2015年11月14日放送放送内容まるわかり!

ニッポン経済を救う!? 中国"爆買い"1兆円

日本における中国人の大量消費="爆買い"が止まらない。 中国のネット通販大手が今週開催したセールでは、1日でなんと1兆7千億以上を売り上げた。 爆買いの勢いは、日本にも押し寄せている。 中国人旅行者が今年日本で使った金額は1兆1千億円。 すでに去年1年間の2倍にも達している。 中国人の購買熱は今や家電製品や化粧品などにとどまらず、観光、サービス、医療など多岐に渡っている。 中国人の"爆買い"はどうして起きているのか。 日本企業はどのように向き合い、ビジネスチャンスを生み出していけばよいか。 深読みします。

今週の出演者

専門家

徐 向東さん(中国市場戦略研究所 代表)
鈴木 勝さん(共栄大学 国際経営学部 客員教授)
今井 純子(NHK 解説委員)

 

ゲスト

渡辺 徹さん(俳優)
山田 まりや さん(タレント)


小野 アナウンサー

中国経済が減速しているというニュース、最近聞きましたよね。
それにも関わらず、爆買いは加速しているといいます。いったいなぜ?


プレゼンテーション①

徳永 アナウンサー
さあ、いらっしゃい!わたくし、深読み電機の店長でございます。
当店、お客様がいっぱいでもう笑いが止まらない!
さまざま疑問があるかもしれませんが、この1年でお客様の様子が結構変わっているんです。
当店に来るお客様は中国人の観光客の人が多いんですが、どういうイメージがありますか?

山田 さん
お金持ち?

渡辺 さん
富裕層。セレブ。

徳永 アナウンサー
ですよね。前はそうだったんです。
いまはそれに加えて、なんと中間層のお客様もいっぱい来ている。

普通の方が来ているんですよね。 ちなみに今、中国経済は減速傾向って言っていましたけど、それはつまり右肩上がりなんだけどその上がり方が緩くなったという話で、右肩上がりであることには違いないんですよ。
ですから、手取りは上がっているんですよね。 1度してみたかった海外旅行。

そこで、人気のクルーズ船に乗ってアジア各地を回るわけです。
お客様、さあ日本へ!と言いたいんですが、3年ぐらい前は、中間層の方にとっては来たくても来づらかったいろんな波があったんです。
ちょっと見てみますよ。

尖閣諸島が連日ニュースになったのが3年前のことです。
大規模な反日デモが起きて、団体ツアーが自粛されてキャンセルになった。
富裕層は個人旅行で来るけれど、中間層の方は団体ツアーで来る。
それ自体がなくなっちゃったので、行きたくても行きづらくなった。
そして、お金の問題です。

ちょうど3年前までは、かなりの円高。
外国行ってわれわれが買うのはお得ですが、海外の方が日本に来るのは割高になります。

そして、それに加えて中間層にとっては、消費税というのはやはりばかにならない。
日本に行きたくても行けないお客様だったんですが、最近変わりましたよね。

大規模な反日デモ自体は収まったので、ツアーがキャンセルされることがなくなりました。

そして、円高はご存じのとおり、いま円安。

そして、消費税も原則、外国のお客様からはお取りしませんっていうルールが広がっています。

原則、お土産として買うものに関しては外国のお客さんが買ったものには消費税はお取りしませんっていうルールはもともとあって、その対象品目が去年10月に一気に広がった。
次々と障壁が取れていった。いらっしゃいませ、さあ、日本。

実は、もう1つハードルがございまして。これが問題。

ビザっていうのは、日本でいえば「日本に入ってきていいですよ」という許可証だと思ってください。
昔は、中国の人に対して日本はあまりビザを出してきませんでした。
特定のお金持ちとか特定の仕事に就いている人にだけ許可をしていたんですが...。

中国の人は世界中でものを買ってるし、観光立国だという最近の国の方針で、ビザの要件をちょっと緩めます。
そんなにお金持ちじゃなくてもいいよ。特定の仕事とか、あまり区別はしないよ、と。

ということで、中国人のお客様が来てくださるようになった。いらっしゃいませ!

で、このハードルが下がったものだから、じゃあ、私もクルーズ船に乗って行こうかしらって、来るわけですね。どんどんどんどんやってくると。
この船、模型だと人数が少ないですが、とにかく大きい。

9月の1か月間でクルーズ船で日本に来た中国からのお客様は12万人近く。去年の3倍です。
そして、海だけじゃございません。はい、いらっしゃいませー!と空からもやってきます。

東京の羽田空港は、先月、日中を行き来する飛行機の便数が一気に2倍以上になったというニュースもありました。
さてさて、いろんな疑問がありますよね。まず、当店で何を買っているのか?

ブームはいろいろ様変わりしておりまして、炊飯器や水の出る便座というのは、ちょっと落ち着いてきた。

今の人気は、薬に紙おむつ。ブランド品に口紅。多くは肌に触れるもの。

なぜかというと、中国の方からすると、日本のものはやっぱり高機能で、安全・安心。粉ミルクや肌に触れるものについての不安になるようなニュースが中国国内ではまだ多いそうで、安心を買いたいとやってくる。
そして、なんでわざわざ日本に来て買うの?という疑問については、これなんです。

徐 さん
円安だから。

徳永 アナウンサー
それに、日本の製品も中国にはもちろん輸出されていますが、やれ関税がかかる、手数料がかかる。
いろんな流通を通じて上がっていくわけです。

徐 さん
だいたい日本の市場価格の2~3倍ぐらいですよね。中国で同じものを買おうとすると。

山田 さん
でも、円安の時に私もハワイに行ってお土産を買ったりはしますけど、爆買いまではいかないですよね。

渡辺 さん
うちの女房は、ちょっと爆買いしてましたね。
ハワイのスーパーに行くと、ダンボール5つとか6つ。
何を買うかというと、洗剤とかたわしとかの生活用品。
おトクなんだからとか、使いやすいからって言って、あの当時はやってましたね。

小野 アナウンサー
そうですね。私たちも通ってきた道かもしれませんね。

徳永 アナウンサー
たくさん買う理由はもう1つあります。
私もお店を取材したときに本当そうだったんですが、中国のお客様、みんな持ってるものがあります。
財布ももちろんですが、手にはこれ。

スマホ。
相手は中国国内にいる親戚や職場のお友達。
「私もこれが欲しい」「あれ買ってきて」と、お金を託されて来ているそうなんです。

小野 アナウンサー
これは昔私たちも、誰かが海外旅行行くと言ったら「口紅買ってきて」とか、ありましたよね。

徳永 アナウンサー
だから、富裕層じゃないけどたくさん爆買いしていると。
こういうわけで、大もうけでございます!こういうことなんですね。
で、スマホを持って買い物していただくと、当店もウハウハなのが、もう1つ事情がございます。

スマホでうわさが一気に流れます。
中国はスマホを使う方がだいたい6億人ぐらい今いるということなんで、「日本っていい国だね」「いい商品いっぱいあるね」といううわさがうわさを呼んで、あちこちの職場や地域で、「頼むよ、日本であれ買ってきて、これ買ってきて。」

出発!いらっしゃいませ~!と、どんどんどんどんやって来て、それがいま止まらないというわけでございます。
SNSを通したうわさで、人気商品も変わってまいります。
実は番組では、今週の中国のSNSのいろんなカキコミを調べました。
そして、人気商品、最新のものを取材しました。新橋のお店に取材に行った時、その人気商品が真ん中に置いてありました。こちらです。

カキコミを見ると、南部鉄器はアフタヌーンティーに上品でとてもいいというのが、口コミで今ガーッと広がっています。

徐 さん
中国人もお茶を飲むでしょ。南部鉄器は、中国人の金持ちに言わせれば、鉄分を補充してくれる。
ランドセルは、子どもが9月から入学だから、夏休みに売れてましたよね。
かっこいいじゃないですか。品質もいいし。子どもが1人しかいないので、大事にしているから。

渡辺 さん
中国ではあんまり作られていないんですか?

徐 さん
あるけれど、形は全然違いますので。やっぱり日本のほうが、高級感を感じますね。

徳永 アナウンサー
これに加えて、こんな事情もあります。
のび太君がしょっている。まる子ちゃんがしょっている。

徐 さん
すごく有名だから。
いまの中国で、母親になった若い世代がみんな「ちびまる子ちゃん」を見てきた世代なんで。

徳永 アナウンサー
モノだけじゃございません。当店以外でもいま、売れに売れてるものがございます。

人間ドックと観光ツアーがセットになって、4泊5日、往復の旅費も込みで25万円というものも。

小野 アナウンサー
富裕層だけではなくて、中間層の人も行くような?

徳永 アナウンサー
ということのようです。
取材で中国の方に聞いてみると、日本の病院は初期のがんが見つかりやすいとか、日本の医療機器はとても信頼できるとか、病院の人が親切だというふうに大変評判がよくて、いま地方を中心に、病院と観光を一緒にやろうというのが広がっているんです。

鈴木 さん
「メディカルツーリズム」とか「医療ツーリズム」とかいう名前で。
これは、タイとかシンガポールとか、特にタイなどは、もう進んでます。

徳永 アナウンサー
そして、東京都心といえばこれ。

東京の高級マンションをどんどん中国の人が買っている。
住むよりも、オリンピックに向かってどんどん値段が上がっていくんじゃないかという投資の目的だとも言われている。
まぁ買うわ買うわで、やってきたお客さんの数がどれぐらいかというと、今年は9月までで、去年を上回るハイペース。

たくさんのお金を落としてくださいます。なんと今年はこの9月までで、1兆1000億円。

空からも、海からも、人民元がやって来ます。お買い上げありがとうございまーす!

渡辺 さん
NHKもとうとうここまで下品な(笑)
でも、これだけ聞くと、いいことずくめという気がしますが?

今井 解説委員
日本はこれから人口が減っていって、特に働く世代が減っていく中で経済のレベルをある程度保とうとすると、海外の人に来てもらってお金を落としてもらわないといけないわけですよね。

実際にいま企業の決算を見ても、デパートやドラッグストアだけじゃなくて、航空会社、鉄道会社、さらにお土産物を買うメーカーですとか、観光客がごはんを食べるレストラン、それから、その食材を作る農業。
そういうところにもどんどん恩恵が広がっていく。
これからの日本にとって、観光客のニーズをつかんでもっとお金を落としてもらうということは、ものすごく大事なことなんですよね。

徐 さん
大事なのが、この人たちは"純"消費者なんですよ。
要は、日本の社会保険がいらないでしょ?日本の病院とか学校に行かないでしょ?
日本人と社会福祉、福利厚生を分け合う必要はないので、ただ単にものを買って経済的に貢献してくれる。
これが"純"消費者という意味なんですよ。

視聴者の声

東京都・30代・女性
「中国人は日本が嫌いという印象が強くあります。なぜあんなに日本で買い物をするのか不思議です。」

徐 さん
それは日本のメディアが悪かったですね。反日ばっかり取り上げて、普通の中国人の姿をとらえていないので。
自分の子ども、自分の健康、自分の安全・安心、自分のファミリーを守りたい。だから、肌に触れるもの、口に入れるもの、子どものお尻につけるもの。これはもっともっといいものを使いたい。
だから、必ずしも日本だけではなくてアメリカからも、ほかの国からも買っている。

小野 アナウンサー
では、普通の中国人は日本人を嫌いではないと?

徐 さん
1つの民族とか1つの人種を嫌い、なんて、そんなこと言う人はいないですよ。
マイナス面ばかりを取り上げると、相手を嫌いになっちゃうものですが、日本に来て肌で触れあって、それこそ携帯の中にあるSNS上の情報を見ると、こんなに街がきれい、人が優しい、礼儀正しい。
日本ってなんでこんなにすばらしいのだろう!と。
特に中国人が日本に来ると、日本人の店員さんは優しい、日本人のサービスを受けたい、と。
例えば、ひざまずいて靴を試着させてくれるとかね。

視聴者の声

「銀座が中国人だらけ。割り込みするし、声は大きいし、正直気がめいる。」

渡辺 さん
先入観かもしれないですが、中国の方はあまりマナーがよろしくないというイメージはあるんですよ。
例えば遊園地などでもゴミを置いていっちゃったりとかいうのは、ちょっとニュースになったりしている。

小野 アナウンサー
空港がごみだらけ、みたいな声も来ています。

徐 さん
空港がゴミだらけ。これにはわけがあって、日本の商品は全部すごくパッケージされているでしょ?
それをスーツケースに、最後にはいっぱいいっぱい詰め込みたいので、全部箱を外して詰め込んでいるんですよ。
だから、中国人が買いやすいよう、持って帰りやすいように改善すれば、その辺はだいぶ変わると思います。

鈴木 さん
世界中で中国人はマナーが悪いと言われていますが、これは、今は初めて海外に行く人。その人たちがこれから洗練されてリピーターが増えると、こういうことはなくなっていくと。
それから、いま団体で来てるわけですよ。

渡辺 さん
マナーの面で言えば、かつて日本の団体旅行でいろんな国に行ってはちょっとひんしゅくを買っていた時期がありましたもんね。

鈴木 さん
私も昔、旅行会社にいたんですけど、添乗員でパリへ行きました。
パリへ行きましたら、五つ星の立派なホテルのロビーで、突然1人がバンドを外してごそごそやりまして、腹巻きを出して、中から1万円札を出した。
もう、これには...。まぁ、日本もそういう時代はあったんです。

徐 さん
私も大学時代に、北京で日本人のバスツアーガイドしてたんですよ。
まさにいまおっしゃられたような方に会ったことがあります。

山田 さん
じゃあ、お互い様ですね。

鈴木 さん
ですけど違うのは、中国人は声が高い、大きい。
日本人は声は静かですよ。

徐 さん
中国は空間が広いじから、大きく言わないと伝わらないんですね。だから、無意識のうちにそうなっちゃうんですよ。
私は月に4回ぐらい中国に出張する時がありまして。
日本に戻る時にいちばん困るのが、飛行機の、例えば座席の後ろに中国人女性の2人組が座っている時。
あ、今日はしまった!と。絶対に1時間ずっとしゃべりまくっているんですよ。
だんだん頭が痛くなってきまして、もう我慢できない。
最後には振り返って「ごめんなさい、少し静かにしてもらえませんか?」って言うしかなかったです。

渡辺 さん
ハワイに行っていた時に会った大阪のおばちゃんは、声がデカかったですからね。
だから、民族性もあるけど、旅行に行ってる高揚感もあると思う。

徐 さん
東京の人から見ると、大阪の人に対しても少し違和感を感じるとこあったりするかもしれませんけど、中国人はスーパー大阪人みたいなものなんですよ。


プレゼンテーション②

徳永 アナウンサー
徐さんは、ふだん、爆買いする中国人の皆さんからもっともうけたいという日本のメーカーやお店にアドバイスしていらっしゃる。

これをやると意外と逆効果だったり、意味がなかったりしますよというコツを教えていただきました。

徐 さん
フリーペーパーだとか、飛行機に乗っている間に雑誌を見てもらって、降りたらまた空港で見て、今度ホテルの中に入ったらまた雑誌を見てもらって買い物に来てもらおうと考えてる日本人が多いんですけど、実は、飛行機に乗っている間に中国人は誰も雑誌を見ていない。

山田 さん
あれ? 見ないんですか?

徐 さん
新橋の家電量販店で、手にフリーペーパーや雑誌を持っている中国人を見ましたか?

徳永 アナウンサー
全員スマホ見ています。

徐 さん
全員スマホ。なぜかというと、来る前に買い物のリストがブックマークされているので、商品を探すために一生懸命なので。
あと、それこそ大阪人が作った心斎橋の看板が中国人にとっては分かりやすいんですけど、東京人が作った日本の雑誌やフリーペーパーのレイアウト、これが中国人の雑誌の作りと全然違って、詰め込みなんですよ。
日本は雑誌もフリーペーパーも作り込んでいるので、細かくてちっちゃくて、中国人はどこから見ればいいか分からない。
だから、夜中2時まで一生懸命仕事して作ったものを、中国人は1行も見てくれなかったり。
こんな仕事はもったいない。

徳永 アナウンサー
それから、印刷するといえば、こんなことも教えていただきました。

小野 アナウンサー
これはそうですよね。かつて私たちも経験したじゃありませんか。
日本人のお客さんが多く来るからといってパッケージに日本語が書いてあると、お土産にならないから買わない。

徐 さん
そう。だから、日本人の主婦に聞けばわかるでしょ?
サラリーマンが男性の意識で作っているから、女性の気持ちを分かっていない。

徳永 アナウンサー
徐さんがこのようなアドバイスをしていらっしゃるということは、実際にメーカーでやろうとする人がいるっていうことなんですよね。

徐 さん
心斎橋のドラッグストアの中にある中国語の看板、あれがいいんですよ。あれがパッと見たら買いやすい。
ただ、商品のパッケージそのものに中国語がプリントされていたら、持って帰って人にあげられなくなっちゃう。

小野 アナウンサー
ドラッグストアの売り場の名前などは中国語で書いてほしいけれど、商品のパッケージは変えないほうがいい。それから、それから?

徳永 アナウンサー
さあ、こちらでございます。

徐 さん
これって分かります?どうしてガラスの瓶がダメなのか。

山田 さん
だって、あれだけぎゅうぎゅうに、かばんに押し詰めて帰るわけですから。

徐 さん
重いでしょ。飛行機で46kgしか持って帰れないのですぐ超えちゃうんですよ。
あと、つぶれやすい、ぺたんこになりやすい容器もダメ。日焼け止めでチューブ型に入ってるものって多いでしょ。
スーツケースに詰め込むと、全部はみ出しちゃう。

小野 アナウンサー
これはでも、日本人のお客さんは化粧品に高級感を求めるじゃありませんか。
そうするとちょっとバッティングするところが出てくる。

徳永 アナウンサー
そして、気持ちは分かるけど、売りたければこれはやめたほうがいいっていうのがあります。

徐 さん
これを買って帰らなきゃいけないと頼まれていて。
ところが、日本の化粧品は、魚と一緒で鮮度が大事。3か月でパッケージが変わっちゃう。
そうすると、中国から持ってきた商品の写真と違うんですよ。
頼まれていた人からお金まで持たされているから、どうしようと困り果てて、写真を撮り始めて送ろうとするんですよ。
そうすると店員さんが入ってきて。特に薬局の薬剤師のおじいさんの方。
「撮影禁止!」なんて言われて、びっくりしてしまう。

小野 アナウンサー
でも、「ほかのお客様のご迷惑になりますので」と、よくお店の方がおっしゃっていますよね?

徐 さん
日本人の迷惑にならないように、例えば、いきなり入って撮影禁止ではなくて、どうしても撮ってはダメなところに、中国語の看板で撮影禁止ですよと書いておけばいいんですよね。

渡辺 さん
あくまでも中国側から見ると、という言い方なんでしょうけどね。

視聴者の声

「不動産の爆買いとか、波が引き始めたら一気に引いていきそうな気がするんだけど。」

「爆買いなんていつまでも続くんですかね?」

徐 さん
私は爆買いはしばらく続くと思うんですよね。いま日本に来ている中国人はまだ沿海部の人だけ。
それでも今年は500万人いきそうな気がしますけど、まだまだ内陸の中国人が来ていない。
まだビザのハードルが高いので、日本に来られていない人たちもまだまだたくさんいますので。
今年がこういう状況で、向こうにいる中国人はみんな「この人はこんないいものを買った、私も行きたい」と。
だから、来年、再来年ぐらいまでは、日中間に政治問題が起きないかぎりは続くんじゃないかなと思いますね。

山田 さん
でも、たった2年?

徐 さん
いや、あと2、3年じゃない。もっともっともっと続く。
10年ぐらいです。

鈴木 さん
私は、爆買いは続くだろうけど、だんだん中身が変わってくると。だんだん高価なものから、安いもの、身近なものになる。
それから、政治的な問題で突然ストップすることもあるだろうと。それはもう、明日起きるかも分からない。

今井 解説委員
あともう1つ、いまの円安がいつまで続くか分からない。
もう1回、1ドル100円になった時に、その時に、それでも買いに来てくれる、観光に来てくれるかどうかというところも、また、その時代には問われることになると思います。

小野 アナウンサー
確かに、私たちも円安になったとたんに、あまり海外旅行に行かなくなりましたもんね。

渡辺 さん
世界の経済は、中国に影響され始めているじゃないですか。

小野 アナウンサー
そこで今度は、もしも中国の方々の爆買いがやんでしまったら、そのあとどうするかという鈴木さんのアイデアを教えていただきます。

徳永 アナウンサー
ニュースでこんなものがありました。

政府は、2020年までに外国人観光客を2000万人招こうと目標を掲げているんですが、うまくいったら今年いけちゃうかもしれないんです。
ですから、これの目標をもっと上げていきましょうよという話し合いを、実は始めたんですね。
中国の方の爆買いだけじゃなくて、全世界の人に日本に来てお金を使ってもらえば、長い期間にわたって日本経済が安泰なんじゃないかというのが鈴木さんのお話です。
そのためには、中国以外の人のつぼも押さえておいたほうがいい。
2つご紹介してもらいました。
まず、マレーシア。マレーシアの方はこれがお好きです。

鈴木 さん
現地に行きまして、散歩をしている間にある旅行会社に入りました。
パンフレットをずっと見ていましたら、全部、花、花、花。桜の花。それから、ラベンダー。
それから、日本の地図がありまして開花の順序がいつこうなる、と。
私もかつて旅行会社でこうしたパンフレットを作っていたんですけど、それ以上です。
これを現地のマレーシアの人が作ってるわけですね。

小野 アナウンサー
でも、イスラム教の方はお酒を召し上がらないから、花見酒というわけにもいかない。
身もふたもないですが、どうやってこれをお金使っていただくことにつなげていったらいいですか?

鈴木 さん
そのために今、ムスリムの人が食べられるハラル食とか、1日5回お祈りをしなきゃいけない。
その整備を一生懸命やっているんですね。いま日本は官民そろって。
そういうことをやっているんですけど、マレーシア人は何のために日本に来るんですか?
イスラム教の食事をするためでも、お祈りするためでもない。もっとほかの何かのために来る。
それを探したら、花見に到達した。
ですから、今はラベンダー、桜、芝桜とありますけれど、まだ分からないですけど、私は菊や水仙なんかはどうだろうかと。
こういうことは、現地の人が来てもらわなきゃわからない。

小野 アナウンサー
「せっかく日本に来てもらっても、買い物が目的で、日本の文化や風習に触れてもらう機会があまりないとすれば悲しいな」というツイートが来ているんですけど、そのお答えにもなっているかもしれませんね。

鈴木 さん
そうですね。 あと、この花の中身を説明できる日本人がいるか。
英語でできるか、中国語でできるか、ハングルでできるか、マレー語でできるか。
こういうところが今後、観光立国日本のが準備しなきゃならないところですね。
中国人がどんどん爆買いをしてお金が日本にいっぱい落ちてるように見えますけれど、じゃあ、中国人を引き連れる大勢の観光ガイドさんは、誰ですか?日本人じゃない、中国人がやっている。
観光客が行くレストランはどこですか?中国人の経営するレストランに行っている。
そうすると、なんだ、お金は日本にはいっぱい落ちているけど、そのお金はまた中国に帰っていっちゃう。
ですから、本当に日本人がもっと真剣に、自分でガイドをやって、日本のレストランを案内して、と、もっと日本人がやらなきゃいけない。私は今すごくそう思っています。

徳永 アナウンサー
もう1つ、ツボがあります。

極東ロシア。ロシアの中でもウラジオストクなどの東側にいらっしゃる皆さん。 いま経済発展が著しくて、これが大変お好きだそうです。

鈴木 さん
この6、7年、毎年ロシアに行っているんですけど、本当に好きだと。
太陽と暖かな気候。あと、ビーチがあれば。

徳永 アナウンサー
氷点下がざらなので、日本のどこの海水浴場も暖かく感じる方が多くて、チャーター機の実績がある新潟は、かつてすごくロシア人の観光客がビーチにいらっしゃったそうですよ。

鈴木 さん
飛行機が飛んできていたんですね。定期便で新潟辺りに。

今井 解説委員
こう考えていくと、日本って本当にいろんな観光資源があって、桜もあるし、紅葉もある。
それから、北国の雪があって、南国のビーチがあって、それから、温泉もある。
伝統的な文化に、今のファッションやアニメなどの新しい文化もある。本当にいろんな観光資源が全国にあって、これだけのいろいろな種類の観光資源があるのは世界でもフランスと日本ぐらい、という声もあるんですよね。
でも、フランスは年間8000万人以上も海外旅行の人が来ていて、日本はまだ1000万人以上。
いろんなところを発掘していけば、もっと海外の人にたくさん来てもらえる。

徐 さん
よく日本人に、爆買いはいつまで続くのかという心配事を聞かれますけど、私はなんで心配するのか不思議に思います。中国人は今、モノにしか関心がいっていない。
でも、日本の温泉地はほとんどいま台湾人、韓国人が来ているんですよ。
だから、例えば来年あたりから、中国人がどんどんモノからコトへと流れていって、温泉に行く中国人が増えたり、スキーに行く中国人が増えたり、まだまだ可能性がいっぱいあるんですよ。

鈴木 さん
今、爆買いの中心は大阪から入って、京都へ寄って、東京まで。
これがゴールデンツアーなんですけど、これをもっと、北海道から沖縄まで地方にばらけさせる。
ローカルにお金を落っことしてもらう。

小野 アナウンサー
ですけど、なかなか自分たちの魅力に気づきにくいものですよね?
どうやって自分たちの持っている魅力に気付いたらいいですか?

徐 さん
北海道は中国人に対するアピールがうまいので、中国人は多いですね。
地方の各自治体がどうやって中国人にアピールするか、そのノウハウを持ってない。
一番重要なのは、体験なんですよ。来てもらって、遊んでもらって、食べてもらう。
日本の各自治体は中国語のSNSをやっていますけど、ほとんどダメなんですよ。ほとんど伝わらない。
ありきたりでおもしろくない。なんでもっともっと中国人に来てもらって遊んでもらわないのか。

渡辺 さん
なぜこんなところに海外の人がいっぱい来てるのかと思ったら、海外で放送されたドラマのロケ地だったとか。

徐 さん
北海道はそうですよね。中国のお正月映画のロケ地になったから、それで一気に脚光浴びた。
中国人がいっぱいやって来たんですよ。

鈴木 さん
マレーシアの花。この旅行会社の社長がマレーシア人です。マレーシア人が日本に留学していた。
ですから、世界の旅行は今のところは外国人に売ってもらっている。
例えば、北海道のニセコなど、スキーもそうですね。オーストラリア人が世界を回って、ヨーロッパなどいろいろ見て。

小野 アナウンサー
自分たちで気づいて、やりたいですね。

渡辺 さん
水を差すようで悪いんですけど、観光やモノを買うのはいいんですけども、中国の方が北海道などの不動産を広大に買い占めているんじゃないかと。
いずれ中国になっちゃうんじゃないかっていうような不安があります。

今井 解説委員
そういった問題は、開発や利用を規制しなきゃいけないという場所は、法律や条例でどんどん規制していけばいいし、そういう動きも実際にありますよね。
今問題になっているのはマンションなんですけども、それは純粋的に経済の話で、ほかの人に貸したりしている。
そういう経済行為はどんどんやってもらって、お金を落としていってもらいたいですね。

鈴木 さん
反対に日本も、世界のホテルを買ったり、オーストラリアの不動産を買ったり、いろんなことをやっていました。今は撤退しましたけど。
この間、中国の企業が北海道のホテルを買いましたけれど、インターナショナルにならないと。
中国人だけではなく、世界中のお客さんを相手にしなきゃいけないから。

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