2017年11月 1日

糸ひくおいしさ!"幻の唐比レンコン"


長崎県諫早市唐比地区には町の至るところに“幻のレンコン”をうたうのぼりが掲げられています。飲食店にはレンコンを使った様々な料理が。デザートにまでレンコンを使った未体験の味を味わうことができます。今回はそんな地域でレンコンを育てている農家の方を取材しました。
訪れたのは吉村輝幸さんの農場。レンコン栽培と聞くと水を張った畑でポンプを使って収穫するのを想像する方も多いかもしれませんが、吉村さんの畑には水が一切ありませんでした。しかし、一歩畑に入ると足がズブズブと沈んでいきます。実は唐比の土壌は泥炭層と呼ばれる植物などが堆積して出来たもので、とても柔らかいため水を張ると畑が底なし沼のようになり収穫出来なくなってしまうのです。レンコンを傷つけないように道具は使わず、吉村さんは手作業で1日5トンもの土を掘りながらレンコンを収穫しているんです。
そんな苦労して掘られた唐比のレンコンは味わいも格別。シャキシャキとした食感の中にも、噛むほどに出てくる粘りと、甘みが特徴です。実は畑の泥炭層は多くの有機物を含んでいて栄養満点。その証拠にレンコンを割ってみると、レンコンが長い糸を引くのがわかります。これは糖とたんぱく質が結びついたものでこのレンコンのおいしさの元となっているのです。
唐比のレンコン栽培の歴史は古く、奈良時代にまでさかのぼります。レンコンの生育に恵まれた土地で多くの人がレンコン栽培を行い、昭和初期には最盛期を迎えますが、他の産地で機械化が進むと栽培をやめる農家が続出。吉村さんもその1人でした。しかし、地域の人々の「唐比レンコンをなくさないで」という声を聞き、再びレンコンの栽培を開始し、さらにレンコンを売り出す秘策も考え出しました。生産数の少ないことを逆手に取り、「幻の唐比レンコン」と名付けたのです。すると狙いは見事的中、多くの人がここでしか手に入らないレンコンを求めて、今では県内外からも客が来るようになりました。

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△レンコン農家吉村輝幸さん
吉村さんが育てるレンコンは唐比の直売所で購入できます
※「もぎたて市」
住所:長崎県諫早市森山町慶師野1959
電話:0957-35-2717

■レンコン料理が食べられるお店

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△あじ彩
住所:長崎県諫早市森山町唐比西1-26
電話:0957-36-3345

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△朝比
住所:長崎県諫早市森山町唐比東417
電話:0957-36-1591

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シャキシャキ、ホクホク、もっちり!
調理によってさまざまな食感楽しめる「唐比レンコン」。
唐比地区だけで作られているこのレンコンは、収穫がとにかく大変!
泥土の中に埋まっているレンコンを掘り出すのに、折れないように、傷つけないように、配慮しながら、おもくてもろい土を手で掘っていくんです!
私も手伝わせてもらったのですが、立っているだけで土の中に沈んでいき、1メートル進むのに30分近くかかりました!
お昼どき、畑を見回すと・・・畑の中に入ったままおにぎりをほおばる農家さんも!
それほど苦労して掘り出したレンコン。
取れたてを焼いていただくと、ほくほくで香ばしくふんわり感じる甘み。
疲れた体にしみるんです~!
30センチほどある一節をぺろりと食べられそうなほどクセになる味でした。
この焼きレンコンは地元の皆さんにも親しまれていて、子どもたちにも大人気☆
他にもレンコンの煮物は、唐比地区では運動会のお弁当の定番メニューだそうです!
地元のみなさんから、いまでは県内外のファンからも愛されている「幻の唐比レンコン」。
みなさんも幻を求めて唐比まで行ってみてはいかがですか?

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:18時30分 | カテゴリ:食いち! | 固定リンク

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