井上二郎

2017年06月13日 (火)○リンピック


「Road to 2020」。東京オリンピックに向けて、いよいよ盛り上がってきましたね。我がロクいち福岡でも、東京に向けてひた走るアスリートをご紹介するコーナーが出来ました。

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そうなるともう黙っていられない男、井上二郎。オリンピック、ぼくも出場したい。入場行進したい。「ちょうきもちいい」とか言いたい。
何とかもぐりこめないかと思考をめぐらすこと40秒。はじき出した答えは「世の中に不可能はないかもだが、それはまちがいなく不可能」

でっ、でも、でもですよ。あったんです!わたくしが参加できる「リンピック」があったんです!頭が「オ」ではなく、こちら。

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そう、「『ガタ』リンピック」!有明海の広大な干潟を利用して、泥まみれの中さまざまな競技が行われるという、あの「ガタリンピック」。もう出るしかないでしょう。

会場は異様な熱気と盛り上がりです。

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泥の中を老若男女がひしめき合う。近代オリンピックの父・クーベルタン男爵もびっくりの光景が広がっていました。
さまざまな競技が用意されているこの大会。

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世界を飛び越えて宇宙からも参加です。

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いや、それにしてもみんなすごいですよ。泥はこんなにクリーミー。

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でもそんなのをものともせず突き進みます。

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沢田教一のような光景ひろがる。

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健闘をたたえあう姿はもはや前衛芸術のやう

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なぜそこまでするのか。そう、そこに「泥」があるから。

さあ、わたくしです。出場種目はこちら。

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「人間むつごろう」。動物と仲良くなるスピードを競うわけではございませんのよ。有明海の名物魚「むつごろう」のように、板に乗って干潟の上を這うようにして進む競技です。
出場に向け気持ちを高めます。緊張の夏、日本の夏。

そしていよいよこの大舞台での勝負を迎えました。もうわたくしの目の前にはスタジアム、そして大歓声と手拍子と無数の日の丸が浮かんでいます。

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「ようい」。鼓動、ドキン。「スタート!!・・・・」

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ああっ!遅れたか・・!ガンバレニッポン!!

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そして、ゴォォォール!!!・・・。

ご覧ください。43さい、激闘。

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おぢさん、がんばりました。
若者たちにはだいぶ遅れましたけど、なんとか完走です。ああ、楽しかった。

「この議案の意味は?」「この仕事の効率は?」「このスケジュールの見通しは?」日々追われているこんな言葉たちを泥の中に埋め込んで、ゲラゲラげらげら大笑い。「オリンピックは平和と青春の花園である」と言ったクーベルタン男爵は、もしかしたらこんな光景見てたんじゃないかしら、なんて。みんな笑顔のシャワー行列。

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金メダルの代わりに、ゆっくりした気持ちと、そして強烈な日焼けをもらった一日でした。

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投稿者:井上二郎 | 投稿時間:10時26分 | 固定リンク


2017年05月31日 (水)生まれ変わる所存であります


「これからの新しい世界にむけ これからは生まれ変わる所存です。これまでのだらけた態度をあらため、ぐいぐいと前向きに生きて行く所存であります」。ユニコーン『私はオジさんになった』より。

6月です。

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わたくし井上二郎、43になります。だいぶ前からオジさんではありますが、この曲がやけに沁みる今日この頃。
「生まれ変わる所存であります」。

よし、生まれ変わろう。思い切って見た目から生まれ変わっちゃおう。ということで、「手術」に踏み切りました

はい。大手術。

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いぼを取りました。ハサミでぷちんと施術時間4秒。
うむぅ、地味だ。行動も見た目も地味だ。これでは生まれ変われない。

続きまして。花言葉「清らかな心」を手に入れるためかすみ草を買いました。

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「自然と『脇役』に手が伸びるんだね」と妻から心をえぐる感想を賜りました。

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うむぅ、確かに。はぐれアナ純情派を標榜するものの、脇役感は否めない人生そのもの。これでは生まれ変われない。

よし、断酒だ。不惑、ということで誘惑に負けない強い心を手に入れねば。

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知ってか知らずか、福岡の友達からこんなのもらいました。

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酒蔵マップ

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「飲んだことあるの、ほとんどないやろ。福岡は銘酒どころやけん、制覇せんと」。マップから聞こえる悪魔のささやき。

むーん。むう。断腸の思いで、断酒、断念。断断断酒
君の名は井上二郎。

実は冒頭の曲「私はオジさんになった」はこう結んでいます。「そんなこたない、するわきゃない」
生まれ変わるなんて、そうそうできませんわな。
中二くらいからほとんど思考が停滞しているオジさん。
地味だろうが、脇役だろうが、意思が弱かろうが、43も、このまんまで行こうと思っています。

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投稿者:井上二郎 | 投稿時間:17時28分 | 固定リンク


2017年05月18日 (木)宝物


第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーン曰く。「人は、40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持たねばならない」。どんな人生を送っているのか、人の生きざまが顔に刻まれるということ。

わたくし、井上二郎の顔。
ご覧ください。

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・・・・。平坦なにやけ顔。刻まれるような人生ではなかったんでしょうか。これから頑張ろうと思うわたくし。

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実はこれ、とある高名な方に描いていただいた似顔絵なんです。
その方とは、こちら。

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漫画家の蛭子能収さんです。ヘタウマ漫画の巨匠、「無意識過剰」と称される異能の方。息子の結婚式で、『今日の式は中の下くらいのレベル』と新郎父として挨拶し、相手方親族を大激怒させてみたり、その土地の名物を勧められても「魚嫌いだから俺カレーください」と言ってみたり等々、エピソードには事欠きません。生きにくい世の中、このむき出し感がたまりません。私の大大大好きな方の一人です。(ゆえに最近の「いい人」とか「かわいい」的な風潮には少なからず違和感を感じておりますです)
その蛭子さんのインタビューを「ロクいち福岡」で放送いたしました。

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その際、「スタジオのキャスターの似顔絵を・・」とお願いしていただいたのが先ほどの絵。

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相方の林田アナの絵も実に味わい深い

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宝物。ありがたい限りです。願わくは汗も描いていただきたかった。スイマセン、贅沢なお願いでした。

しかしながら、「人生ってわからない」と、蛭子さんのお姿を見るにつけ思うのです。

学生時代にいじめを受け、看板屋、ちり紙交換、セールスマンなどを経て漫画家として活動するも、収入は低かったと言います。それが今や知らない人がいないほどの人気者。テレビのバラエティ番組には引っ張りだこ、映画にも主演するほどです。苦労を重ねていた蛭子青年は、後々こんな人生が待っていると思ったでしょうか。

そうそう、私、以前店主を務めていた「知恵泉」という番組から、店内改装にあたって額や小物に書けるような「ことば」を寄せてもらえないかというお話を頂きました。

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よし、初代店主ここにありを見せてやろう、イイこと書いてやろうとうんうん唸って、まあ出ない出ない。
で、アタマにずっと浮かんでいたのが「人生ってわからない」ということ。
で、こんな言葉を贈りました。

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「迷子が拾う宝あり」
分からないことをあれこれ悩んだり計画ばかり立てたりしても、歩いてみればわからない。まっすぐ歩いてるつもりだったり、思わぬ分かれ道に出くわしたり、よくわからない道で迷い込んだり。そのつど目の前の景色を一生懸命見つめるしかないんですよね。
自分自身も、まさかアナウンサーになって皆様の前でおしゃべりをするなんて、夢にも思わなかったし。
迷って迷って、迷って歩いて振り返ったら、抱えきれない宝物を背負ってた。

蛭子さんからもらった宝物を見つめながら、あらためてそんなことを考えていました。

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投稿者:井上二郎 | 投稿時間:17時08分 | 固定リンク


2017年05月16日 (火)呼ぶ男


もうこのネタで押すのは嫌なんです。というか、そろそろ本当に怒られそうで怖いんです。でも、告白します。

そう、それは連休前半のこと。休み前の気象情報では、連休前半がお天気が良いとお伝えしました。

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気象情報は当たり、3日は最高のお出かけ日和の休日となりました。

あの男が出かけるまでは。

出ました。この顔あの男。

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どこにでも現れる中年、井上二郎。福岡県東峰村の伝統的な焼き物、「小石原焼」の陶器市があると聞いてやってきました。

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小石原焼、ご存知でしょうか。

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「飛び鉋」という独特の模様。日常使いの器として作られたものですが、「用の美」と言われる実用の美と、そぎ落とされた洗練の美が際立つ、私の最も好きな器の一つです。
そんな小石原焼のおよそ50の窯元が集まる地区で大陶器市があるとなれば、行くしかないでしょう。普段の2割引きほどの商品が目白押しらしいし。
あれもこれも目移りして困っちゃう。

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うららかな日差しの中で、たくさんの人が訪れていました。

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とその時。

ゴロゴロゴロ・・・。

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おお神よ、雷様よ、高木ブー様よ。なぜわたくしの行くところ行くところに雨雲を遣わせたもう。両手をあげて抗議のわたくし。

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しかしこんな写真、あります?どう見ても私の立つ局地的に黒雲が広がっているではありませんか。雲よ、あっちへ行ってくれ。筋斗雲なら呼びたいが、豪雨雲はお呼びでないのよ。ほら、あっちへ・・・。

あっち・・・・。ポツ、ポツ。

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いや、だからあっ・・・・。・・・ズァアアアアア・・・・。

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「・・、もういや・・、なにがお出かけびより・・。なんとか・・してよ・・」。妻、涙の訴え。
そして僕は途方に暮れる。

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お詫びに欲しいって言ってたお皿たくさん買うから許してください。

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・・・んにゃ、待てよ。これって「お詫び」の対象なのか??釈然としない思いがレジの後に湧き上がる。

ま、でもいいか。
素敵な器に囲まれて、きょうは何を食べようかしら。暮らしを彩る仲間が加わりました。

投稿者:井上二郎 | 投稿時間:11時00分 | 固定リンク


2017年05月12日 (金)食べる男


前回のブログで海の似合う男らしい男を目指し失敗しましたが、引き続き熊本にて男の中の男を追及するシリーズ。

まずはやはり熊本の男と言えばこの方にご挨拶をせねばなりません。加藤清正公

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清正さま、殿の建てられたお城は、あの日から1年が過ぎ一歩一歩蘇ろうとしておりますぞ。

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石垣の石も大事に使います。

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みんなの願い、集まる思い、これからだ。これからだ。

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さて、自分はどんな復興のお手伝いが出来るかしらん。アタマの中は下らないことばっかりだし、体はデカイだけでビンの蓋も開けられない力弱さだし・・。
そうだ!食べよう!食べ尽くそう!!お金を使って満腹になって一挙両得・・お?!ということは・・。
いっぱい食べる男=男らしい男=モテる男・・・。灰色の脳細胞が瞬時にはじき出す方程式。そう、俺の胃袋は宇宙だ。みなさん、この男の闘いをしかとご覧ください。惚れても構いません。では、いざ、勝負。

怒涛の熊本グルメが襲いかかります。
トップバッターはいま注目のこちら。「ちくわサラダ」

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ちくわを割ると、中からポテトサラダ。

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あまりの美味しさに秒殺してやったぜ。

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つぎ。かかってきなさい。
熊本のお菓子といえばこれ。「いきなり団子」

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40過ぎてかわいく味わってやったぜ。

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そしてついに。天王山。
熊本グルメのチャンピオン、「馬刺し」

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もうこの美しいビジュアルだけでノックアウト寸前だが、踏みとどまり辛勝。
と、そこへ。「馬焼き肉」

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ああ、なんたるうまさ。

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セコンド、タオルを準備。

が、熊本の美味は手を緩めない。
とどめとばかりに「海鮮丼」

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完敗。参りました。

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熊本グルメ軍の凄まじい力に、気持ちよくやられてしまいました。ごちそうさまでした。

清正さま。殿の愛した熊本は、傷と悲しみを携えながら、それでも楽しく美味しく人々を魅了して歩んでおりましたよ。

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投稿者:井上二郎 | 投稿時間:14時53分 | 固定リンク


2017年05月11日 (木)懐メロな男


「幸せだなァ、僕は、お腹いっぱいなときと寝る直前と妄想している時が、一番幸せなんだ。ひとりを~、夕闇がぁ~」。
うーむ。懐メロでつかもうと思ったらいきなり深い闇を感じさせる出だしとなってしまった古大将、井上二郎です。

「どうやったら若大将の爽やかさが得られるのか」。このままいくと永遠の課題を抱えつつ墓場でなお解決法に頭を悩ませそうなので、手始めに海に繰り出しました。
熊本、天草の海

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やっぱり海には船でしょう。どうです、否応ない若大将感がにじみ出てきてますよね。

わたくしがなぜ天草の海を選んだのか。それは「彼ら」に会うためなんです。「彼ら」とはいったい・・。

ライフジャケットを見につけ、いざ出港!!

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船はかなりのスピードで湾を進みます。この風、この水しぶき、幸せだなぁ。

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なんて一人悦に入っていると、案内の方から「もう来てくれましたよ~」との声。
まさか・・、もう彼らが・・?!

そう、来てくれたのです!!!!!「なごり雪」!!

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間違った、「イルカ」!!!。懐メロに引っ張られ過ぎた。
「彼ら」とは、野生の「イルカ」。その群れが目の前で泳いだり、飛んだり跳ねたり、餌を食べたり。アタマの良いイルカたち、我々人間にサービスしてくれてるのか遊んでいるのか、船のまわりをぐるんぐるん回って、すごいホスピタリティです。

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くんずほぐれつで猛ハッスル

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赤ちゃん連れのママイルカも。

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天草の海は海流が早くて餌が美味しく、また天敵のサメなどがいないためここに住み着いているというイルカたち。ふつうは回遊するイルカですが、これほどの群れが定住しているのは、世界でもカナダやオーストラリア、そしてここ天草くらいしかないと言われているそうです。
もうわたくしも大はしゃぎ

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心はイルカにのって海を飛び回っているやう。目の前のイルカたちの姿、大海原の雄大さに、もう感動と興奮で頭は混乱。「イルカに乗った中年」を妄想してみたり。じゃあついでに名前を「JIRO(二郎)」の「J(ジェイ)」をとって「ジェイみちる」に改名しようかしらと思ったり。

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バカなことばっかり考えているわたくしですが、なんだかすごく心が穏やかになりました。イルカの自由で楽な姿。イルカの気取らない楽しげな姿。イルカの人目を気にしないまっすぐな姿。そうだよな、気負ったり作ったりするのではなく、ありのままの姿を見て楽しんでもらえるようにならなきゃな。こんなところにもまた先生みつけた。

青く大きく優しい熊本の海は、「幸せだなぁ」な海でした。

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投稿者:井上二郎 | 投稿時間:16時55分 | 固定リンク


2017年05月08日 (月)光と影


いま子どもたちは口を開けば「35億」。人気芸人の決め台詞で、男性の数が地球上に35億人いるからたった1人の失恋でどうこういうことはない、というネタだそうで。やめなさい、いつまでも連呼するのは。

で、わたくし井上二郎は思ったわけです。そうか、男女あわせりゃ70億人以上いるのか。・・ん・・。そんなにいるんなら、一人くらい宇宙人がいてもおかしくないかもな・・。昔テレビで見たぞ、時々紛れ込んでるって。宇宙人、宇宙人、宇宙人・・・。しまった、彼みたいのしか思いつかない。

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彼は怪獣ですが。

じゃあ宇宙を感じに行ってみましょう。ということで、行ってきました星の村、福岡県の「星野村」

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どうですか、このロケーション。星のかけらを集めてお風呂に入れられるんじゃないかしら。

「星のふるさと」と言われるここ星野村には天文台があって、またたく星空を巨大な望遠鏡で観測できるんです。

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そしてなんとなんと、この天文台、泊まることが出来るんです!!

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渡り廊下からしてもうスペースなムード満点。

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宇宙遊泳気分で移動。

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徐々に高まる鼓動、宇宙人に遭遇してしまったらどうしよう・・。とりあえず「こんにちは」かな。「ようこそ」かしら。「好きな食べ物は」、「趣味は」、「血液型何型?」。うーむ、だんだん合コンみたいになってきたな。

そんなこんなでプラネタリウムを見せてもらった後、いよいよはるかかなたの星空をこの手に!
巨大な望遠鏡で、星の観察です。
それにしても大きい。ご覧ください、ジャーン。

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九州最大の望遠鏡。口径なんと1メートル。なんかガンダムみたいでかっこいい。学芸員さんの操縦によって、大きな体をぐるんぐるん回転させます。

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「今見ているのは数万年前の光で・・」「この星団は数千億個の星が集まって・・」。学芸員さんの話がすごすぎて、面白すぎて、もうおぢさんも大興奮。「おっ、見えた!」「おお、キレイ、すごい」。レポーターなら失格のつまらないコメントを吐きながら、あっという間の2時間。

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何より、学芸員さんの「木星の衛星には水があるかもしれず、そうすると生命体が・・なんて」とか、「これ、NASAの探査機が撮った火星の写真。水の跡・・?」とか、もう僕の想像力をかきたてるかきたてる。あいつがいるかもしれないなんて・・・。

望遠鏡を離れ、空を見あげると満天の星空。わたくしの勝手に後世に残したい名曲、ハナレグミの「光と影」が頭をこだまします。これだけの星に囲まれていると、「光の先に闇がある」のか、「闇の向こうに光がある」のか。体が溶け出して、光と影に吸い込まれていきそうな。手を伸ばす先は、光か、闇か。その境に、意味はあるのか。

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感傷に浸って星空と一体になって見上げていると・・・。

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子どもが横から「空前絶後のぉー!!ジャスティース!!!」とぶち壊しの掛け声を。やめなさい、夜中に人気芸人のフレーズを叫ぶのは。「だってサンシャイン池崎のポーズかと・・」。宇宙人との出会い方問題よりも、我が子の育て方問題から着手しようと誓ったのでした。

投稿者:井上二郎 | 投稿時間:10時54分 | 固定リンク


2017年04月18日 (火)365日


みなさんは、「我が家の独自ルール」ってあります?ちなみに我が家は「夏場だろうと2週に一度は必ず鍋」とか、「寝る前と出かける際はハイタッチ」とか、「最初はサラダ、それをクリアしないと次の物は食べられない」とか、まあこんな人並みなルールくらいしかない井上二郎です。
そんな中でも、家族が出来て以来、かかさず続けているルールがあります。

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「必ず乾杯」。勿論家族全員が集まらないことはありますが、残った人間もなんとなくこれを守っています。

そんな乾杯ルールが、年に何日か、「献杯」になる日があります。

4月14日はその日でした。「じゃあいいかな。熊本地震で亡くなった方々に、献杯」。グラスをすっとあげて飲むと、息子が「あっ」と。バタバタっと別な部屋に行って戻ってきました。「今使ってない前のスマホで遊んでたら、こんなのが残ってたんだよ」。みんなでスマホの画面をのぞき込みます。

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「365日前。緊急地震速報」。みんながじっと、その画面を見ました。それぞれの365日前の瞬間を思い出しながら。
ぽつり、ぽつりと話します。「・・・あの時、(外で食事をしていたから)周りの人たちの携帯が一斉に鳴ったよね」「熊本大分とは比べようがないけど、でもこっちも結構揺れたよね」「お父さん、気づいたらいなくなってたよね、(局に)飛び出して行ったよね」・・・。

よし、じゃあ食べようか。
天ぷらに。

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コロッケに。

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サラダ。

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お父さんは、一杯もらおうかな。

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いま自分たちに出来ることってなんじゃろなってことで、熊本大分のものいっぱい買って、もりもり食べちゃおうと。

「おいしい」。「うまい」。「いいね」。

あれから365日、地震で傷ついた方々は、私などの思いもつかないほどの苦しみや痛み、それすらも湧かない虚の中を漂っていたのかもしれません。そして、歯を食いしばって前に歩むたくさんの方々がいます。
「あれから1年」。でも一日一日の積み重ねの歩みは、「あれから365日」なのかもしれません。

日々は絶えることなく、366日、367日と積み重なっていきます。ぼくはこの365日、しっかりと生きてきたかな。そしてぼくは、これからの日々をどう過ごしていけるかな。噛みしめる熊本大分の味は、とても優しく、力強く、いろいろなことを語りかけてくれました。

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投稿者:井上二郎 | 投稿時間:13時57分 | 固定リンク


2017年04月14日 (金)All You Need is Love


「年取ってくるとさ、ジョンの歌声が妙に優しく感じるんだよね」とか語っちゃってる人、いませんか?それは、悪性の「遠い目語り酔い症候群」の恐れが高いです。周りの皆さんにうんざり顔をさせるという副作用が強く出るので一刻も早い治療が必要です。そう、重度の疾患の井上二郎です。

だって、本当にジョンレノンが語りかけてくるように・・。まさに「拝啓ジョンレノン」で・・。はい、やめますごめんなさい。
それにしてもいつの間にかジョンレノンの年齢を超しているのに、全く世の役に立ってない自分。そんな私もある日付が来ると、その歌声に触れたくなります。
1月17日3月11日、そして、4月14日・・・。

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震度7の揺れが襲った熊本地震の最初の揺れから1年。両親との久々の会食だった私は、突然の揺れに見舞われながら福岡放送局に飛んでいき、そのまま放送を出し続けていました。
暗闇の中被災した方々は恐怖と不安と呆然と涙の中で、熊本は再び震度7に引き裂かれました。

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まだまだ、支援は必要です。まだ1年です。

でも、何をすればいい?昔、私が神戸で阪神淡路大震災のボランティアを続ける方に教わった言葉です。「『そんなことなら』だよ。そんなことなら自分がやれるよ、っていう範囲で出来ることを続けて欲しい。お金?オッケー。旅行?オッケー。ボランティア?オッケーオッケー(笑)。でもね、一番は『忘れずつながってて』ってことよ、それだけでいいのよ」。

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ビートルズに「All You Need is Love」という曲があります。邦題で「愛こそはすべて」。ジョンレノンが書いたこの歌詞は、人間の可能性を後押する優しさにあふれたものです。

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前述の日付、阪神淡路、東日本、熊本など、大災害が起きた日が近くなると聞くこの曲。歌詞をじっくりと聞き、見つめていると、なんだか被災した地域へのメッセージに聞こえてくる・・。歌詞が意図したものではないのですが、でも私には、こんな風に聞こえるのです。(まったくの意訳、というか空想の世界だとご理解ください)

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僕らの仲間が、そんなメッセージをラジオで届けます。「来なっせ。見ちょくれ。熊本・大分のいま」
2度目の震度7が襲った日から1年の4月16日(日)午前10:05~11:50 ラジオ第1で放送です。
番組では、皆さんからのメッセージを募集しています。どんな一言でも、どんな思いでも、つながる気持ちを届けてください。このホームページから送ることができます。http://www.nhk.or.jp/radiosp/kinasse/
何卒よろしくお願いします。(※いただいたメッセージはHPや番組で紹介する場合があります。)

つながる気持ち、いまこそ。明日へ。

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投稿者:井上二郎 | 投稿時間:13時14分 | 固定リンク


2017年04月10日 (月)それだけでうれしい


はいこちら。福岡市有数の花見の名所にて。雨が降り出したため皆が避難した公園で一人花見を続けるの図

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もうヤケクソです。すいません、NHKアナウンサーなのに汚い言葉を使って。「『花見する』とか言わないで。みんなの迷惑になるから。あなたが行動しようとすると雨降るから」と妻に真剣に懇願された井上雨二郎です。
おしゃれなホットサンドを買って、ご機嫌な花見にするはずが一人。ぶつけようのない怒り。

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日を変えて福岡市西区の公園にて。そしたら降水確率0%からの雨。これ実話。

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「その雨男ぶり、みんな寄りつかなくなるわよ。もう一人で動いて」と妻も泣きだし。
いいもん。もうこうなったら孤高の人としてやっていくもん。ひとりでできるもん

一人、といえば先日、子どもは習い事に、妻は母親会に行ってしまい、ひとりぽつんと残されました。いいもん、ひとりでできるもん。退職後に「ぬれ落ち葉」とか言われぬよう、自分ひとりで楽しめるところを見せなくちゃ。
と言うことで、一人ドライブを敢行。着きました北九州門司港レトロ

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趣のある建物がいっぱいの素敵スポットです。

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・・・・しかし・・・さびし・・。んー。いやいや、一人でも楽しめるぞ。ほら楽しい。名物バナナのたたき売りのキャラクター。

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・・・。しまった、夕日に照らされる姿を撮ってしまった。若干の物悲しさを感じてしまふ。
どれ、変顔でもして楽しんでやるか。

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うむ、見返してもまるで面白くない。中途半端感がひどい。場所は最高なのに、なんだか一人じゃつまんないや。

一人、といえば毎日走る福岡市の大濠公園には、いつもぽつんとアオサギ君がいます。朝も、昼も、夜も一羽。

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多くの人がすぐ横を通り過ぎる中で、じっと考え事をしているような顔。何かに耐えているのか、思いつめているのか。大きなお世話だけど、「相談に乗るよ」と言ってすれ違っています。

一人、といえばソフトバンクホークスの本拠地、ヤフオクドームでは、勝利に沸き立つグランド隅でマスコットキャラクター「ふうさん」が。

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ファンの熱狂をよそに、いつも浮かれずじっとたたずみます。

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視線の先に、何が見えているんだろうか。

たまには一人もいいけれど、いつも一人じゃつまらない。そうだ、天才矢野顕子さんの作詞歌「それだけでうれしい」にもあったな。
「顔を見ているとうれしい。声を聞いているとうれしい。それだけで、うれしい」

よし、今度は相手にしてもらえるようにケーキでも買って帰るか。そんな夕暮れの門司港でした

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投稿者:井上二郎 | 投稿時間:13時58分 | 固定リンク


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