2022年04月22日 (金)あわら市細呂木地区でみつけ隊!【上原 美穂】

4月18日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、あわら市細呂木地区をご紹介しました。
あわら市の北にある細呂木地区。
石川県との境にあります。この日は、雲一つない青空でしたよ。
さて、今回の指令は?
指令 時空を越える!? 細呂木地区でタイムスリップせよ!
まず出会ったのは、細呂木公民館の館長、近藤辰浩(こんどう・たつひろ)さん。
細呂木地区にある歴史的な場所や、みなさんがよく知っている場所をスケッチしているんです!
どれも素敵ですよね☆
描かれている中には、地区内にある「かつて暮らしを支えた大切な場所」もあります。
さっそく、近藤さんの絵の中にタイムスリップすることに!
まずは、この場所!
いざ、タイムスリップ!!! 着いたのは、広場のような場所。
ここは、奈良時代から平安時代に鉄を作っていた「製鉄所の跡地」なんです。
今は土の壁のように見えるここが、製鉄所の跡だとされています。
こちらは、たたら製鉄遺跡保存会・会長の竹内輔常(たけうち・すけつね)さん。
鉄を作るための砂鉄や木炭などの資源が豊富だったという細呂木地区。
古代、土地を開拓するのに欠かせない農具を作るため、その材料として鉄を生産していたそうです。
公民館長の近藤さんのスケッチに描かれていたのは、これ。
当時の製鉄炉の模型なんです。
そしてこれは、炉の中に空気を送りこむ装置「たたら」の模型。
この製鉄法、「たたら製鉄」と呼ばれています。
製鉄炉もたたらも、模型はすべて手作り。
「歴史的に重要なこの場所を守っていきたい」と保存会の皆さんが整備しました。
古代の細呂木の歴史を、今に伝え続けている場所なんです。
続いては、この絵の中にタイムスリップすることに!
着いたのは、山のふもと。
15分ほど歩くと、見えてきたのは、薄暗い穴!!
中を進んでいくと・・・
神秘的な空間が!
実は、ここは「石切り場」なんです。
明治20年ごろから戦後セメントが普及するまでの間、ここから石が切り出されていました。
ここの石は加工しやすく、住宅の基礎や火鉢などによく使われていたそうです。
古代に続いて、明治にタイムスリップしましたよ。
近藤さんが、晴れた日にしか見られない、とっておきのものを教えてくれました。
石が切り出されてできた隙間から、だんだんと午後の光が入ってきます。
石切り場の溝にたまった水の表面が風で波立つと、その波紋が天井に映るんです!まさに幻想的!
季節によって変わるそうですが、今の時期は、3時40分から4時頃だけに見られるそうなんです。
この石切り場、写真映えすると人気で、4年前からは案内も始めたそうです。
時間だけでなく空間も、どこか遠くに旅をしたような気分を味わえました♪
※石切り場は、現在は私有地なので、許可なく立ち入ることはできません。
案内など詳しいことについては、下記にお問い合わせください。
■お問い合わせ
細呂木公民館
住所:あわら市滝63ー21
電話:0776(73)2151
