2020年07月17日 (金)長雨が妨げた復旧
藤澤義貴です。
記録的な豪雨で被害を受けた
熊本県人吉市から福岡に戻ってきました。
改めて、災害の大きさを目の当たりにするとともに、
これまで取材してきた被災地との違いも見えてきました。
復旧を妨げている要因の一つが「長雨」です。
滞在したおよそ1週間のうち、晴れた日はわずか2日。
氾濫した球磨川の水位を絶えず気にしながらの作業が続いています。
大粒の雨の中、かっぱを着て作業に当たる被災者も大勢いました。
こちらは、
人吉市にある災害廃棄物の集積場です。
災害の発生から1週間。
集積場では、この日から、
午前中からの搬入が許されました。
それまでは、午後の3時間程度しか
災害廃棄物を搬入できなかったのです。
なぜか?
それは、現場に入ってよく分かりました。
集積場となったのは、
もともと工場などの企業誘致のために切り開かれた広大な土地です。
しかし、長引く大雨で地面は「ぬかるみ」だらけ。
何もしなければ、トラックのタイヤが沈んで動けなくなります。
現地では、鉄の板を敷くなど整地を繰り返し、
少しずつ仮置き場を広げながら、災害廃棄物を受け入れていたのです。
災害から1週間が過ぎ、疲労や熱中症への心配も高まっています。
新型コロナ対策で
県外からの支援が届きにくい厳しい中、
いまも復旧作業が続いています。
投稿者:藤澤義貴 | 投稿時間:11時50分