井上二郎

2017年01月18日 (水)ぼくはいま


1月17日。朝5時46分。
目を閉じ、手をあわせます。阪神淡路大震災から22年。
テレビの画面の向こうには、神戸の慰霊のつどいの会場。ことしも、とても多くの方々が訪れ祈りをささげていました。「忘れてはいけないと思い、ここに来ました」。若い人たちの言葉に、うん、と頷きます。

突然奪われたいのち。ドン、という揺れで運命が隔てられた生と死。「あまりに突然のことで、自分がどうなったかわからんかったんちゃうかなぁ。でも、せめてそうあってあげてほしいなぁ」。亡くなった肉親の事をそう語るご遺族に何人かお会いしたことがあります。

昨日のブログで、「生きることを考える日」と書きました。

そうしたら、なんだかふと、家にあるDVDを見返していました。

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「エンディングノート」。数年前、かなり話題になった映画です。
企業戦士として働いてきた男性が、定年直後、第二の人生を歩み始めようとした時にガンであることが発覚。そこから彼の「終活」が始まります。自分の終わりへの段取りをノートにしてつづり、半年後に最期の時を迎えるという、ドキュメンタリーです。
死に向けて歩む日々。死が想定される一日、一日。薬を投与しながら、みるみる痩せてゆく身体で、それでも生き抜こうと必至の闘いを繰り広げる父を、映画監督の娘が時にユーモアを交えた語りで見つめて行きます。
支える家族も、「その時」に向けて少しずつ受け入れ、準備を進めます。

その時まで生きて生きて、命をつなぐ。
そしてまた、記憶の宝物を胸に抱いて、つながれた命を生きる。

最後に大好きな「ハナレグミ」の曲「天国さん」が流れます。
「最後に じいちゃんは 宝のありか 教えたのさ
心のありかは 気づけばいつも そこにあるんですよと‥」

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震災で突然絶たれた生と、準備を重ねて終わる生。

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ぼくはいま、きちんと生きているだろうか。

投稿者:井上二郎 | 投稿時間:12時38分 | 固定リンク


2017年01月16日 (月)それでも


遅ればせながら、映画「この世界の片隅に」を観ました。

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覚悟の無い無謀さは、いつも弱い立場の人たちを踏みにじります。
止めるでもなしに自然と涙があふれ出ました。
博多の街のその帰り道、神戸のまちで聞いたある言葉が脳裏に浮かびました。
「それでも人は生きねばならんのです」

1月17日がやってきます。6434人が亡くなった阪神淡路大震災から22年という日
今から10年ほど前、神戸局にいた当時。週一回の震災インタビューコーナーや番組取材のために神戸の街を歩き回って、たくさんの方からお話を聞かせていただきました。

息子さん、娘さん、ご両親を一度に亡くしたご夫妻。消えゆく最愛の命を目の前で救えませんでした。
「そりゃあ、いつ、どの瞬間も、早く『あっち』に行きたいと思ってますよ」。とても穏やかな表情です。「でもね」。はい。「それでも我々、生き残ったから生きざるをえないんです。なんでやねんって思うけど。辛くてたまらんですけど、それでも人は生きねばならんのです」。
ふっと、笑顔になって、ご夫妻。「だから、だからこそね、毎日楽しく。いろんな事やらないと、生きる意味がないですやん」と。今も鮮明に思い出すやりとりです。

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下宿に出していた息子さんを亡くしたお父さんにもお会いしました。口癖は「あの世で再会した時、『おやじ、なかなかがんばったやないか』って言ってもらうために生きとります」。疲れてないですか?といつも心配するほどボランティア活動に打ち込んでいました。

1月17日は「防災とボランティアの日」です。でも、私は「生きることを考える日」だと毎年この日を過ごしています。

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震災追悼の竹灯篭に書かれた「命」の文字。

なんでそれでも生きねばならないんだ。でも、精一杯生きるんだ。自分のために、誰かのために。

いろんなことを教えていただいた、たくさんの人生の先生たちの顔が浮かびます。私のような者にはわかるはずもありませんが、でも、考えることは続けようと思います。
そうそう、神戸の「先生」から毎年末おしゃれなビールが送られてきます。

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ご夫妻代わる代わる「今年の出来はな・・・」というお電話の声。あの時話をしてくれた、穏やかな表情だろうな。美味しいんだ、これが。17日にいただきます。

神戸は、明日朝5時46分、祈りに包まれます。

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投稿者:井上二郎 | 投稿時間:17時22分 | 固定リンク


2017年01月11日 (水)サバサバした心持ち


皆様サヴァ?
フランス語で「元気?」の意味です。おっと教養が溢れてしまいました。フランスに行って「ボンジュール」と挨拶しただけなのに、何度も聞き返された揚句両手を水平にして首を左右に振る「やれやれ」のポーズをされた井上二郎です。

サバ。そう、私はサバが好き。福岡のゴマサバ、最高。

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でもやっぱり味噌煮かしら。

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定食屋さんでサバの味噌煮とカキフライがあったら、どっちにしようかと身も引きちぎられる思い。お金さえあれば両方頼むのに・・。

そうだ。金運アップさせましょう。ということで、検索しましたところ、ここに辿りつきました。

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福岡県篠栗町のお寺「南蔵院」です。
ここは、ブロンズ製では世界一の大きさの涅槃仏があることで有名なのですが、ご住職が宝くじで1億円を超える当選を果たしたことでも有名な「金運上昇スポット」らしいのです。
「人間は欲に手足のついたものぞかし」。井原西鶴先生すいません。
欲の塊が仏様のもとに歩みを進めます。

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宝くじ当たったら、これ買ってこれ買って・・。えへへ。と、歩くこと数分・・。

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巨大なものが見えてきました。
「こっ、これは・・・一体・・・」。言葉を失うそのスケール感。

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大きい大きいと言われる私も、なんてちっぽけ。40メートルを超えます。頭に渦巻く螺髪(らほつ)も、一つがこの大きさ。

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恐れながら足元に回り込むと。

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仏足にはさまざまな紋様があり、これを触ると願いがかなうとか。

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さらに左手から延びる五色の布を持つと、また願いがかなうとか。

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うーんこれで一攫千金、しめしめ、うひひ・・。

・・とはならなかったんですよね。気持ちが。
なんだか仏さまのお顔を見ていると、全部ぜんぶお見通し、という思いに包まれ。

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「変なことを考えず、一歩一歩が一番の近道だぞ」。
あいすみません。その通りです。金運を得に行って、心に金言を頂いてまいりました。
カネに目がくらんだ自らの愚かさに恥じ入りながら帰ります。

するとこんな出会いがありました。さば大師さま。

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サバを手にお持ちです。「地道に働いて、時々大好きなサバを食べる。これ以上の幸せはどこにある。原点に戻りなさい」。大師様からも聞こえてきました。

サバから始まった旅の帰り道。篠栗の町には、こんな優しい仕掛けがありました。橋の手すりに設置されたこれ。

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「メロディーブリッジ」と言って、鉄琴になっているんですね。奏でるのは「ふるさと」。

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済んだ音色が冬の空気にこだまします。

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優しい音と、優しい言葉が、心に沁みわたる一日でした。

投稿者:井上二郎 | 投稿時間:15時23分 | 固定リンク


2017年01月11日 (水)大吉


故郷横浜の中華街の味わいは世界一だと思うな。初任地沖縄の沖縄そばは地球最後の日に食べたい一食かな。
洋食を食べるためだけに神戸に行く価値ありまっせ。東京の天ぷらは歴史を味わう満足感。そしていま、食の都福岡食べ尽くし中。人生を豊かにしてくれる土地の味。生まれ故郷と各勤務地の思い出は、その味とともに刻まれています。井上二郎です。ああベルトがきつい。

沖縄から沖縄そばが届きました。

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ネコにまたたび。男の子に棒。じろうに沖縄そば。食事の時間が来るまでもうソワソワです。小麦抜きのグルテンフリー中では、との声もありますが、それとこれとは別。グルテンフリー・フリーです。妻が作ってくれた沖縄の家庭料理「にんじんしりしり」と共に。

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ぱくり。

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この幸せ。もう一度一口目の直前に戻りたい

こんな感じで新春早々この上ない満足感に浸っておりましたが、実はわたくしにはこの年明け、満足できないことが一つだけありました。そう、「大吉」です。おみくじ大好きなわたくし。前回のブログで神様から切ないお言葉をいただいたことご紹介しましたが、きっとあれは何かの手違いだったのだろうと。

ということでやってきました、日本三大八幡の一つ福岡市の筥崎宮。

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あいにくの雨模様でしたが、多くの方が訪れていました。まずは厄があけたことを確認。決して人の災いを楽しんでいる顔ではございませんよ。

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そして1年無事に過ごさせていただいたお札などをお返しいたしました。

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心から、ありがとうございました。

そして。さあ、さあ。おみくじタイムがやってきました。

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さあ、さあ、結果は・・・。

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出たぁぁあーーーーー!!!!

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大吉でございます!!「引くの何回目だ?」ですと?いいんです。これはいいことあるに違いない。この調子、勢いはもう誰にも止められない

と、ふと隣を見ると、出ました、筥崎宮恒例の鳩みくじ。

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大きな催し物の時に当たりつきのくじが発売されます。海外旅行券始め豪華賞品が山のように。

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この勢いでやるしかない。

・・・と、ここまできて、このブログを何度かご覧いただいた方にとってはいつものパターンですので、はい、こちらです。

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ありがたい「獅子土鈴(ししどれい)」いただきました。でもこれ、ドンドンと太鼓を鳴らしていただけるような「当たり」の景品の一つでして、うれしく頂戴いたしました。

しかしながら一瞬でも「海外旅行・・」と欲をかいてしまった私。さすが神様はお見通し、くぎを刺しておられました

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はいすいません。仰せの通り、今年も地道に歩んでまいります。

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投稿者:井上二郎 | 投稿時間:10時32分 | 固定リンク


2017年01月05日 (木)昭和ジャンプ


新年、あけましておめでとうございます。
そう、あけましたー!何がって?わたくしの「厄」でございますよ。前厄、本厄ときて後厄の3連戦。長きにわたる戦いに終止符を打って、私の頭はお花畑のやう

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気持ち晴ればれ、本年も何卒よろしくお願いいたします。

そうそう、今年もたくさんの年賀状を頂きました。

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この場を借りて御礼申し上げます。
多くの方から「ブログ見てます」とのお声を頂戴しました。ありがたい限りです。と同時に、「最近更新が滞ってないですか」とのご指摘が。どっきーん。
いや、前にもお伝えしましたが、年末の3週間ほど、ぎっくり腰により番組出演以外の年末営業を休止しておりました。

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家族の隠し撮り。それにしても腰痛とはすごいもんですな。あらゆるやる気、元気、明日への一歩を奪っていきます。

そんな腰痛がようやく沈静化してきた年明け。
行ってまいりました。初詣。
訪れたのは、博多総鎮守の『櫛田神社』

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今年の腰の安寧等々を祈願しにいきました。
う~ん、さすがの行列。

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時々ストレッチをしながら並びます。反らない腰をうーんと曲げていると・・。楼門の天井に。

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「干支恵方盤」というそうです。毎年大晦日に縁起の良い方角「恵方」を指し示すという由緒正しい干支暦なんだそう。

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1時間ほど待って、無事参拝をすませました。

・・・と。
さあ、私のもう一つのメインイベントが始まります。
「おみくじ」です。このブログでも、おみくじを始め数々のくじに敗れてきたことをご報告してきました。厄があけ、もう来ちゃうでしょう。大フィーバーの1年が。

巫女さんに変な目で見られながらも長時間おみくじの入った升をぐるぐるかき回し続け。

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いざ!

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ハイっ!!

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ちょっと神さまぁぁぁーーー!!!!「秋風に散る木葉の如し」ってぇ!!いきなり「散る」ってぇ!!新年早々地味なキャッチフレーズを頂きました。ひどい、ひどすぎるわ。
読み進めても、追い打ちをかける神様

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はぁ・・・。
高望みせず、がんばろうと思う1年が始まりました。
お別れは、皆様への年賀状です。今年4月で福岡3年目を迎えます。「ホップ、ステップ、ジャンプ」の年。昭和生まれの私は、腰痛もちの「昭和JUMP」。切れの悪いダンスを踊りそうなネーミングですが、今年もよろしくお願いいたします!!

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投稿者:井上二郎 | 投稿時間:13時12分 | 固定リンク


2016年12月14日 (水)グラタン?バルタン?


またやってしまいました。本年2回目、通算3回目の。

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「ぎっくりさん」。私にはこっくりさん以上に恐ろしいぎっくり腰。コルセット二郎です。
うーん、今年の流行語大賞にかけていうなら「厄ってる」。昔の人は「厄年」って言って警告していたんですね、「もう若くないよ」と。

そういやこの間までノーチェックだった数値もイマイチな感じに。

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逆転打連発で「神ってる」ならいいですが、加齢による不健康事実連発で「厄ってる」なんて全然嬉しくない。
はぁ~、タメ息。・・まてよ、このため息すら加齢臭で嫌がられている可能性が・・・

なんて一人落ち込んでいると、福岡局の『さわやか大魔神』こと188センチの小宮山晃義アナウンサーが。

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「二郎さん、『グルテンフリー』っすよ」とのたまいます。
なに、グラタンがタダになるのか? バルタンを解放? クルトンが・・。
「相変わらずアホですね、違いますよ。グルテンは『小麦などの麦類から出来るたんぱく質』っすよ。これを食べないようにするんです。そうすると、僕なんか半年でかなりやせたし、何より体調がすごく良いんです。脳も活性化して気持ちも前向きになるんですよ」。なんと、後ろ向きな私のための健康法ではないか。

確かに小宮山アナすごいすっきりしたし、なんか吹っ切れたような感じにも見えるな。

ビフォア。
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アフター。
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なかなか出来ないですよ、リオ五輪帽子をかぶっての自撮り。そのインパクトが強すぎてわかりにくいですが、5キロ減だそうです。

でも結構大変なんじゃ・・・・?
小宮山アナ曰く「大丈夫です。麦類以外、何食べてもいいんです」。
よし。そんならやる。わたしやるわ。

と、宣言してみて気づきました。うどん×、パスタ×、フライ×、パン×、餃子×、ケーキ×、そしてから揚げにビールまで。うわおっ!!世の中麦に支配されている!!

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頭を駆け巡る、から揚げにビール。から揚げにビール。から揚げにビール。

そんな私に強い味方が!
ドラえもんの四次元ポケットから取り出したるは、「こめこぉー!(米粉)」です。

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小麦粉の代わりに使います。よし!これで揚げ物ガンガン食べるぞ!・・・ありゃ?それじゃあんまり意味ないのか?でも調べると、代用品は結構あるものですね。
根性のないわたくし、どこまで続くのか。新たなチャレンジがスタートしています。

投稿者:井上二郎 | 投稿時間:15時57分 | 固定リンク


2016年12月06日 (火)帰ってきた古大将


おでんに・・・。

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このたたずまい。

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並ぶ酒瓶。

i_161206_03.jpgのサムネイル画像

へんなラベル。

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これ、どこでしょうか。
知る人ぞ知る、歴史酒場「知恵泉」でございます。

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Eテレで火曜日夜10時から絶賛放送中のこの番組。居酒屋で現代の一流の仕事人を交えて歴史談義を行い、そこから学べる知恵を味わうという番組です。初代店主(司会)はわたくし井上二郎です。去年3月までやっとりました。

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にしても、番組を離れて1年半以上。なぜ今こんな写真が・・とお思いでしょうか。

実は。ジャーン。

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「知恵泉 年末スペシャル」に出演します!!!勝手に題して「帰ってきた古大将」。
12月20日(火)、27日(火)いずれも午後10時から、Eテレをご覧くださいませ。

にしても、なんで私みたいな古株が呼ばれたのか。制作サイドからは、「いやぁ、テーマにぴったりかと・・・」
へえ、テーマって何かしら。「高潔な人間になるには」かな。「人から尊敬される秘訣」かしら。いや「なんでそんなに良い人なんですか、あなたは」的なやつだな、きっと。

そしたらこう。

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おーーーい。おい。こら。だれが煩悩まみれやねん。

ゲストは女優の真矢ミキさん。

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はぁ・・、ため息が出るほどお美しい。はぁ・・、ため息が出るほど、ワタシ顔でかい。
顔小さくなんないかしら。小顔矯正のための資金が欲しいな。もっと小顔で整形してハンサムだったらモテモテになれたかしら。そしたら女性と美味しいもの食べて・・・。止まらない煩悩・・。

そしたら・・・。はっ、井原西鶴先生!「人間は 欲に手足の ついたるものぞかし」

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江戸の浮世草子作家の巨人が残した言葉が突き刺さります。ああ、煩悩まみれのわたくし歴史に学ぶの巻。

そんな私も楽しく出演、先人たちの底力 知恵泉~煩悩解消スペシャル 前後篇~」(Eテレ12月20日、27日いずれも火曜日午後10時)1本目は落語家の立川談四楼さん、2本目は精神科医の斎藤環さんをお迎えして、専門家ゲストは東大の山本博文教授です。司会は近田雄一アナウンサー。ぜひぜひご覧ください!

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投稿者:井上二郎 | 投稿時間:15時33分 | 固定リンク


2016年11月29日 (火)山のふもとの裾模様


きょうの一枚。こちら。

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どうですか。この絵葉書のような世界。私が撮ったんです。私が。井上二郎が。
え?これだけ綺麗な景色なら誰でも撮れる?そんなことないですよ。腕です。うで。
じゃ比較しましょう。妻が撮った写真。

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小学生の息子が撮った写真。

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あ・・れ・・・?。
ま・・まあ、偶然にしちゃよく撮れてるじゃ・・ないか・・。今日はこれくらいにしといたるわ。

それにしても。それにしてもですよ。このブログで、間が悪いという私の天性の才能をたびたびお伝えしてきましたが、紅葉を見に行こうと計画した途端、雨。

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なんでやねん。
でももう、慣れました。雨ニモ負ケズ、行ってきましたよ紅葉狩り。場所は福岡の小京都と言われる朝倉市「秋月城跡」です。

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黒田長政の次男の長興、つまり黒田勘兵衛の孫が初代藩主の秋月藩のお城だったところです。晴れなら本当に綺麗だったろうに・・・。

ま、ブツブツ言っていてもしょうがない。気持ち切り替えて、雨でもテンション上げて行こう!
ふと見ると、あっ、ネコちゃん!テンションあがった満面の笑顔で「こんにちは」!
→猫完全無視。

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なんでやねん。反応くらいせいや。
めげずに「仲良くしようよ!」撫でようとすると
→猫「フーッ(怒)」。

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天候にも、ネコにも見放され、テンションダダ下がり。

ブツブツ言い続けて歩く私の目の前に、立ち上る赤のトンネル、赤の絨毯が出迎えてくれました。

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圧巻は、「黒門」。風情あふれる秋月城の大手門だった門、その周りを彩る赤、黄、緑の色、色、色・・。

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濃いも薄いも数ある中に。空から色の粒が降ってくるような、なんだかポロックの抽象画を見るような。

珍しいものも見つけましたよ。色が移りゆく途中の紅葉の葉。足元に落ちていました。

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それにしても秋月。
紅葉以外の風景にも心奪われました。見事な苔。

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美しい川のせせらぎ。

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ワインレッドの心。

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歩行者への配慮もありがたい限りです。
そして帰り道のパーキングエリアにこんな格調高い名前も。

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見て感じ、心が喜ぶ秋の月。織りなす風景に気持ちが洗われた一日でした。

投稿者:井上二郎 | 投稿時間:14時04分 | 固定リンク


2016年11月25日 (金)山の神


紅白歌合戦の出場歌手が発表されました。もうそんな時期ですね。紅白と言えばやはりサブちゃん。すいません、敬意を込めて。

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もう紅白は出ないとのことですが、紅白と言えば北島三郎さんの「まつり」な世代の井上二郎です。「や~まのかみぃ~、う~みのかぁみぃ~(山の神、海の神)」と熱唱する紙吹雪の向こうに見えるサブちゃんを見て、「ゴーン」というゆく年くる年を見て、で、年越しですよ。やっぱり。

福岡県久山町に、こんな名前のバス停を見つけました。

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「おおっ、山の神!?ってことは、『まつり』だな、こりゃ」なんて言っていたら。なんとホントに祭り中でした!

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「かかし祭り」ですと?うーむ、わたくしの大好物の匂いがするな。よし、潜入だ。

と見えてきたのは、「かかし」。

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うむ、いわゆるかかしだわ。これが・・祭りか・・?

とその時、たんぼの真ん中で綱引きをする一団が!

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なんと!これぜんぶ、「かかし」

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はっ!!気づくと、私の周りにいるのは、そこかしこ「かかし」だらけではないか!!!!

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あっちのタマ入れも。

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こっちの遊びも。

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よし、こうなったら祭りに熱く参加だ。
まず、題して「家族団らん」

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牛飼いのかかし、なぜかヒップホップ風。カカシダYO!

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人形であるかかしが人形を抱えるかかし。

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顔がトゥーマッチリアル。

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カメラマンかかしは、なんだかスリーナインの車掌風。

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なんだか楽しくなってきた。紛れ込んで、かかし化してみよう

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いや~、ここまで「かかし」を堪能する経験が人生で出来るとは
会場には田んぼアートもあって。

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「山笠」や「どんたく」だけじゃない、こんな祭りも楽しめる。福岡の奥の深さにまたひとつ、じんわりと感動したのでした。

そろそろ本格的な冬の声が聞こえてきましたね。
ことしも残り1か月ちょっと。
「風邪などひかぬよう、楽しくわらって過ごしましょうね」。紙吹雪ではなく、枯葉が舞い散るバス停にて。山の神から聞こえてきました。

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投稿者:井上二郎 | 投稿時間:16時06分 | 固定リンク


2016年11月21日 (月)かっこいい男


大好きなお笑い芸人の一人である飯尾和樹さんが、芸人仲間のウド鈴木さんと激しい言い争いになったそうです。
「どっちが整形で安くブラッドピットに近づけるか?」

わかるわ~。
「朝起きたら『華の無い顔ブーム』が巻き起こってないかな~」と真剣に夢想していた井上二郎です。何度も出しますが、指名手配とあだ名がついていた沖縄サミット当時の記者証をどうぞ。

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女子にモテないのは男子校のせいだと言い聞かせていたあの頃。男子校が終わっても変わらない現実に、「カッコよくなりたい」と思い続けていました。カッコいい=ブラッドピットみたいな「顔」。もはや人工的な処置を決断か・・と思っていたところ、変わった女性に拾ってもらい結婚したためその思いはやや薄らいでおりました。

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先日。その変わった女性がママ友会ということで、愚息を連れて回転寿司に行きました。
大喜びで飲み物のように寿司を流し込む息子。「サーモン何皿目だ?もういいんじゃない?・・」などと言いながら、ぼんやりとその奥のテーブルの様子が目に入ってきました。
中学生くらいのお兄ちゃん、小学生くらいの妹、お父さんと、お母さん。
お兄ちゃん、野球でもやっているのかしら。きれいな丸刈りで、次々とタッチパネルで注文していきます。しゃべる暇も惜しいんでしょう。食べる食べる。

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次の瞬間。私の目はくぎ付けになりました。
勿論内容は聞こえませんが、お兄ちゃんがボソボソッと何か喋りました。するとお父さん、ぐりぐりっとその坊主頭をなでて、そして。青々とした頭に、「チュッ」とキスをしたんです!

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何事もなかったかのようにまた食べるお兄ちゃん。お母さんも、妹ちゃんも、特に気にとめた様子もありません。でも、嬉しい報告があったんでしょう。

わかるわ~。
かわいいもの。丸刈りだろうが、口応えしようが、スネてようが。
そんで坊主頭に「チュッ」って出来るお父さん、カッコいいな。ジャージ姿も、なんだかカッコいい。「男の価値は何で決まるのかな。そんなの家族に決まってるでしょう」ミュージシャンの斉藤和義さんも歌ってたな。

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「カッコいい男を見た」。楽しいご飯は満腹感以上の満足感がありました。わかるかい?あの日の俺よ!

投稿者:井上二郎 | 投稿時間:11時11分 | 固定リンク


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