元気をもらえる、すすきの
「すすきの」の回を担当しました札幌局の平山です。
北日本最大の歓楽街「すすきの」。北海道に来たことがない人でも、ご存じの方は多いのではないでしょうか。しかし、取材を始めてみて驚いたのですが、実は正式な地名としては、「すすきの」という場所は存在しないんだとか。一口に「すすきの」と言っても、区画も定かではないため、人によってイメージするエリアも微妙に違う。名称も、「すすきの」もあれば、「ススキノ」もあるし、「薄野」という表記もある。まぁ、この街を訪れる人の多くは、飲んで食べて遊ぶことが目的なわけですから、そんな細かいことはどうでもいいのかも知れませんね。
さて飲んで遊べる場所として、ご紹介したいのは、いまではすすきのに一軒しかなくなってしまった「ナイトクラブ」です。ここは、お酒や食事を楽しめることはもちろん、生バンドの演奏を聴いたり、一緒に踊ったりすることもできます。60年代、70年代の名曲から、最近のディスコミュージックまで楽しめるとあって、週末には北海道全土から老若男女が大集合。多いときには、200人もの人々で賑わいます。
放送ではご紹介しきれなかったのですが、すすきのは「歌の街」でもありまして、かつてこうした場所で歌っていた人々が、次々と東京でレコードデビューを果たしていきました。細川たかしさん、DEENのボーカル池森さんなども、この写真の店のステージで腕を磨き、夢を叶えていきました。
現在、店の専属歌手を務めるのは、ノリさん(上写真の1番左)。すすきので歌い続けて30年、東京デビューの誘いも蹴って、この街のステージにこだわり続けてきました。いまでもその日その日の客層に合わせて、即興で歌を歌い分け、訪れる人々の心を掴み続けています。
私も取材中、ノリさんのステージに癒やされ、明日への元気をもらってきました。皆さんも、きっと心が軽くなると思いますので、是非訪れてみてください。
投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク