2022年12月22日 (木)坂井市加戸・公園台地区でみつけ隊!【北川 玲子】

12月19日(月)放送の「ほやほやみつけ隊」は、
坂井市加戸・公園台地区に行ってきました♪
坂井市の北部、加戸・公園台地区。丘陵地に畑が広がり、農業が盛んな地域です。
憩いの場所になっているのは、コミュニティセンター。
この日は、体操サークルのみなさんが活動していました。
音楽に合わせて、楽しそうに柔軟体操をしていましたよ~!
そんなセンターに、冬になると登場するのが…
イルミネーションです!
ことしで5回目。今回は「光の水族館」がテーマになっています!
中央で輝く「クリスマスツリー」と「ペンギン」は、
地域の子どもたちがデザインしたそうです。
加戸・公園台地区での今回の指令は…
「先人からの贈り物!“旧門”の教えを調査せよ」
訪ねたのは、地区にある加戸小学校。
入口ではなく、体育館とプールの間という不思議な場所に、古そうな門を発見しました!
齋藤校長にお話を聞いてみると…。
この門は、今の校舎ができる前、昔の加戸小学校の門だったそうです。
なんと100年前の大正時代からあるそうですよ!
今では、「旧門」として親しまれているこの門。
大事にされている理由は、この門に刻まれた“文字”にあります。
この門には、
「書有れども読まざれば子孫愚かなり。」
「田有れども耕さざれば倉廩(そうりん)虚(むな)し。」
という漢文が刻まれています。
中国・唐の時代の詩人・白楽天(はくらくてん)の詩が元になっているという2つの言葉。
「本や田んぼがあっても、実際に読んだり耕したりしなければ意味がない。」
学ぶことや働くことの大切さを教えています。
今では、加戸小学校の校訓として、子どもたちが毎朝ホームルームで暗唱しています!
この言葉を胸に、日々新たな学びが重ねられていますよ!
5年生の皆さんが、ことし始めた活動を教えてくれました。
見せてくれたのは、鉢に植えられたお茶の木。
実は加戸小学校、校章にお茶の花が描かれています。
というのも、加戸地区は昭和50年代までは茶畑が広がっていました。
県外にまでお茶を出荷する産地だったそうです。
しかし、大規模な土地改良で姿を消してしまった茶畑…。
加戸のお茶を復活させようと、ことし、5年生がお茶の木を育て始めたんです。
そんな子どもたちを見守るのは、御年87歳。かつてお茶農家だった西善夫さんです。
大好きだったお茶の復活に協力したいと、
西さんは子どもたちにお茶の授業を開いています。
加戸のお茶を忘れず子どもたちが再生プロジェクトをしてくれることについて、
こんなにうれしいことはない!と笑顔で話してくれました。
旧門の教えを実践する動きはほかにも。
地区に住む梨農家、木下良治さんです。
木下さんは農家仲間たちと一緒に、
毎年子どもたちにサツマイモやスイカづくりなどの農業体験を続けています。
土と触れ合う機会が少なくなった今の時代、
農業体験を通じてたくさんのことを感じてほしいと話していた木下さん。
次の世代に、農業の楽しさや大切さを伝えていきたいそうです!
大人から子どもへと受け継がれる旧門の教え。
先人が未来に残した、大切な贈り物でした★
/メリークリスマス♪\