2017年05月18日 (木)宝物


第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーン曰く。「人は、40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持たねばならない」。どんな人生を送っているのか、人の生きざまが顔に刻まれるということ。

わたくし、井上二郎の顔。
ご覧ください。

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・・・・。平坦なにやけ顔。刻まれるような人生ではなかったんでしょうか。これから頑張ろうと思うわたくし。

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実はこれ、とある高名な方に描いていただいた似顔絵なんです。
その方とは、こちら。

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漫画家の蛭子能収さんです。ヘタウマ漫画の巨匠、「無意識過剰」と称される異能の方。息子の結婚式で、『今日の式は中の下くらいのレベル』と新郎父として挨拶し、相手方親族を大激怒させてみたり、その土地の名物を勧められても「魚嫌いだから俺カレーください」と言ってみたり等々、エピソードには事欠きません。生きにくい世の中、このむき出し感がたまりません。私の大大大好きな方の一人です。(ゆえに最近の「いい人」とか「かわいい」的な風潮には少なからず違和感を感じておりますです)
その蛭子さんのインタビューを「ロクいち福岡」で放送いたしました。

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その際、「スタジオのキャスターの似顔絵を・・」とお願いしていただいたのが先ほどの絵。

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相方の林田アナの絵も実に味わい深い

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宝物。ありがたい限りです。願わくは汗も描いていただきたかった。スイマセン、贅沢なお願いでした。

しかしながら、「人生ってわからない」と、蛭子さんのお姿を見るにつけ思うのです。

学生時代にいじめを受け、看板屋、ちり紙交換、セールスマンなどを経て漫画家として活動するも、収入は低かったと言います。それが今や知らない人がいないほどの人気者。テレビのバラエティ番組には引っ張りだこ、映画にも主演するほどです。苦労を重ねていた蛭子青年は、後々こんな人生が待っていると思ったでしょうか。

そうそう、私、以前店主を務めていた「知恵泉」という番組から、店内改装にあたって額や小物に書けるような「ことば」を寄せてもらえないかというお話を頂きました。

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よし、初代店主ここにありを見せてやろう、イイこと書いてやろうとうんうん唸って、まあ出ない出ない。
で、アタマにずっと浮かんでいたのが「人生ってわからない」ということ。
で、こんな言葉を贈りました。

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「迷子が拾う宝あり」
分からないことをあれこれ悩んだり計画ばかり立てたりしても、歩いてみればわからない。まっすぐ歩いてるつもりだったり、思わぬ分かれ道に出くわしたり、よくわからない道で迷い込んだり。そのつど目の前の景色を一生懸命見つめるしかないんですよね。
自分自身も、まさかアナウンサーになって皆様の前でおしゃべりをするなんて、夢にも思わなかったし。
迷って迷って、迷って歩いて振り返ったら、抱えきれない宝物を背負ってた。

蛭子さんからもらった宝物を見つめながら、あらためてそんなことを考えていました。

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投稿者:井上二郎 | 投稿時間:17時08分


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