温泉三昧(再) 2月10日(金)

「日本人ほど温泉好きな国民はいない」と、しばしば言われる。日本列島の随所に火山帯が走り、バラエティに富んだ温泉が湧き出す。ひとたびその湯に浸かると、日頃の疲れがたちどころに吹き飛び、明日への活力をもたらしてくれる。
そんな不思議な力を秘めた温泉に、日本人は魅せられてきた。湯治場で長逗留する風習。美肌の湯をありがたがる女性。今もおこなわれている温泉場への社員旅行。そして、夫婦が秘湯で過ごすひととき。その一方で、大地から湧き出す温泉の蒸気を調理や暖房などに取り入れ、生かしている地域も。昔も今も日本人を虜にし続ける、温泉という“極楽”の物語。

<オムニバス項目(抜粋)>
●はるばる秘湯へ(秋田県・乳頭温泉)…
  静寂に包まれた冬の秘湯に訪れる人々
●異空間の温泉建築(長野県・渋温泉)…
  温泉は非日常の極楽。旅館の造りには随所に遊び心が
●今こそ社員旅行(山口県・湯田温泉)…
  下火になった社員旅行。それを今あえて始めた企業
●逆境の中の温泉(福島県・いわき湯本温泉)…
  震災以来忘れかけていた温泉の温もりとの再会
●地獄という名の極楽(熊本・岳の湯温泉)…
  温泉の蒸気を調理や乾燥、暖房などに利用する人々

成田 2月17日(金)

年間1000万人の参拝客を迎える名刹・成田山新勝寺。平安時代、下総の原野に出現した「関東を守る霊場」は人々の夢を集め、新たな風を取り入れながら街を興してきた。成田のもう一つの顔が、世界37の国と地域と日本を繋ぐ空の玄関口、成田国際空港。様々な歴史が折り重なる大地に蒔かれた種は、この地に芽吹き、古い伝統と融合し、新たな根を張ってきた。「お不動様」に守られる祈りの町。空の旅人が行き交う国際都市。新しきもの、古きもの、二つの顔が交差し、言葉も時代も超えてつながりあう、成田の街の物語。

堺 2月24日(金)

大阪市の南に位置する堺。空から見ると仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)をはじめとする「百舌鳥古墳群」の大パノラマが広がる。巨大な古墳は海からの見栄えを意識して設計され、出土物はこの地が鉄器など様々な大陸の文化をいち早く取りこんだ技術革新の場だったことを物語る。その技は現在の打刃物につながり、さらには「もののはじまりみな堺」と謡われ、三味線や線香など様々な“日本初”を生み出た精神として受け継がれた。そして中世、南蛮貿易で巨万の富を得た自治都市・堺に千利休が誕生。その茶の湯の豊かな楽しみは今も形を変えて根付いている。堺は大坂夏の陣、そして太平洋戦争の空襲と2度も灰燼に帰したが、この町と海との深い関係を物語る奇祭「やっさいほっさい」や、古墳の町の独特の正月迎え「百舌鳥精進」など、古い伝統を今に伝える。古墳・中世・近現代の三つの時間を行き来しながら、何度も滅ぼされながら甦った奇跡の町=堺を美しい映像と共に描いていく。

「新日本風土記セレクション」(木)午後11:45 BSプレミアム

2月 2日 越前の冬
   9日 四国遍路
  23日 城崎温泉