ブラジルタウン大泉町 7月22日(金)

人口4万人のうち4千人以上がブラジル国籍という群馬県大泉町。日本でいちばん、ブラジル人の比率が高い町だ。家電や自動車部品などの工場がひしめく企業城下町。バブル経済期に深刻な人手不足を補うため、日系ブラジル人の労働者を積極的に受け入れたことが発端だった。
 町に入ると、ポルトガル語の看板があふれ、異国情緒あふれるスーパーには日本では珍しい野菜や豆、肉などブラジル食材が並ぶ。毎月、サンバのイベントが開かれ、町民たちはラテンのリズムに酔いしれる。
 様々なあつれきを乗り越えて、日本人とブラジル人が共に手を取り生きる町。なぜ大泉町は、日本一のブラジルタウンとなることができたのか。日本とブラジル、2万キロを超えた絆の物語を、リオデジェネイロオリンピックを前に見つめていく。

<オムニバス項目(抜粋)>
●ブラジルへGO!…地球の裏側ブラジルを日帰りで体験する、大泉町のバスツアー
●ニッポンのお母さん…故郷を離れ、出稼ぎにきた日系人たちを温かく迎えるアパートの大家さん
●戦争が変えた町…伝統的な農村地帯だった町が、戦争によって劇的に風土を変えられる
●故郷の味…老夫婦が育てたブラジル野菜が、人々の心をいやす
●教会の友情…町の教会を舞台に、ブラジル人の牧師と日本人の警察官が育んだ友情物語

国東半島(再) 8月5日(金)

険しい岩山に数多くの寺社が点在する大分県・国東半島。この麓に分け入ると、美しい田園風景の小さな集落と出会える。「田染小崎(たしぶおさき)」この村をはじめとして千以上のため池と日本最大級のクヌギ林を連携させた半島独自の農の営みが残るこの一帯は、昨年“循環型農業の手本”として『世界農業遺産』に登録された。
この地は、8世紀、日本でいちはやく「神」と「仏」とを一つと考える「神仏習合」の場でもあった。そのよりどころとなったのが<宇佐神宮>。全国に四万社以上ある八幡宮の総社である。
宇佐神宮は、国東の各地に田畑を切り開いて荘園とし、“鎮守”の寺社を開き、大きな影響力を与えた。荘園に定住した人々は、厳しい自然と調和し、その恵みをありがたくいただくようになる。
田染小崎もこうした村の一つ。
番組では、人々のたゆみない努力と工夫によって育まれてきた国東の農の暮らしを柱に、その暮らしのよりどころとなる、国東半島独自の信仰の姿をみつめていく。

<オムニバス項目(抜粋)>
●里山の米作り
  水の番人“水引”さんが司る、循環型農業の見本”の田植えから収穫まで。
●命育む水の旅路
  クヌギ林に降った雨が田を潤し、生き物の命をつなぐ。
●みんなで迎えるお盆
  初盆の家の庭で行われる住民総出の賑やかな供養踊り。朝4時まで続く。
●摩訶不思議!な祭の世界へようこそ
  山間の集落各地に残る、謎の奇祭の数々。

宝塚 8月5日(金)

明治時代、ひなびた温泉街だった宝塚はある実業家が思い描いた「夢」によって大きく変貌した。その男の名は小林一三。阪急・阪神グループの創始者小林は、大阪から宝塚へ鉄道を敷設。沿線に大規模な宅地開発を行い、一般庶民に夢のマイホームを提供した。さらに、少女歌劇団を結成し、誰でもスターに会いに行ける大衆娯楽を生み出した。宝塚歌劇の代名詞といえるのがどの観客席からも見ることのできる大階段。劇場に集まったすべての観客に「夢の世界を堪能してほしい」という小林一三の思想が反映されている。
それから100年。電車と二人三脚で歩んできた寺。歌劇ファンが高じて宝塚に移り住んだ女性。華やかなステージで使われるカツラを作り続ける美容院。歌劇の素晴らしさを伝え続ける元タカラジェンヌ。この街で昆虫採集を通して自然への理解を深めていった漫画界の巨匠。
阪急電車とともに発展してきた宝塚とそこに集う人々の姿を描く。

「新日本風土記セレクション」(木)午後11:45 BSプレミアム

7月 7日 博多
  14日 水都 大阪
  21日 九十九里
  28日 津軽