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放送日:2015年7月28日(火)
出演者(ほっ旅人):羽生ちひろキャスター

 海辺の暮らしを訪ねて ―福井・高浜町―

夏、関西からの海水浴客を中心に1年で最も海が賑わう高浜町
遠浅で白砂の浜辺が人気の海水浴場に15万人が訪れます。
しかし、今回旅したのは海水浴だけじゃない、“ひと味ちがう”高浜町。
海に面した塩土地区には、ある珍しい町並みがあります。
地元の民俗資料館で働く壁舘正明さんに案内してもらいました。



珍しい町並みとは、地区にある“家の表札”。
そこに書かれた名字は、「鯛取さん」「鰺本さん」「貝谷さん」「砂浜さん」「魚瀬さん」・・・海にまつわる名字の家が20軒近くありました。一説では、先祖代々の生業が明治時代に名字となって定着したと言われています。

そんな地区で家の庭先に見つけたのは小さな稲荷神社
漁師の無事と大漁を祈願するため、家族たちが神社に参拝に来ていたそうです。



高浜町は戦後、国内で1・2位を争う鯖の水揚げ量を誇る漁師町でした。
しかし、昭和30年代になると漁獲量が減り、現在地区に残る漁師は9人に。
そこで町は、12年前にある夏祭りを始めました。その名も漁火想(いさりびそう)です。
夏の風物詩・イカ釣り船の漁火をアイデアに浜辺にもその輝きを取り戻したいというこの夏祭り。
最近では関西からバスツアーが出るほど人気が出てきました。



その祭りで若者たちが立ち上げたイベントが、漁火想でしか見ることのできない豪快な花火
実は、すべて市販の花火だけで作り上げています。
制作現場を訪ねると、作業していたのはプロの花火師ではなく、地元の有志40人。
大工や建具師のメンバーが中心となり、廃材を使って花火の噴射台を手作りするなど、1年がかりで準備を進めます。
祭り本番は2015年8月22日。今年はどんな花火が見られるのでしょうか♪


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