2020年06月23日 (火)6月23日に思うこと


中山庸介です。
沖縄戦から75年。きょう、6月23日は「慰霊の日」です。
もう、75年かと、さまざまな感慨の中で追悼式の中継を見守っていました。

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私が沖縄に赴任したのは2003年、沖縄戦から58年の年です。
糸満市摩文仁の平和祈念公園に初めて行き、
犠牲となった方々の名前がどこまでも続く、その多さに
言葉を失いました。

やがて沖縄の女性と結婚し、彼女の祖母、「おばあ」から
たびたび戦争の記憶を語ってもらいました。

昭和20年、当時乳飲み子だった伯母を背負い、
壕から壕を逃げまどった辛さ、苦しさを、繰り返し語っていました。
「なんとかしてわかってほしい」と言わんばかりに、
畑のそばで、仏壇の前で、ことあるごとに話すその姿が、
いまも目に焼き付いています。

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5年前の夏、当時小学生だった娘が夏休みの自由研究で、
沖縄戦について調べたいと、おばあに戦争体験をきき、
レポートにまとめました。
亡くなった弟の唯一残る写真や、平和の礎に刻まれた名前も、
このときはじめて目にしました。
身近な人間を失う痛みを、娘も、私も、わずかかもしれませんが
共有できたような思いがしました。

90代も半ばを超え、老人ホームと病院を行き来するようになっても、
戦争の話となると急に語気を強めて語りだしたおばあ。
そんな彼女も、今月、100歳で旅立っていきました。

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沖縄戦から、75年。
彼女が人生の最後の最後まで伝えたかった思いを、
私自身が子どもや孫たちに、どう語り継いでいくのか。
ことあるごとに考えたいと思う、慰霊の日です。

投稿者:中山庸介 | 投稿時間:13時40分


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