2017年5月10日

伝統漁法を守る 赤マテ貝漁師


長崎県佐世保市針尾地区で、今赤マテ貝が旬を迎えています。みなさんがよく潮干狩りで見かける砂浜にいるマテ貝とは違い、赤マテ貝は5~20mの海底にいます。村上軍次(むらかみ・ぐんじ)さん(73)は、「突き漁(つきりょう)」と呼ばれる伝統漁法を続ける数少ない7人のうちの一人。1メートルもある、モリのような“かぎ針”94本の束を、海底にいる赤マテ貝をめがけて突き刺していくのです。
赤マテ貝の漁場は急流で知られる針尾瀬戸の近く。早い潮の流れを読みながら、操船し、赤マテ貝がいるところにまっすぐに針をおろします。村上さんの熟練の技が光る場面です。しかも、かぎ針の重さは合計で約100キロ。これを30分間上下させながら、海底に突き刺します。しかも、1日に8回も繰り返します。まさに体力勝負の漁。村上さんは、港に帰った後も、ゆでてむき身にするなど、すぐにいろんな料理に使えるよう、加工品作りにも力を入れています。それはより多くの人に赤マテ貝を味わってもらいたいから!番組では、ラーメン屋やスペイン料理店で、人気を呼んでいる赤マテ貝料理も合わせてご紹介します

■赤マテ貝漁師
村上 軍次(むらかみ ぐんじ)さん
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村上さんは赤マテ貝の注文を受け付けていません。

【赤マテ貝を購入できるところ】
※天候により、漁に出られない場合は入荷がないこともあります。
5月の漁期を過ぎますと、ボイルした冷凍のむき身を販売する店もあります。その他店休日など詳しくは直接店舗へお問い合わせ下さい。

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▽針尾ふるさと館
住所:長崎県佐世保市針尾東町1461-1
営業時間:午前7時30分~午後6時
電話:0956-27-0600

▽新鮮市場はりお
住所:長崎県佐世保市江上町868-1
営業時間:午前7時30分~午後6時30分
電話:0956-55-3064

▽わくわくふれあい市
住所:長崎県佐世保市重尾町3272-1
営業時間:午前9時~午後6時
電話:0956-38-4386

■番組冒頭でご紹介したラーメン店

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▽らーめん砦(とりで)
住所:長崎県佐世保市万津町7-11
営業時間:ランチ  午前12時~午後3時
       ディナー 午後5時~午後9時30分(ラストオーダー午後9時)
店休日:日曜日
※電話番号はございません

■番組後半にご紹介したスペイン料理店
▽市場食堂アルマ
住所:長崎県佐世保市下京町11-1(戸尾中央市場内)
営業時間:午後2時~午前0時(日・祝日は午後1時から)
店休日:月曜日(月曜日祝日の場合は翌火曜日が休み)
電話:0956-88-7699

egawa.jpgのサムネイル画像

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ラーメンの真ん中にドンっと存在感を放っているのが、今回の主役赤マテ貝!
私は赤マテ貝を初めていただいたんですが、味が濃厚、スープも赤マテ貝からだしをとっていて麺とよく絡み合い、スープも全部飲み干したいほどのおいしさでした。
みなさんは潮干狩りでマテ貝をとったことはありますか?砂浜に塩をかけると、ピュッと顔をのぞかせるユニークなとり方ですよね。一方、赤マテ貝は同じ種類なんですが、生息しているのが海底のためとり方が全く違います。
今回、赤マテ貝の漁40年の大ベテラン、村上さんに同行させてもらいました。6時間の乗船ということで、緊張しましたが私も気合いを入れて漁の様子を見せてもらいました。
まず驚いたのが船がけっこう左右に揺れる中、6時間ずっと立ちっぱなし!私は足でふんばって体のバランスをとるだけでもやっとでした。
海底にすむ赤マテ貝、どんな風にとれるかというと・・・

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縦にズラーッと連なってとれています。
細長い90本以上の針の束(重さは100キロ!)を沈めて、つながったロープを上下させてとっていきます。“突き漁”と呼ばれる伝統的な漁は初めて見ましたが、迫力満点でした。
でも、海底にいる見えない赤マテ貝をとるために、どうやって船を操縦するのか、村上さんをよく見ていると、遠くの山をじーっと見ていました。山の地形を頼りに赤マテ貝がいる場所まで船を進めるんだそうです。左手で船を操縦し、右手でロープを上下させ、プロの技だなあと思いました。
特別にとれたてを生でいただいたんですが、ぷりっぷりで味は濃厚、海のうまみと甘みのハーモニーがぎゅっとつまったぜいたくな味でした。
赤マテ貝の漁師さんが年々減っているということなんですが、村上さんはできる限りはこの漁を守っていきたいとおっしゃっていました。

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:18時45分 | カテゴリ:食いち! | 固定リンク

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