2017年09月16日放送放送内容まるわかり!

写真うつりが世界を変える!? "SNS映え"狂詩曲ラプソディー

SNS利用者が増え続けるなか、最近話題なのが「SNS映え」。華やかで目を引く写真が撮れるスポットやモノを指す言葉で、若い女性を中心にSNS映えを求める風潮が広がっています。 今夏のナイトプールや、見た目にもこだわったかき氷のヒットの裏にもSNS映えがあると見られており、個人消費アップのカギとして企業も注目。一方で、撮影が迷惑行為に及ぶケースが問題に。「SNS映え」で何が起きているのか?深読みします。

今週の出演者

専門家

はあちゅうさん(ブロガー・作家)
藤元 健太郎さん(コンサルティング会社 代表)
高橋 暁子さん(ITジャーナリスト)
中谷 日出(NHK 解説委員)

ゲスト

髙田 延彦さん(元総合格闘家)
壇蜜さん(タレント))

今週のグラフィックレコーディング

グラフィックレコーダー
山田 夏子さん


首藤 アナウンサー
おふたりはSNS映え、写真撮る時に意識したりしますか?

壇蜜 さん
私、自分のことそんなに好きじゃないんで撮らないんですよ。この間、こんな巨大な蛾(が)を撮りました。「これはいいぞ」って。

髙田 さん
インパクトありますよね(笑)。私はあんまり意識しないですね。

首藤 アナウンサー
いまは写真うつりがかなり大事なんだそうですよ。まずこのプレゼンから見ていきましょう。


プレゼンテーション

徳永 アナウンサー
どうも、おはようございます。

髙田 さん
ちょっと派手じゃない?

壇蜜 さん
ピンクで、いつもと違う。

徳永 アナウンサー
ふだん着ですけど。実は、SNS映えする写真には特徴があって、ピンクを基調としたカラフルが受けるというのを聞きまして。きょうから模型も衣装も真っピンクでまいります。
私はね、SNSのスーパーコンサルタントとして、やってまいりました。このプレゼンを聞くとですね、やらざるを得ない。やりたくなる。間違いなしでございます。

壇蜜 さん
本当?

徳永 アナウンサー
そうです。やってらっしゃらないっていううわさを聞きましたけど?

壇蜜 さん
やってないです。

徳永 アナウンサー
ダメウーマンですね、これは。やらなきゃいけません。

壇蜜 さん
どっかで聞いたことあるよね(笑)。

徳永 アナウンサー
インスタグラムってすごいんです。

始まって7年足らずですが、いま世界で7億人が使ってる。日本でも1600万人で、20代の女性に限定していくと、半数以上の方が使っている。

これ、ヤングの常識!
初めて聞いた方のために、インスタグラムとは何かっていうと、

いわゆるSNSの1つでございます。この番組でもお世話になってますが、ツイッター。これはつぶやきを、ネット上で見せ合いっこして楽しむものですね。
フェイスブックやってる人も多いですね。近況報告ですから、友達と日記の見せ合いっこをして楽しんでると思ってください。
じゃあインスタグラムはというと、これです。
画像、主に写真に特化しているのが大きな特徴です。

やってない方のために、イメージ、こんな感じです。
要は、アルバムの見せ合いっこをしているような感覚だと思ってください。何がいいって、簡単です。

だって、写真はもうスマホで撮るのが当たり前ですから、パシャッと撮ったものをワンタッチで投稿できちゃいますね。
そして、文字を書かなくても必ずしもいいですから、楽ちんなわけです。それでいてSNSですから、友だちから「いいね!」って押してもらえたり、あなたの写真が本当に好きだから、あなたが撮ったら自動的に私見られるような設定にしていいですか?あなたに私ついていきたい。「フォロー」というんですけど。

首藤 アナウンサー
知らない人からも。

徳永 アナウンサー
そう。たくさんの人が反響を寄せてくれる。こんないいことない。
つまり、「いいね!」の数やフォローの人の数を増やしたいと思う人も増えてくるわけです。そうすると、いい写真撮れないかな、いい被写体はないかな。

映えるものはないかなって、世の中を見るようになります。だから、「SNS映え」とか、「インスタ映えする」なんてことを最近言うんですね。
SNS映えするものを探してる方、センスのいい方はどれぐらいか。ご紹介したいのがこの方です。nanoさんという方。

いかがでございます?

髙田 さん
夢の園だね、もうね。

壇蜜 さん
まぶしい。

髙田 さん
リカちゃんの世界みたい。

徳永 アナウンサー
びっくりするのは、nanoさんはタレントさんでも、モデルさんでもない。25歳の会社員。サラリーマンなんです

壇蜜 さん
えーっ

徳永 アナウンサー
始めてまだ1年たってないんですが、フォロワーが3万5000人いる。新しいスターが生まれてるわけです。

壇蜜 さん
すごいですね。

徳永 アナウンサー
取材していくと、若い女性に「いいね!」を押してもらえる写真には、だいたい共通点があるっていうのが分かってきました。

まず、「カワイイ!」。そして、「カラフル!」。そして、うまく「カコウ!」してある。

壇蜜 さん
カコウ?

徳永 アナウンサー
デジタル写真ですから、加工簡単。色補正もできるし、あと、装飾を加えることもできます。nanoさんでいうとね、全体的にピンクに少ししてるそうです。あとね、ここ。虹。こういったものは、あとからさり気なく足すこともいまできるんです。

髙田 さん
そういうの、ありなんだ。

徳永 アナウンサー
そう。カワイイ!カラフル!カコウ!これを覚えていただきましょう。
ちなみにこちらにもう一方ご用意しております。

髙田 さん
あれ?

首藤 アナウンサー
高田さん。

髙田 さん
ずいぶん黒っぽくないですか?くらーい感じが。

壇蜜 さん
でも、おいしそうですよ、とっても。

首藤 アナウンサー
妙に落ち着くんですけど、私は。

徳永 アナウンサー
「いいね!」を増やすためにも、かまぼこの量を増やすとか、そうしていただいて。
でも、みんなnanoさんみたいになんなくてもいいじゃないっていう人もいると思います。

髙田 さん
うん。無理ですよ。

徳永 アナウンサー
でも、なぜ私がお勧めしてるかというと、これ、おしゃれにとどまらない。日本経済を変える存在と言われてるんです。

首藤 アナウンサー
経済が動く?

徳永 アナウンサー
動く。この機能をご紹介したいんです。「ハッシュタグ」。

例えば、新宿に行っておいしいカフェラテを飲みましたと。その時にキーワードを、#マークのあとにつけるのをハッシュタグっていうんですけど、「#カフェ」「#新宿」って書いとくんです。こうすると検索で引っかかる。
同じSNSをやってる方が、新宿に来て、おいしいカフェないかなって同じキーワードで検索すると、この写真がヒットするんです。

髙田 さん
へぇー。

徳永 アナウンサー
この写真を調べて、場所見つけて行くんです、皆さん。つまりですね、若い人は、いわゆる私たちが一般的に言ってる検索サイトではなくて、SNSで検索する人が多いんです。ということはですよ、企業や自治体は、自分とこの商品や観光地の写真を若い女性の人にいっぱい撮って回してもらえれば、広告になる。

壇蜜 さん
そっか。ハッシュタグがそのままPRになるんですね。

徳永 アナウンサー
うちのものをよろしくお願いしますっていう競争が、もう始まっているんです。
さあ、その影響の数々、一気にまいります。まず、こちら。

大手の飲料メーカーから実際出てる商品です。このお茶、味は全部一緒です。でも、パッケージを16種類作りました。おしゃれな写真撮ってもらえないかなっていう狙いがいま当たっているそうです。

首藤 アナウンサー
確かにかわいい。見かけないですよね、でも、こういうボトル。

徳永 アナウンサー
通販で、どの柄来るか分かんない。

壇蜜 さん
お楽しみなんですかね。

徳永 アナウンサー
そういう戦略も、組み込まれてるんですって。まだあります。

旅行会社の中には、SNS映えする写真が撮れますよっていうのをうたい文句にした旅行商品が出てきています。旅行といえば世界遺産とか、おいしいもの、ショッピングとかありますが、そうじゃないんです。かわいい写真が撮れることがいちばん。
例えばこれ。バリ島ですが、かわいいですね。これ、更衣室です。これが話題になって、これ撮りに行きたいって人もいるそうです。
それから、お隣・韓国のソウル。これ、商業施設のとある壁面です。壁です。コンテナになってて、これを撮りに行きたいっていう人もいまいらっしゃるそうです。

壇蜜 さん
みんなコンテナとか更衣室の前に行くんですか?

徳永 アナウンサー
これ、普通の壁。壁っちゃ壁。これ、実はほかの商品に比べるとちょっと割高な設定になってるとはいえ、いまこれに応募する方、すごく多いんですって。

髙田 さん
じゃあ、そこへ行って写真撮るのが目的で、ソウルに行く、バリ島に行くってことなの?

徳永 アナウンサー
さっきの街頭インタビューもそういう人が多かったですよね。どうですか?これでデフレ脱却するかもしれませんよ。ちょっといま強く言いすぎましたけど。

地域も動いています。鳥取県の山あいに恋山形駅っていうのがあります。恋っていう名前にちなんで、駅舎全部ピンクにたまたま塗ってたら、これが写真で紹介されるやいなや、SNS上で人気になって、これ1度見たい、私も撮ってみたいって若い人がどんどん来てるそうです。ちなみに山あいの駅で、1日の乗降客数は3~4人の駅です。

首藤 アナウンサー
いまや女の子たちが増えていると。

徳永 アナウンサー
たくさん来てるそうですよ。

もういっちょいきます。愛知県の犬山城です。もともとはお客さんの年齢層は比較的高めでしたが、いま若い人が多いんです。これです。
神社の絵馬がピンクのかわいいものだとSNSで紹介されるやいなや、若い人が来る。もっと写真撮ってもらおうと、ハート型のピンクのもなかとか、カラフルなおだんごとかを作って、皆さん、若いお客さん呼んでいこうとやってるそうです。1年前に比べて、2万人多いペースでいま観光客どんどん来ているそうです。
さらにですね、企業や自治体に、SNSでこうやると、もっといい効果が出ますよってことをアドバイスするお仕事も出てきまして、きょうお越しの藤元さんはそのお仕事もなさって、

お詳しいわけです。
さあ、まだぴんときてない人がもしやいるかもしれませんが、だめ押し。これ。

国の調査です。SNSに写真や動画を投稿している人のうち、"SNSに写真を投稿するため"に外食をした、旅行したと答えた方が、なんと、それぞれ4割前後もいらっしゃる。もう実体経済に影響が出てるというわけです。さあ、これでやらないという方がいるだろうか。いや、いない。

首藤 アナウンサー
始めますか? 壇蜜さん。

壇蜜 さん
いやあ、でも、まだちょっと、ナウなヤングのものなんじゃないかなって思っちゃうんですよね。

髙田 さん
いろんなとこが、SNSを目的でその場所に来てもらうために、だいぶ自分を曲げてるっていうか、ぶれてるってことじゃないんですか?

壇蜜 さん
塗ったり、貼ったり。

髙田 さん
ええ。絵馬をピンクにしたりとか。

視聴者の声

東京都・60代・女性
「SNSに写真を投稿すると何かいいことがあるんでしょうか?」。

兵庫県・60代・男性
「夢中になる理由を知りたい」

首藤 アナウンサー
と、すでにいただいてるんですけれども。

壇蜜 さん
でも、興味があるんですね、皆さん。

首藤 アナウンサー
はあちゅうさんは学生時代からカリスマブロガーとして活躍されていて、インスタグラムをはじめ、さまざまなSNSを使いこなす達人でいらっしゃるので、その楽しさをぜひ伺いたいんですけど。

はあちゅう さん
インスタグラムっていうツールがすごく新しく聞こえるので、何が楽しいのってなってしまうと思うんですけど、楽しいってあんまり理由がないと思っていて、例えば、私はゴルフとか釣りとかはしないんですけど、ゴルフ、釣りの楽しさって何?って聞かれたら、ちょっと答えづらいと思うんですよね。
「その瞬間が楽しい」っていうのはすごく本能的なものなので、写真を撮って、自分好みに加工したりしてアップして、みんなから「いいね!」がつく。それが楽しい。一連のコミュニケーションが楽しいっていうことだと思います。あんまり深い理由はないんですけど、それを楽しいって思ってる人たちがこんなにいるっていうことだと思いますね。

壇蜜 さん
楽しいを共有するっていう感じもありますか?

はあちゅう さん
そうですね。もともと女性って、外に行くにもメークアップしたりとか、いつもと違う自分にドレスアップするのとかが好きなんですけど、インスタグラムによってその理由ができたっていうのも1つ大きいと思いますね。

中谷 解説委員
しかも、誰でも簡単に写真が上げられて、しかも、加工できれいにアップできると。

はあちゅう さん
ブログだったりツイッターだったり、インターネットって「炎上」っていう言葉もありますけど、たたかれやすい場所でもあると思うんです。
でも、インスタグラムってすごく独特の空間で、20代の若い女性が多く使ってるので、褒め合う文化があるんですね。例えば自分の自撮り写真なんて、20代の女の子がツイッターに載せたりすると、「痛い」とか、「ブスなのに載せるな」みたいな、厳しい声があったりするんですけど、インスタグラムに載せると、周りの女の子たちが「うまく撮れたね」って。その中では「盛れた」っていう、若い女の子の言葉でいうんですけど。

髙田 さん
盛れた?

はあちゅう さん
自分より、ちょっと背伸びできた、上に行けたっていうのが、「盛れた」。称賛の対象なんですね。ツイッターだと「うそついてる」って言われたりするのが、インスタだと「かわいく撮れたね」って拍手をもらえる。それはやっぱり楽しいし、自己肯定の気持ちにつながるので、それがいま受けてるんじゃないですかね。

高橋 さん
女の子みんなはまってますね。これで、いいね、すてきだねって言われたい。それが自分の満足感、自己承認欲求を満たすことにつながってるみたいなんですよね。

髙田 さん
エスカレートしていくっていうことですよね。

高橋 さん
そうなんですよ。行動がどんどんエスカレートしていってしまって、本当にそれがやりたいのではなくて、「いいね!」をもらうために行動してしまうとか、そういうことにつながってるんですよね。

藤元 さん

いままで、インターネットがはやってきて、いつでも、どこでも、誰とでも、何でも世の中できちゃう時代。コミュニケーションはどこでもとれちゃう。音楽なんかもそうですよね。音楽、どこでも聞けるようになってしまった。
音楽で何が起きてるかっていうと、ライブがいまはやってるじゃないですか。同じように、ソーシャルメディアの中でもインスタグラムは、"いまだけ、ここだけ、私だけ"っていう瞬間の価値を確認するんですね。

壇蜜 さん
逆だ。

藤元 さん
そうなんです。だから、「この瞬間の私を見て」「この瞬間のおいしいスイーツを見て」っていう、この価値が逆に高いんですよね。わざわざ韓国に行って撮った私のこの価値を見てっていう、そこにみんながいま価値を感じ始めてるっていうところが、1つ大きいところかなと思いますね。

高橋 さん
投稿することによって、ファッション誌の中に自分が入り込んで、その場の主人公になれるっていう。物語の世界。

中谷 解説委員
しかも、これまでのSNSは言葉が中心だったんですね。これ、画像が中心で、画像って世界共通語じゃないですか。世界中の人がそれを見て「いいね!」を押してくれる。全然そのスピード感、伝わり方が違うんですよね。


グラフィックレコーディング

徳永 アナウンサー
皆さんの声の流れがだいたい分かるグラフィックレコーディング、

山田夏子さんがリアルタイムで描いてくれておりますが、私も使ってますよっていう人、多いですね。 例えば

「楽しいこと共有したいじゃない」って、ストレートに書いてきてくれる人。
隣、こういう方もいるんですよ。お母さんかな。「毎日のお弁当作りの参考に使っています。写真が多いから」。

首藤 アナウンサー
へぇー、そういう使い方。

髙田 さん
でも、戻っちゃうんだけど、nanoさんぐらいの、高いクオリティーに徹底すると、結構生活の中心にこれが来るぐらい。

壇蜜 さん
インスタ中心の暮らし。

髙田 さん
例えばこのコーディネートとか考えた時に、期待感が高いから、がっかりされたくないじゃないですか。僕のはもうね、行き当たりばったり。

はあちゅう さん
画面に全部写真が表示された時に、世界観の統一があるかないかっていうのは、わりと重要ですね。nanoさんはピンクが基調になっていて、淡い色、パステルカラーというのが目立つと思うんですけど、高田さんは、何となくちょっとブラック味が強いなとは思うんですけど、あまり意識はされずに投稿されてるのかなと。

髙田 さん
ええ。

はあちゅう さん
おそらくnanoさんは何枚も同じ場所で写真を撮って、いちばん自分の世界観に合うものをアップする。その人の写真見てフォローしようかな、どうしようかなって思った時に、自分の好きなテイストで統一されてると、フォローされやすくなるんですよ。やっぱり、彼女は戦略的にインスタグラムを使っているっていう感じはしますね。
世界観の統一っていう意味でいえば、雑誌を作るように、1つ自分のウォール、「ウォール」っていうんですね、この画面のことを。ウォールの統一をしていくといいのかなと思います。例えば雑誌を買う時って、この雑誌にはこんな特集がある、こういう感じのことが書いてあるっていうので買うと思うんですけど、それと同じで、nanoさんだったらスイーツだったり、女子っていうのがすごく分かりやすいものに編集されている。そういうふうに1つテーマを自分で決めて意識してみると、かなり違うのかなと思います。

中谷 解説委員
僕、高田さんの味方をするとね、高田さんも結構いいんですよ。トーンはいいし。

髙田 さん
そうですか?

中谷 解説委員
はい。インスタ映えのポイントって、「撮るもの」、「背景」、そして、「撮り方」なんですよね。撮るものはいいんですよ。背景の選び方がまだ無頓着というか、意識されてないから、あとは撮り方なんですよね。どういう角度で撮るかっていうだけで全く変わってくるんですよ。

髙田 さん
同じものを撮るにしても、撮り方なんだ。

はあちゅう さん

インスタの特徴の1つとして、上からふかんで撮るのはありますね。ごはんも、斜めから撮ることもあれば、こういうふうに真上から撮ることもあって、斜めで撮るとどうしても背景が広く写ってしまうので、そういうのがまずい場合にはこうやって上から。

髙田 さん
そうか。分かりやすいね。

はあちゅう さん

あとは、ものすごくズームしてみる。例えばサンドイッチでも、断面にがっと寄ってみたりとか。

首藤 アナウンサー
これ、ここで切れてていいんですか?

中谷 解説委員
まるまる撮らないほうがおいしく見えるんですよ。

はあちゅう さん
そうですね。本当にインスタ映えを意識するのであれば、これは青空とかが写っていたほうがいいんですけど、屋内だったり、人が写ってしまうという時だと、こうやってあえてほかのものを捨ててっていう、その取捨選択が結構大事ですね。

首藤 アナウンサー
はぁー。

壇蜜 さん
全部写さないというテクニックもあるんですね。

はあちゅう さん
あとは、記念撮影風にならない、自然なショットみたいのはすごく女子は意識していて。

どうしても集合写真のようにみんな並んでピースをしてしまうと、それはちょっとインスタグラムの世界観とはずれてしまうので。

首藤 アナウンサー
カメラ目線だめなんですか?

はあちゅう さん
はい。女性誌に出てくるような、ふとしたさり気ない瞬間が撮れたっていう感じのものをみんな撮りたがりますね。

壇蜜 さん
"いまだけ"感、ありますね。

首藤 アナウンサー
SNSを検索で使う人たちも多いようで、

視聴者の声

愛知県・30代・女性
「ほかの人の離乳食記録を参考にしたり、カフェを参考にしたり、テーブルセットを参考にしたりしています」。

神奈川県・30代・男性
「おしゃれなカフェやおいしい店などを探すのに利用する。検索サイトよりも個人の感覚で物事が伝わる」。

高橋 さん

これまでの検索サイトで調べる場合は、公式ページとかウィキペディアなんかが出てくると思うんですよ。文章が多くて、古くて定まった情報が出てくると思うんですが、インスタなどで調べますと、いまどういうものが人気で、みんながどういうところに行っているか、どういうテイストのものが好まれているか。生のユーザーの声をビジュアル的に集めることができるんですね。

はあちゅう さん
レストランでやるとおもしろくて、その場所で検索すると、みんなが食べてるいちばん人気のメニューがビジュアルで分かるんですね。そうすると、メニューに写真が載ってない場合でも、みんなこれ食べてるからこれが名物なんだ、っていうのが分かりやすくて、私はレストランに行くと、すぐ絶対こうやって見てみますし、海外に行くとメニューが読めないなんてこともあるので、そういう時に見ると、これ食べたらいいんだっていうのが分かりやすいですね。

首藤 アナウンサー
これくださいってすぐ言える。

壇蜜 さん
海外だったら頼もしいですね。言葉いらないですね。

首藤 アナウンサー
そうですよね。企業も、そこを意識して。

藤元 さん
そうですね。高田さん、ビールお好きですか?

髙田 さん
大好きです。

藤元 さん
そういう方にはですね、こういうハッシュタグを検索してもらうとですね。

髙田 さん
「#ビアスタグラム」。

藤元 さん

ビール大好きな人で、ビールばっかり上げてる人とかいるんですよ。こういうハッシュタグつけると、いろんな世界中のビールとか、日本の地ビールとか、出てくるんですね。
そうすると、中小企業からすると、全然広告宣伝費使わなくても、ここで話題になると、ここから売れていったり、話題になっていったりできるので、マイナーな商品も結構インスタの中でいっぱい出てくる、そういうことがありますね。

壇蜜 さん
じゃあ、インスタ発祥で売れっ子になったビールとかもあるんですか?

藤元 さん
そうですね。パッケージがかわいいものを出してるビールメーカーがあって、それはインスタではすごい人気で伸びましたね。

髙田 さん
壇蜜さんは感性豊かだから、インスタやったら結構おもしろい作品できんじゃないかと思うけどね。

壇蜜 さん
敷居はまだまだちょっと...ですけど、見たい気持ちは高まりますよね。迷った時なんかは後押ししてくれそうですからね。

髙田 さん
ただ、いまの話聞いてると、色合いとかね。男性は、ちょっと敷居高いっていう現状はあるんですか?

壇蜜 さん
あの方、ピンクのスーツですけどね(笑)。

徳永 アナウンサー
ええ。普通にね。
きょう実は、こっちが肯定的な声、こっちがちょっと否定的な声で分けてます。だいたいのボリュームが分かっていただけるかと思うんですが、否定的な声、増えてきた気もします。
SNSに支配された生活のことを悪く書いてる方。

あと、「見えばかり気にして見えっ張りになるんじゃないですか」「食事や旅行そのものを楽しんでなさそうです」っていうんで、ちょっとネガティブな声も正直言うと出てきてますね。

首藤 アナウンサー
そのへんはどうなんですか?

高橋 さん

みんな、「リア充」の、すごくリアルが充実していて楽しそうな写真ばっかり投稿しているので、実は、インスタを見るとうつになりやすいっていうデータがあるんですよ。第三者が。みんながそういう生活を送っているのに、それと比べて自分は全然ぱっとしないと、落ち込んでしまうらしいんですよね。

壇蜜 さん
比べちゃうんだ。

高橋 さん

はい。で、こういうふうに見られたいということで、頑張って投稿するために無理して疲れてしまったりとか、落ち込んでしまうとか、そういう人たちっていうのが、特に若い子の中で結構目立つんですよね。

中谷 解説委員
こういう言葉があるんです。「インスタ映え」をやゆして、「インスタ蝿」。

だから、インスタ映えができるようなところへみんなが群がっていく様子を見て、蝿といったりですね、あまり見えばかり気にして、ちょっと雰囲気が読めないような活動をされてる方、そういう人たちをこういうふうに呼ぶ風潮がある。これをしなければ、たぶんインスタは平和な世界になるかなというふうに思うんですよね。

藤元 さん

これ、ことしすごいはやったんですよ。

首藤 アナウンサー
ナイトプール。

藤元 さん
まさにSNS映えでみんなが群がったんですけど、これ、ホテルからすると画期的なことで、すごい実は高いんですよ、結構。お高いプールにみんなが来てくれるなんて、たぶんインスタがなかったら、こんなブームはたぶん起きなかったんですね。二毛作じゃないですか。ある意味、夜のすいてる時がビジネスとしても潤うわけで。

首藤 アナウンサー
確かに。

藤元 さん
しかも、遠くからも来たりすると電車賃も発生しますし、経済的には波及効果大きいですよね。ツイッターっていうのは言うだけなんで、みんな、こんなの出たんだ、あんなとこ行きたいなとか、感想だけいっぱい述べるんですけど、インスタグラムは実際お金出してる行為が多いんですよ。買わないと撮らないし、行かないと撮らないですから。そういう意味では、従来のソーシャルメディアよりもビジネスに直結するものなので決して悪いことではないんですね、企業から見た時に。

徳永 アナウンサー
増えてきている声をご紹介します。肯定的、否定的の中間なのかな。「いいね!」が欲しい、

共感してもらいたいんだっていう人。リア充アピール。それからね、コメント数気になるっていう人も、出てきてます。
実は番組でもアンケートを採ったんですが、楽しんでる方が多い中で、ちょっと気になる声がありました。こちらでまとめてみました。ご紹介します。

例えば、長崎県30代男性の方です。「街のイルミネーションを写してデートのふりをした。さみしいクリスマスと思われたくなくて」。

壇蜜 さん
あららららら。

徳永 アナウンサー
20代女性の方、2ついきます。

「注目を集めたくてブランドものを友だちに借りて写真をアップした」。

「自分で作っていない料理の写真を載せて、自分で作ったと書いた」。

髙田 さん
それ、うそじゃない。

徳永 アナウンサー
ちょっと自分を大きく見せたり、ちょっと見えを張りたいっていうんで、思わずやってしまいましたっていう声があった。アンケートで、「ちょっと盛りましたか?」って聞くと、実は8割の方が「やったことあります」ってお答えになった。最も気になったのはこれです。

大阪40代男性。「友だちが少ないので、人にお金を払って自分のパーティーに来てもらった」。

髙田 さん
お金出すから来てよってこと?

徳永 アナウンサー
そう。気になって調べたら、あるんです。こういうサービスがある。

「レンタル友人」。これ、依頼者の方がそれぞれ1人写っていらっしゃいますが、あとは偽の友だちです。1人8000円です。2時間。どんなシチュエーションもオーダーどおり。

髙田 さん
私、呼んでくれたら行くよ。

徳永 アナウンサー
ばれます。

壇蜜 さん
私も行きます。

首藤 アナウンサー
ばれちゃう、ばれちゃう。でも、写真を載せるためだけに?

徳永 アナウンサー
2時間の中で着替えて、いろんな写真撮るのもありです。実は利用してる方は、ものすごい勢いで増えている。

髙田 さん
月40件だって。

徳永 アナウンサー
好きでやってるならまだいいですけど、やらなきゃいけないっていうふうに駆られてるとしたら、ちょっと考えたほうがいいかなっていうのが。

髙田 さん
人とのつながりを作るためじゃなくて、見えを張るためだけにやるっていうんであれば、刹那的ですよね。

高橋 さん
本末転倒だし、かなり虚構で、盛りすぎていて、実像と全然違うので、これはかなり無理しているので、ちょっと。

髙田 さん
お金も動いてる。

高橋 さん
そうなんですね。やめたほうがいいかなって思うんですけどね。

はあちゅう さん
でも、これはインスタグラムのせいっていうわけではなくて、きっとインスタグラムがそれを吹きだしたように見えるけど、実は元から見えを張るような人たちだったっていうことだと私は思ってるんですね。本当はここに書いてあるのって、彼女たち、彼たちの理想の自分なんですよ。
本当はすごくおいしい料理を自分で作ってクリスマス過ごしたいけど、できなかったから自分で作ったって書いちゃったとか、街のイルミネーション、本当は見ながらデートしたかったけどそれができなかった。理想の世界を見ているって考えるとちょっとほほえましいかなと思っていて、それを、すごくさみしいですねっていうよりは、来年は本当にできるといいねっていう温かい目で見ていいのかなって私は思うんですけど。

中谷 解説委員

「セルフ・ブランディング」。2010年ぐらいからSNSで結構使われる言葉なんですけど、意識的に世間に自分の価値を伝えるっていうことなんですね。こうなりたい自分を思い描くっていうことにもなって、過剰になるとあっちになっちゃうんです。セルフ・ブランディングをしっかりと学ぶことによって、ああいう過剰はなくなって、ちゃんとした、なりたい自分のいい感じを伝えることができてくる。

はあちゅう さん
そうですね。ただ、いまって、現実の自分よりもインターネット上の自分のほうが多く見られてると思うんですね。もちろん芸能人の方とかは別だと思うんですけど、例えば私なんかは、テレビよりもインターネット上の媒体に出たりとか、自分での発信っていうほうが実際の自分より多く見られてるんですよ。
そうすると、人に見られる場所を整えておきたいっていうのは人間としては普通なのかなと思って、人に会う前には化粧して、いつものふだん着の格好より、テレビに出る時はいい格好をするっていうのを同じように、みんながインスタグラムを、ちょっといい自分を見せる場所として使っているんだと思います。

藤元 さん
アカウントを使い分けてる人もいるんですよ。本当の友だちと気の合う自分と、実はオタッキーな自分みたいな、それぞれアカウントを作って、ちょっとここでは暗いことを書いてて、こっちではすてきな世界を演出してる。たぶん、多重人格的に自分を使い分けてる。それができる人たちが増えてる気はしますね。

壇蜜 さん
アカウントっていうのは、いっぱい作ること可能なんですか?

高橋 さん
インスタとツイッターが両方できまして、それぞれで複数のアカウントを作っている若い子が多いんですよ、大学生ぐらいだと。女の子だと4個ぐらいとかが平均で、1個っていう子はほとんどいないです。

首藤 アナウンサー
現実とSNS上と自分がいくつもあって、大丈夫なんですか?

はあちゅう さん
私もインスタグラムが6アカウントと、ツイッターが3アカウントあるんですけど、実は現実と同じことで、例えば会社向けの自分、家族向けの自分、学校向けの自分って全部違うと思うんですよね。
それに合わせた自分というものが引き出されると思うので、例えば趣味のことだけをつぶやくアカウント、友だちとつながるだけのアカウント、もうちょっと表面的な、仕事の人とつながるアカウントっていって、みんな使い分けてるのは、現実で自分を使い分けてるのと同じように、ネット上でも自分を使い分けるっていうことがかなってきてるんだと思います。

中谷 解説委員
いまはあちゅうさんが言ってるのが、セルフ・ブランディングができてるってことなんです。

髙田 さん
このセルフ・ブランディングっていうのは、さっきの4つの事例、ブランドものを借りて自分のものってやるの、あれがこれになるのかな?っていう。これはセルフ・ブランディングになるんですか?

中谷 解説委員
いえ、やりすぎてるんですね。企業もそうなんですよ。ブランディングの基本って、うそをつかないことなんです。最大限自分のいいとこは見せるけど、決してうそがあってはいけないっていうことに反してますよね。

壇蜜 さん
オーバーブランディング。

藤元 さん
背伸びぐらいはいいと思うんですよね。

髙田 さん
あれ背伸び超えてますよね。

藤元 さん
ツイッターのほうでは、本当にネガティブなことを書く人がたくさんいるんですね。悪口とか、ねたみとか、ひがみとか。それに比べればインスタグラムの世界は、願望とか、ちょっとポジティブなので、そういう意味では企業としても相性がいいですし、そんなに悪いことじゃないんじゃないかと私は思ってます。

徳永 アナウンサー
専門家の方の声を聞いて、同じ言葉が増えている。

「疲れる」っていう字です。「褒め合う文化、疲れませんか?」「未読が常にたまるのが精神的にしんどい」「SNS疲れました」っていう声が来てて、適度な距離の取り方、つきあい方が分からない人が声を寄せてきている気がしますね。

首藤 アナウンサー
実態もそうですか?

高橋 さん
そうですね。投稿されてるものが、全部そのまんま本当だと思い込んでしまうので。ただ、SNSは、あくまで生活の中のごく一部を見せたいように切り取っただけなんですよ。みんなは盛ったものを投稿してるって、そういうふうに見てもらいたいなと思います。

壇蜜 さん
盛りありきっていう。

はあちゅう さん
疲れる人は、単純に向いてないだけだと思うんですよね。それって、向き、不向き、趣味とかは全くばらばらなように、インスタがすごく楽しくできる人もいれば、インスタに引っ張られて自分の生活が崩壊してしまう人もいるので、崩壊してしまう人はやらないっていう選択肢を採ればいいっていうだけだと思います。

壇蜜 さん
やめることもまた勇気ですよね。

はあちゅう さん
無理なく使うことと、あとはSNSのいい点だけ見るっていうのは大事だと思いますね。
例えば私の母親は、最初はスマホって何だろうっていうところから始めて、いまはインスタグラムを使いこなしているんですけど、インスタグラムに毎日、自分で作ったごはんを投稿することによって、それで1日の1つリズムを作ってる。インスタグラムでつながって、そこでの人間関係が広がっていくから、主婦をしていたら知り合えなかった人と知り合えるっていうコミュニケーションが成立しているので、そういういい点を楽しんでいくっていうので使っていけばいいと思います。

徳永 アナウンサー
近いの来てます。

「70歳の母、腰が悪くて落ち込んでいましたが、インスタグラムを教えたら元気になりました。楽しんでいます」。
こんな人もいますよ、高田さん。「おっさん的には高田さんの写真のほうが肩ひじ張ってなくていいな」っていただきました。

髙田 さん
ありがとうございます。

首藤 アナウンサー
「いいね!」が来ましたね。

高橋 さん
SNSをどういうふうにして使うかっていうことを、きちんと軸を持って使えばいいと思うんですよね。引きずられないところが大事。

中谷 解説委員
さじ加減というか、ボーダーを知るというかね。

首藤 アナウンサー
使いたくなりました?壇蜜さん。

壇蜜 さん
とりあえず、インスタグラムで検索してみます。

首藤 アナウンサー
まず検索から。徐々に慣らしていく。

髙田 さん
私はちょっとピンク色に、もう少し(笑)。

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