2020年1月27日(月)
出演者:食探料理人 小松光三さん/食探案内人 山口瑛己アナウンサー
今回の食材は、越前町で「ミズベコ」と呼ばれる深海魚。正式名称は、ノロゲンゲといい、県内では、ミズウオの名でも親しまれています。体長30センチほどで細長く、透き通った寒天質の身には、コラーゲンがたっぷり含まれています。見た目は風変わりですが、味は絶品。溶けるような柔らかな白身とトロっとした独特の食感の寒天質が癖になります。越前漁港の市場を訪ねると、カニのかたわらにミズベコを発見。ミズベコは、底引き網でとる魚で、寒い冬が旬なんです。でも、日持ちがしないため、地元でしか食べられていません。
この味を求めて、地元の鮮魚店へ。軒先には、ミズベコの干物が干されています。越前町では干物にして、長い間味を楽しむ工夫をしています。皮をつけたまま、3日ほど干すと、生とは違って、うまみが凝縮した濃い味わいになります。「カニに比べたら、値段は月とスッポンだが、味は互角」と、店主の小松光三さん。地元の人はもちろん、故郷を離れた人もミズベコを「忘れられないふるさとの味」と話すそうです。
今回は、ミズベコを使った、越前町の冬の味を教えてもらいます。
「ミズベコのおつゆ」
「干物の素揚げ」