2016年05月03日 (火)
SL沿線で叫んだ "うまい!"
「SL」の回を担当しました小林と申します。
この番組の撮影が始まったのは、一年前の3月のことでした。桜が咲き始めた熊本から始まり、最後は大雪が舞う北海道。SLを追いかけ、日本列島を縦断してきました。そのほとんどが、初めて訪ねる町ばかり。SLと共に人生を歩んだ方を探して、ただひたすら歩いた日々でした。そこで出会ったいくつもの笑顔、そしてSLに馳せる特別な思いに毎回のように感動し、充実した一年となりました。番組は終わりましたが、もう一度、それぞれの沿線に旅に出て、皆さんにお目にかかりたいと思っています。
今回のブログで紹介するのは、取材中に出会ったSL沿線の美味しかったもの。
まずは、新潟市秋葉区の新津地区にある新町商店街(通称:ごりやく通り商店街)で見つけたティラミスです。ここは、番組でも舞台となった“鉄道の町”にある商店街です。店主の平均年齢が60歳を超える商店街にあって、唯一30歳代の若者が店主を勤めるカフェでいただきました。ほんのり苦くて、後からくる濃厚な甘みには、悩むことが続いた取材中、何度も癒やされました。
そして、もう一つ。北海道の標茶町で、今年一番の大雪が振った日に飲んだ牛乳です。
普段、私が飲んでいる牛乳よりも、濃厚な味にびっくりしました。その翌日の取材で出会ったのが、三世代で酪農を営む82歳のおじいさんでした。「ここにいる牛はみんな、俺の家族みたいなもんだ。かわいいんだぁ」。ホテルに戻り、おじいさんから聞いたSLの話、そして亡き妻と大切に育ててきた牛への思いをノートに整理しながら、牛乳を飲んで泣きました。
番組を見て下さった皆様、機会がありましたら、是非味わってみてください。