2018年1月30日

2018年01月30日 (火)

有明海 汚れたっていいじゃないか

最近、“汚れ”仕事が多いNHK佐賀放送局の福島です。
放送をご覧になっていただいたみなさま、取材にご協力いただいたみなさま、どうもありがとうございました。

1ariakekaihigata.jpg「有明海」は、普段みなさまが想像する「海」とはちょっと違った不思議な海です。

海といえば「青い海!」「白い砂浜!」「カラフルな水着!?」ですが…、「泥の海」有明海は茶色一色…、佐賀県の有明海沿岸では、海水浴が出来るビーチは、太良町にある人工ビーチ「白浜海水浴場」ひとつしかありません。しかも、干満の差が大きいため、泳げる時間は満潮前後の数時間だけ。
でもでも!そんな泥の海でしかできない貴重な体験もいっぱいあります。みなさまに有明海を満喫するおすすめスポットをご紹介します。

太良町の名物、竹崎ガニの形をした「白浜海水浴場」。有明海の干満を体感できます。 
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有明海を体感する前に忘れてはいけない一番重要なこと、それは潮汐表を確認してから有明海に行くことです。日本一の干満の差をもつ有明海、満潮の時と干潮の時では、まったく姿が違います。せっかく広大な干潟を体験しようと、足を運んでも、満潮の時間だと、干潟に入ることはできません。逆に、干潮と朝日や夕日が重なる時間をねらっていけば、美しく真っ赤に染まる干潟を見ることができます。泥にだって輝く瞬間があるのです。

太良町にある海中鳥居。満潮時には鳥居は海に浸かってしまいます。有明海と朝日を撮影する絶好の写真スポットです。鳥居の先には沖ノ島を望むこともできます。

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とにかく、泥の海に飛びこみたい!そんなアクティブなあなたにおすすめなのが、佐賀県鹿島市にある「道の駅 鹿島」。JR長崎本線・肥前七浦駅から徒歩9分の距離にあり、気軽に有明海の干潟を体感できます。

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ここにはシャワー完備の干潟体験施設があり、番組でもご紹介した「ガタスキー」や「ムツカケ」を、インストラクターから教えてもらうこともできます。修学旅行生の受け入れも行っており、年間1万人以上の人々が干潟体験に訪れます。
最初は泥が顔につくのがいやかもしれませんが、そこは思いきって頭から泥にまみれてください。学校や職場、生活の中で、小さなプライドにこだわっていたことがバカらしくなり、人生観がかわること間違いなしです。

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干潟体験でムツゴロウの気分を味わった後は、ぜひ、ムツゴロウの味をご賞味下さい。
「道の駅 鹿島」には、おみやげに干したムツゴロウも販売しています。また、鹿島市の飲食店でも、ムツゴロウの郷土料理を楽しむことができます。
JR長崎本線・肥前鹿島駅から徒歩7分の「割烹 中央」は、番組に登場したムツカケ名人・原田弘道さんのムツゴロウが食べられるお店です。(常に原田さんのムツゴロウが入荷しているわけではありません。タイミングによって食べられない時もあります)
ムツゴロウの旬は春から夏。地元では、蒲焼きにして、夏のスタミナ補給によく食べられてきたそうです。
みなさんもムツゴロウから明日への活力をわけてもらって下さい。

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10mutukaba.jpg干潟体験とムツゴロウは暖かい季節にしか体験できませんが、寒い季節の有明海にも、とっておきの楽しみがあります。それが干潟でのバードウォッチング。
佐賀県では鹿島市の「肥前鹿島干潟」と佐賀市の「東よか干潟」が、水鳥の生息地等として国際的に重要な湿地として認められ、ラムサール条約に登録されています。

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干潟にはシギやチドリなど、数万羽の渡り鳥が飛来します。
みなさんも有明海の干潟で人生の羽休めをしてみてはいかがですか?

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投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


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