訪ねたのは、福井市三留町。60世帯余りの小さな地区で納豆は作られています。
生産者の後藤基栄さんは、米や野菜を作りながら納豆を生産しています。
作っているのは、地元産の大粒大豆を使った「五位山納豆」。ほくほくとした食感が自慢の一品です。
他にも、発芽前の大豆で作った、うまみ成分が多い「発芽納豆」や、独特の甘みが魅力の「青大豆納豆」、さらに香り豊かな「黒大豆納豆」など、豆の特性を生かし、様々な納豆を生みだしてきました。
加工場は、8畳ほどの小さな場所。地区の女性たちが、真心こめてすべて手作業で納豆を作っています。
手間暇かけて作るため、月に1000個ほどしか作れません。豆の発酵も、後藤さん特製の発酵機でじっくりと行います。
後藤さんが納豆を作り始めたのは9年前。納豆が大好きな孫に自分の作った納豆を食べさせたいと思ったことがきっかけでした。
以来、すっかり納豆作りの名人となった後藤さん。今では小学校でも納豆作りを教え、「納豆先生」として親しまれています。今回はそんな後藤さんの愛情たっぷりの納豆を使って料理を作りました。 |