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ニュースザウルス 食探いろどりレシピ 2019年10月28日(月)

食探いろどりレシピ

2019年10月28日(月)
出演者:食探案内人 北川玲子キャスター

「絶品!若狭ぐじ 美味のヒミツ」

 「アマダイ」の魅力を発見するシリーズ第1回。古くから、「ぐじ」の名前で知られているアマダイ。中でも上等なものは「若狭ぐじ」と呼ばれ、一匹一万円以上するものもある高級魚です。
 まさに若狭を代表する海の幸。やわらかな身に甘みとうまみがあるアマダイ。これから冬にむけてひときわおいしくなります。そのおいしさの秘密を調べるため、やってきたのは、アマダイの水揚げが盛んな小浜漁港。こちらでは、アマダイの中でも選りすぐれたものだけを若狭ぐじという名を付けてブランド化しています。漁から戻ってきた漁師の子末哲也(こすえ・てつや)さんは、まず、漁が特別なんだといいます。若狭ぐじを名乗ることができるのは、はえ縄漁や一本釣りでとれたもののみ。この漁法だと網と違って、繊細なアマダイを傷付けずに丁寧に釣ることができるんです。さらに、水揚げした後は、選別作業に入ります。漁連の職員がまず見た目に傷がないか、魚体が太っているか厳しくチェックします。これをクリアしたアマダイは、漁連がアマダイ専用に作った、自動的に100gずつの大きさに仕分けができる機械に載せられます。これで若狭ぐじになれるのは、500g以上。釣られたアマダイのおよそ3割ほどしか認められない厳しい基準です。そして、晴れて若狭ぐじになった後も特別待遇。美しい形と鮮度を保つため、丁寧に箱詰めされます。こうすることで、72時間、生でも食べられるようになるんです。
 厳しい基準を乗り越えて名乗ることができる若狭ぐじ、とれたての味を一度食べてみたいと哲也さんのお母さんが営む民宿を訪ねました。お母さんのとし子さんは、ぐじの姿と形が大好きなんだそうです。今回は、ぐじの新鮮さをいかして刺身を作ってもらいました。ぐじををさばいていくと、プリプリと肉厚な白い身が現れました。さらに、とし子さんのオススメは、皮付きの刺身。こちらは、食感がコリコリとしてまた違った味わいになります。とし子さんは、天然のぐじのおいしさを広めていきたいと話します。
 ブランド品、「若狭ぐじ」。様々な人の手で守られている味でした。