2021年03月17日 (水)越前市岡本(おかもと)地区でみつけ隊!【北川玲子】

3月15日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
越前市岡本地区に行ってきました♪
越前市の東部、岡本地区。1500年続く越前和紙の産地です。
地区ではおととし、貴重な資料が発見されました。
およそ150年前に開催されたウィーン万博で、
越前和紙に贈られた入賞のメダルです。
明治時代に日本が初めて公式参加した海外の博覧会。
当時のメダルがこうして残っているのはとても貴重なんだそうですよ。
和紙の歴史が息づく岡本地区。
ここで元気に生活するのが、こちらの2頭のヤギです。
(左)ひげが美しい「ひげこ」と(右)人懐っこい「そのこ」。
どちらも女の子です♪
地区にある中印町の皆さんが、おととしから飼い始めました。
紙が豊富な地区で、おなかいっぱい紙を食べるため…?
ではなく、じつは使われていない土地が荒れないように、
雑草を食べてくれているんです!
地域の人たちが交代で世話する中で交流が生まれ、
いまではみなさんの絆も深まっているそうですよ。
そんな岡本地区での指令は、
「和紙の伝統を守り継ぐ情熱人を探せ!」
まず訪ねたのは、越前和紙の歴史を紹介する資料館「綴りの家」。
この建物は、江戸時代に和紙で富を築いた豪商「小林家」ゆかりの住宅なんです。
おととし、資料館として生まれ変わりました。
最初の情熱人、
この家で生まれ育った後藤輝子(ごとう・てるこ)さんと、
歴史大好き!吉田勝雄(よしだ・まさお)さんに、
家の中を案内していただきましたよ!
展示を見ている途中、ある事に気付いた私…。
じつは、こちらの展示物のほとんどがおふたりの手作りだったんです!
豪商「小林家」の功績から地域の歴史まで幅広い内容を調査し、
展示を作り上げていました。
新たな歴史を発掘し語り継ぐ、おふたりの姿!まさに情熱人ですよね♪
続いて訪ねたのは、昭和21年創業の製紙工房。
この工房では、主に和菓子の包装紙を作っています。
昨年5月には、生産者が減る和紙業界を盛り上げ、販路を拡大するために
和紙雑貨の販売スペースもオープンさせました。
ここで出会った情熱人は、こちらの栁瀨靖博(やなせ・やすひろ)さん。
栁瀨さんはいま、和紙の魅力を発信する担い手をつくろうと取り組んでいます。
それが、独自の紙すきインストラクターの育成講座。
参加者に紙すきの技術を学んでもらって、
全国各地でそれぞれでワークショップを開いてもらおうというのです。
この日も、県外から大学生が受講に訪れていました!
最大の目的は、越前和紙に興味をもってもらい、ファンを開拓していくこと。
参加していた大学生たちも、実際に体験してみないとわからない
紙すきの難しさと楽しさを感じたようです!
ここで学んだことを活かして、自分の大学でもワークショップをしてみたい!
と話していましたよ。
それぞれの思いで伝統を守り継ぐ、情熱人のみなさん!
「越前和紙のさと」として、可能性がますます、広がっていきそうです!
おかえり!和紙のふるさとへ。
あなたが知らない和紙のこと、もっと知ってね♪

トラックバック
■この記事へのトラックバック一覧
※トラックバックはありません