2021年06月04日 (金)坂井市長畝(のうね)地区でみつけ隊【太田 実穂 】

5月31日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、坂井市の長畝(のうね)地区です。
山々を望む緑豊かな土地に数多くの史跡が点在しています。
<越前豊原古道>
1300年前にタイムスリップできるスポット「越前豊原古道」。
泰澄大師がこの周辺にお寺を建立したと伝わる場所です。
その史跡を巡るツアーも開かれました。
<実盛堂>
時は移り、源平合戦の時代を生きた武将、斎藤実盛をまつるお堂です。
実盛は、越前国出身で、長畝に所領があったことから、
毎年祭りが開かれるなどいまも地域の人たちに大切にされています。
<蕎麦河戸八幡宮>
こちらは、竹田川の堤防沿いの林の中にある神社です。
「蕎麦河戸」という由来は、かつてソバなどの穀物を運んでいた船着き場が
近くにあったことだと言われています。
縁結びや子宝祈願に御利益があるといい、大切にされています。
<指令>「宮崎県から受け継がれた300年以上の歴史をもつ神楽とは?」
宮崎県には、国の重要無形民俗文化財にもなっている「高千穂の夜神楽」などの
神話にちなんだものなど200以上の神楽が受け継がれています。
その宮崎県から伝わった神楽が毎年、長畝地区の八幡神社で奉納されているんです。
それがこちら。
福井県無形民俗文化財に指定されている「日向神楽」です。
今から300年ほど前に、日向国、今の宮崎県の延岡藩主であった有馬清純が、
丸岡藩主になったときに神楽の舞人とともに伝えたものです。
演目は、高千穂の夜神楽と同じ、「天岩戸神話」。
隠れてしまった天照大神に再び姿を現してもらおうと岩戸の前で舞いを踊ります。
ほかにも一部の曲や楽器の形などが宮崎県の神楽と共通しているんです。
この日向神楽は、丸岡藩のお抱えの舞人によって舞われていましたが、
藩の廃止により、存続の危機が訪れました。
そのとき、立ち上がったのが長畝の人たち。
神楽を受け継いでいくことを決め保存会を結成しました。
長畝地区には「日向神楽」を後世に伝えていくために、
「日向神楽伝承館」という施設があります。
有馬清純が、丸岡藩に伝えた当時の貴重な品など、
これまで保存会が守ってきたおよそ500点の資料が収められています。
長畝地区は、
「の」残る歴史を 「う」受け継ぐ 「ね」熱気がすごいまち
■お問い合わせ
のうねの郷コミュニティセンター
住所:坂井市丸岡町八ヶ郷24-9
電話:0776-66-7446
