
「本来ならお母さんと一緒にいるのが本当なのでしょうが、お母さんに代わって私ができることをやれればと思っています。自分の子ではありませんが、愛情は持って育てたいなと思います」

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福岡市内には虐待や親の貧困などを理由に、親と暮らすことができない子どもたちが400人余りいます。こうした子どもたちの受け皿として進められているのが「里親制度」です。しかし、去年3月末現在、里親に預けられている割合は福岡市の場合、39.7%(全国平均は18.3%)。全国の平均の倍以上ですが、十分とは言えません。海外に目を向けると、例えばイギリスの里親への委託率は70%を超えています。

【里親とは?】
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里親には、大きくわけて2種類あります。
(1)「養育里親」
家族と暮らせない子どもを一定期間、自分の家庭に迎え入れて養育する
(2)「養子縁組里親」
養子縁組によって子どもの養い親になる

【福岡市が目指す”養育里親”】
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このうち福岡市は、第1歩として始めやすい短期の乳幼児の「養育里親」の普及を目指しています。「養育里親」の場合、子どもを預かる期間は、数か月から子どもが自立するまでの期間まで、さまざまです。NPO法人「キーアセット」に委託し、定期的に情報を共有して、里親の開拓から事前研修、里親へのサポートなど、行政では行き届かないきめ細かい支援を担ってもらっています。

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(福岡市こども総合相談センター 瀬里徳子 里親係長)
「民間はフットワークが軽いです。公的機関にはないノウハウを持っていて、おのずと違いがあります。民間と行政とが補い合って、切磋琢磨しながら制度を進めていければ」

【”養育里親”をサポート】
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里親になりたい人を対象に開かれている研修の担当者で、ソーシャルワーカーの中村みどりさんは、里親に関心を持ってくれる人がいると、すぐに研修を開いています。研修では、親と暮らせない子どもが置かれた環境や背景を理解し、里親としてどう向き合っていくのかを独自の教材を使って学んでいきます。

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中村さんがもうひとつ大切にしているのが、子どもを預けたあとの支援です。中村さんは週に1回は、里親の家庭を訪れています。取材したこの日は、幼い男の子を預かっている後藤美香さんの自宅を訪ねました。
(中村さん)「鼻水はどうですか?」。
(後藤さん)「きのう朝は滝のように出ていたけど、昼過ぎからは昼寝から起きて止まった」。
中村さんは、何度も通うことで里親が相談しやすい環境を作り、悩みを聞き取ります。
2人の子どもを育てた経験がある後藤さんでさえ、体調は子どもによって違うため、戸惑うことも多いといいます。また、里親の中には「心に傷を負った子どもと、どう接したらいいのか分からない」と話す人も多いといいます。それだけに、里親の心のケアも重要です。

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(後藤美香さん)
「やっぱり行き詰まる時ってあるんですよね。そのときに、第三者がいてくれるというのは、すごく大きい存在で、ありがたいです」

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(NPO法人「キーアセット」 中村みどりさん)
「従来の、『里親さん、あとはお願いね』という状況のまま里親を増やすというよりは、きっちりサポートがあるという状況で里親を増やすということの方が望ましいと思います。きっちりケアをしていただける里親さんのなり手を増やしていくことがとても重要だと思います」。

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障がいがある子どもや虐待で心に傷を負った子どもなど、支援を必要としている子どもたちの背景はさまざまです。子どもの持つ可能性の芽を摘まないようにするため、こうした支援体制の広がりが期待されています。

【取材を終えて】
里親制度の普及が求められているのは、家庭的な環境で里親とゆっくりと時間を過ごし、信頼関係を結ぶことが子どもの成長にいい影響があるとされているからです。心に傷やさみしさを抱える子どもをどう愛情深く育てていくか。その1つの答えに里親はなりうるものだと思います。里親の献身的な努力に頼るだけではなくて、社会全体で里親をサポートしていくことが大切だと感じました。

NHK福岡放送局記者 金知英

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:19時00分 | カテゴリ:WEBいち! | 固定リンク

九州食べまくりの旅 (連休編)


九州といえば新鮮な海の幸、山の幸。
この連休、福岡県からちょっと足をのばして美味しいものの現場を旅しました。

向かったのは、おとなり佐賀県。
「釣りに行きたい!」とせがむ我が家の小学生を連れて、
佐賀県玄海町にある海上釣り堀で釣り体験です。

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天気もカラリと晴れ、日焼け対策も万全!
オキアミをつけた釣り針をそっと海に沈めると・・・。

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来た!シマアジです。
この日は、シマアジ3連発!
刺身にしてありがたくいただきました。
食べるの何年ぶりだろう・・・?
ほどよい脂が口の中で溶け、絶品でした。

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翌日は、イカで有名な呼子へ。
体も柔らかくなりました・・・?

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呼子といえば、朝市。
青空にパラソルが映えますね~。
風情のある道をのんびり歩いていると、香ばしい香りが…。

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炭火でカキを焼いている真っ最中。
もう我慢できん!

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「一皿お願いします!」。
そしてパクリ。
ム!!
「パパだけずるい~」と我が子ら。
ほのかな磯の香りとフレッシュで肉厚な身。
家族で堪能させていただきました。
でも、呼子といえば、やはり…。

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透き通ったイカ。
甘い!そして柔らかい!
またしても奪い合いになったのは言うまでもありません。

すみません!ただ食べているだけでした。
ともあれ、九州の海の恵みをたっぷり満喫した連休の前半でした。
後半につづく・・・。

投稿者:中山庸介 | 投稿時間:16時20分 | カテゴリ:中山庸介 | 固定リンク

便利なのに使えない?!福岡発 最新スマホ決済サービス


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”スタートアップ”と呼ばれるベンチャー企業の起業が相次ぐ福岡市。そのうちの1つである福岡のベンチャー企業が「最先端のスマホ決済サービス」を開発しました。ところがこのシステム、日本では使えません。このため海を越えてベトナムで、この秋からこのシステムを使ったサービスが始まることになりました。なぜ、日本では使えないのか?背景には、時代と技術に追いついていない日本の法規制という壁がありました。

【最先端のスマホ決済サービスとは?】
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最先端のスマホ決済サービスをベトナムで始めるのは、福岡市に本社があるベンチャー企業「ドレミング」です。給料日前でも、それまでに働いた分を上限に、利用者が必要なときに給料を銀行口座に振り込んでもらえる”給料即払い”と呼ばれるシステムを日本国内の企業に提供しています。

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ベトナムではこのサービスをさらに一歩前に進めます。給料日前でも、それまでに働いた分の給料をもらえる。ここまでは日本と同じです。一方ベトナムでは、給料は銀行口座に振り込まず、電子マネーとしてスマホのアプリに直接振り込みます。このため、銀行などで現金をおろす手間をかけることなく、買い物の支払いもスマホひとつで簡単にできるようになります。

【なぜベトナムで?】
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ベトナムでは、一定の金額を常に口座に入れておく必要があることなどから、銀行の口座を持てない人も多くいるといいます。日本では比較的簡単に銀行口座を持つことができますが、ベトナムに限らず、海外では口座を持たない人がかなりいると見られ、このサービスへの需要は大きいとみられています。この会社では近く、ベトナム大手のリエンベト郵便銀行などと協定を結び、秋ごろサービスを始める予定です。ドレミングの桑原広充社長は「このサービスを福岡でも実現できれば、日本に銀行口座を持たない優秀な外国人労働者が福岡に多く集まってくることなども期待できるのではないか」と話しています。

【なぜ日本ではダメなの?】
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実はこのサービス、日本で提供することはできません。その理由は労働基準法にふれるからです。労働基準法によりますと、給料は「通貨」で支払うよう求められています。この解釈のもと、銀行口座への給料の振り込みは認められています。ところが、給料としてアプリに電子マネーを振り込むことは、通貨での支給にあたらないとされ、認められていないのです。そもそもこの法律ができた時、スマホもなければ、電子マネーもなかったからです。

【福岡市の狙い】
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このため福岡市は、この企業がベトナムで提供するものと同じサービスの導入に向けて、国に規制緩和を求めています。福岡市は「このサービスの便利さが評判を呼べば、その企業に人が集まり、人手不足の解消や地元企業の成長につながる。さらに、そうしたサービスに目をつけた企業の誘致につながれば、都市の成長にもつながる」と考えています。つまり、この最先端のスマホ決済サービスを、都市間競争を勝ち抜くための有効な手段になりうると位置づけているのです。

【取材を終えて】
私たちの暮らしが便利になるシステムが日本で開発されていながら、日本では使えない。福岡市によりますと、この法規制が緩和されるメドは今のところたっていません。福岡よりもひとあし早くベトナムで、最先端のサービスがはじまる形となりますが、福岡の企業が開発したシステム、早く、ここ福岡でも使えるようになって欲しいものです。

福岡放送局記者 仲沢 啓

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:19時00分 | カテゴリ:WEBいち! | 固定リンク

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