2021年10月08日 (金)池田町・下地区でみつけ隊!【羽生 ちひろ】

10月4日(月)の「ほやほやみつけ隊」は、池田町の下(しも)地区をご紹介しました。町の北西部、越前市や福井市と接していて、山すそに細く伸びる4つの集落からなります。
今回の一福丸からの指令は、
指令 つながりを生む“珍スポット”へ!
珍しいものを探してまず向かったのは、「熱き男の戦い」が行われるという八幡神社です。
戦いとは、毎年9月に行われる『盃とり(さかずきとり)』のこと。
その名の通り、さかずきを男たちが全力で奪い合うという珍しい行事です。実りに感謝する秋の神事の一部で、勝者にはお神酒が振る舞われます。激しい戦いの中にも笑顔が絶えず、年に1度の楽しみになっているそうです。
私も体験させて頂きましたが、完敗・・・。
熱き戦いで地域の仲を深めている“珍スポット”でした。
次の“珍スポット”は、「真っ暗!」な場所。
山の中にありました。
『初代清水谷隧道(しみずだにずいどう)』。
明治42年に作られたトンネルで、越前市へとつながっています。昭和初期まで使われていましたが、今はその役目を終えて封鎖に。
高校時代にこの隧道を通っていたという藤田さんに特別に案内して頂きました。
(※池田町教育委員会と清水谷区の許可を得て入っています。)
中はゴツゴツとした岩肌が続き洞窟のよう。岩石を手作業で掘って作られたそうです。ライトを消すと、こんなに真っ暗!
藤田さんは、暗闇の中をまっすぐ歩くために毎回木の棒を持って入り、壁をつたわせて歩いたと言います。
この隧道が出来たことで峠を越えなくて済むようになりました。今に比べれば不便な道でも、当時はこの隧道が生活の大きな助けになっていたそうです。“珍スポット”2つ目は、思い出の残る貴重な文化遺産でした。
ちなみに、人が通らなくなった隧道は今、コウモリの憩い場になっています。
下地区には、歴史や伝統を大切にする人々の姿がありました。

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