2018年07月27日 (金)vol.3「出会いが生んだ博多のキムチ」


博多区千代に、50年にわたって愛され続けているキムチ店がある。店に並ぶのは、白菜はもちろん、オクラにワカメ、セロリ、山芋からゴーヤまで、バリエーションに富んだキムチの数々だ。
店主の横尾満行さん(77)がキムチを売り始めたのは20代のころ。当時、漬け物屋を営んでいた大津町商店街の近所には、朝鮮半島出身の人が数多く暮らしていた。終戦後、祖国に戻れず福岡に残った人々が、御笠川の脇にバラック小屋を建て、身を寄せ合うように生活していた。在日コリアンの人々に「漬け物を売っているならキムチ作ってよ」と頼まれた横尾さん。当時キムチは日本人には馴染みがなかったが、作り方を教えてもらい、キムチ作りを始めた。やがて、キムチの奥深さに魅了された横尾さんは、韓国にも足を運んで研究を重ね、在日コリアンの人々にも納得してもらえるキムチが作れるようになった。いま、キムチ作りは、横尾さんの2人の娘に受け継がれようとしている。
戦後の復興期、在日コリアンとの出会いによって生まれたキムチ。横尾さんのキムチ作りの原点をひもとき、福岡の戦後史の一片を見つめる。

■キムチ店について
▽横尾商店(博多せんしょう内)
住所:福岡県福岡市博多区千代3丁目19番1-115号
電話:092-641-4510

kyu_180727_01.jpg kyu_180727_02.jpg

kyu_180727_03.jpg kyu_180727_04.jpg

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:17時00分


ページの一番上へ▲